名古屋・松坂屋美術館で開催中の「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」に行ってきました。
目次
4章 絵本になったムーミン
トーベは、小説とコミックのほかに4冊のムーミンの絵本を残しています。それぞれ異なる
技法で描かれているのが、興味深かったです。
1952年 『それからどうなるの?』
1960年 『さびしがりやのクニット』
1977年 『ムーミン谷へのふしぎな旅』
1980年 『ムーミンやしきはひみつのにおい』
5章 本の世界を飛び出したムーミン
ムーミンの人気は世界各国へと広がっていきました。
5章では、ムーミンキャラクターズ社の協力を得て、現代でもムーミングッズを制作しているフィンランドのテキスタイルメーカーのフィンレイソンや、陶器メーカーのアラビアなどでつくられた貴重なムーミングッズ、トーベが手がけたポストカードや広告の仕事、後にトーベからムーミン漫画の連載を引き継いだ弟ラルスと描いたポスターなども併せて紹介されています。
6章 舞台になったムーミン
ムーミンの物語は何度か演劇にもなっています。1949年「ムーミントロールと彗星」、1958年「舞台袖のムーミントロール」、1963年「クラッシュ!」。1974年にはオペラにもなり、トーベはポスターと、ムーミンママのハンドバッグをモチーフにしたパンフレットをデザインしました。
7章 日本とトーベとムーミン
7章は、2019年の日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念する企画展示「日本とトーベとムーミン」です。
トーベ作品と浮世絵を並べて紹介するほか、日本滞在時に描いたスケッチ、翻訳者との交流を示す資料などが展示されています。
まっすぐ降り注ぐ線上の雨、弧を描いて荒れる海。トーベ自身が浮世絵からの影響を明言しているわけではなありませんが、トーベの作品には、江戸時代に日本で生まれた「浮世絵」とどこか通じる景色があります。