永く使える、変えられる。「無印良品の家」のモデルハウスに行ってきました!
目次
風景だけを切り取るピクチャーウィンドウ
「窓の家」
続いては、三角屋根がかわいらしい「窓の家」を見学してみましょう。
「窓の家」は、窓からの景色が一枚の絵画に見えるよう、目立つフレームをなくし、風景だけを切り取る『ピクチャーウィンドウ』をテーマにした住宅です。家に必要な要素を整理整頓した、まっさらな室内が印象的。こちらは、2008年度の「グッドデザイン金賞」を受賞しています。
「窓の家」に設けられた大きさも高さも異なる窓は、単に光や風を取り込むものではありません。外の風景を切り取る額縁の役目を担っています。窓から植物が見えるだけで、とてもおだやかで贅沢な気分になります。
そして、白で統一された室内は、ギャラリーや美術館のような洗練された空間です。白い壁は光を反射してくれるので、より明るく、そして広く見せてくれる効果も。「窓の家」の壁は、消臭・調湿効果が期待できる珪藻土仕上げでした。壁の仕上げは、選べるそうです。
キッチンと背面収納も白で統一しすっきりと。「木の家」でぜひみていただきたいポイントが、収まりの美しさです。窓のサッシや設備など、できるだけフレームが見えないようになっています。シンクの収まりもこんなにきれい。
「窓の家」でもおなじみのプライスを発見しました。
階段を登って2階へ。「窓の家」は各個室が仕切られています。シンプルな寝室も、窓の位置や大きさを少し工夫するだけで、ぐっと魅力的な空間に。
「窓の家」では、真っ白な壁をくりぬいて部屋の中にも「窓」をつくることができます。室内にも壁を持つことで、家族それぞれがお互いの気配を感じ、ゆるやかにつながりながら暮らすことができます。視線を合わせなくても会話ができる、ほどよい距離感。視線を外した位置に窓を開けることで、プライバシーを守りながらも空気や光を共有することができます。
「窓の家」は、窓からの景色を楽しみたい方、アートや家具を楽しみたい方、シンプルなデザインが好きな方によさそうだなと思いました。
「無印良品の家」には、無印良品が手がける生活用品のように、シンプルなデザインで使い心地がよく、愛着をもって永く使える、無印良品らしい考え方が貫かれていました。nLDKという概念にとらわれず、空間をもっと自由に使う。窓をインテリアのように楽しむ。こうした暮らし方は、流行を追うのではなく、暮らしにじっくりと向き合ってきた無印良品ならではの住まいの形なのではないでしょうか。ぜひ実際にモデルハウスで「木の家」「窓の家」を体感してみてくださいね!