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海と緑ゆたかな自然あふれる知多半島エリア。その玄関口ともいえる知多郡東浦町の小高い丘の上に、アロマと暮らしの専門店「ミルティコット」があります。
まるで絵本の1ページのような、かわいい小さな建物と手づくりのハーブガーデン。一歩足を踏み入れた瞬間から、優しい草木の色と香りに包まれて、ほっと心がほどかれていきます。
ナチュラルライフの知恵と恵みが
ぎゅっと詰まったコット(小屋)
「ミルティコット」という名前は、「ブルーベリー」のフランス語である「myrtille(ミルティーユ)」と「小屋」を意味する「cot(コット)」の造語。
ブルーベリーは春に美しい花が、夏には栄養豊富な実がなることから「実りある人生」「有意義な人生」という花言葉があります。またたっぷりの果肉が詰まっているところから、「知識や知恵の宝庫」という意味もあるそう。
その名前の通り、世界のナチュラルアイテムが並ぶショップ、体験型のスクール、トリートメントサロン、ハーブガーデン、季節ごとに楽しめるイベントと、アロマと暮らしに関する知恵と恵みがぎゅっと詰まった宝箱のようなお店です。
「アロマが好きな人はもちろん、『アロマって難しい』と思っている人やなじみのない人にも、いろいろな入り口から、身近に触れてもらう機会を提供したい」と語るオーナーの佐々木多恵子さん。
もともとは都市デザインなど建築のお仕事をされていましたが、自然の香りが人の健康や日常にもたらす力に興味を持つようになり、アロマテラピーの資格を取得。漢方薬局やナチュラルコスメブランドで経験を積んだ後、アロマ講師、コンサルタント、トレーナーと多方面で活躍してきました。
やわらかな物腰からは想像できないのですが、ロードバイクの大会で入賞経験を持つスポーツウーマンでもあります。お店の場所を決めたのも、ご主人とロードバイクで知多半島を巡っていたのがきっかけだそうです。またその趣味がきっかけで、アスリートの食事を管理する「アスリートフードマイスター」の資格もお持ちで、知的好奇心があふれる女性。
スタッフのShihoさんも、オーストラリアのオーガニックブランドで修行を積み、フランスの植物自然療法の「AMPPメディカルフィトテラピスト」でもあります。
そんな知識と経験が豊富なお2人から、アロマ・ハーブ・オーガニック・食・インテリアなどさまざまな角度からのアドバイスを受けることができるのが魅力です。
環境への配慮と使い心地にこだわった
オーガニック&ナチュラルグッズ
店内には、アロマテラピー精油、ハーブティーや、世界のオーガニックコスメが並びます。どれも環境に対する配慮と、長く愛用できる使い心地にこだわってセレクトされたもの。必要な分を必要なだけ買える「量り売り」の商品など、エコで持続可能な生活スタイルの提案も行っています。
中身だけでなく、パッケージも美しいものをというのもオーナーのこだわりの1つ。使う時、気分が上がり、インテリアやプレゼントとしても喜ばれる商品が並びます。東海地区では取り扱いがない珍しい国内外のブランドも多く、眺めているだけでも楽しい、オーガニックの世界旅行気分。
体調やいまの気分に合わせて。
カウンセリングで自分だけの癒しを見つける
アロマテラピーをやってみたいけど、アロマオイルって種類が多すぎて何を選んだらいいのかわからないという人も安心。希望や悩みをじっくりとカウンセリングして、その人だけのブレンドのオイルを調合してくれます。
例えば、同じ「眠れない」というお悩みも、興奮して眠れないのか、不安感が強く眠れないのかで使うオイルは変わってきます。不調の中身を知ることで、自分にぴったりの香りに出会えます。また、クセのあるアロマが苦手という方や男性にも、使いやすい香りを選んでくれます。こういったきめ細やかなサービスは個人店ならではですね。
さらにいまの悩みや、気持ちがよくわからない、といった人には、「マイカラーアロマカウンセリング」というサービスを行っています。これはカラーのカードを通じて深層心理にある現在・過去・未来の自分を知るというもの。その結果から自分にとって一番必要な「背中を押してくれる」香りを選んでもらえます。
「自分の好きな香りとはまた違うものが出ます。自分では気づいていない部分に触れてはっとしたり、時にはほろっとされる方も見えます」と佐々木さん。
アロマだけでなく、ハーブティーのカウンセリングも行っています。希望があれば、試飲もできるので、自分の飲みやすい味にしてもらうことも可能。ハーブティーは続けることに意味があるので、効果はもちろんですが、自分の飲みやすい味を選ぶことも大切なのだそうです。
ハーブはオーガニック、または無農薬のものを使用し、カット(刻みの細かさによって抽出される濃さが変わる)にもこだわって調合しています。鮮やかな色彩や、お湯をいれるとぱっと小さな花が開くものがあったり、香りだけでなく視覚からも癒されるのがハーブティーの魅力なのだとか。