お母さんが笑顔だと家族も笑顔になる。働く場所が生まれるカフェ「Ncafe hoshigaoka+atelier kukka」
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自分のため、人のため
-現在は、「Ncafe」での販売会やレッスンなど行われていますが、どのようにはじまったのですか?
服部さん:「もともとは育児の合間に始めた趣味でした。友人の家に飾ってあったのをみて「いいな」と思って。リースの作り方を教わったんです。
子育てって、自分の時間を持つのが難しい。でも、だからこそ寝る時間を削ってでも自分のための時間を作りフラワーアレンジに没頭していきました。生花を買って、家でドライにして、自分の為だけにつくっていました。」
服部さん:「フラワーアレンジをやっていると、花屋に行く機会が増えて、自然と花の名前も覚えて行って。徐々にハマっていきました。
上の子が幼稚園に上がるタイミングで、「Ncafe」オーナー中川さんとの出会いがあって。子どもが同級生で。そこからオープンスタッフとして働きはじめました。
いつかの会話のタイミングで、流行しだしたフラワーカフェの話になったんです。そしたら、私趣味でお花やってるんですという風に話が盛り上がったのがきっかけです。」
服部さん:「いい意味で流されてきたというか。目の前にあることに全力で打ち込んできました。ちょうど1年前くらいに「Ncafe」で初めて販売会をはじめたのですが、初めて行った大須での生花の買い付けは分からないことだらけでしたね(笑)。
周りはプロの方ばかり。花の名前や値段も書いていないし、ロットも分からない。「これなんていう花ですか?」と質問したり、とにかく体当たりでやりました。市場は人脈作りだと思って、楽しむことも大切にしつつ。
朝3時くらいから買い付けに行くんですが、子どもが学校へ行く前には自宅に戻れるようなんとか調整しながら。たまに戻れない時もあるのですが、主人の助けも借りながらやっています。」
-趣味から商売へとステップを進められる際、ご主人の反応はいかがでしたか?
服部さん:「応援してくれました。アレンジがまだ趣味だった頃から、打ち込んでいるわたしの姿を見ていましたし、ハマっていくほどに部屋に溢れる数々のアレンジも見ているので(笑)。
販売などで土曜日が1日子どもといられない時は、主人が協力してくれています。」
服部さん:「ちょうど、1年前くらいから販売会の開始と同時進行で、憧れていたアトリエで修行しました。これからは空間アドバイザーの勉強もしていこうと考えています。
「Ncafe」のつながりで、会社を経営されているお客様からエントランスや応接室に飾る造花のご依頼もいただきます。今はとにかく、自分の視野を広げるためにも少しでも多くの経験を積みたいので、ご依頼をすべて受けられるよう頑張っています。
「Ncafe」以外の場所でも、販売する機会が増えたりと、益々忙しくなりそうな予感がしています。与えられた環境に感謝して、目の前のことに集中して取り組んでいきたいですね。」
服部さん:「子育ては体力を使いますが、「これだ」と思えるものに時間を使って、自分が充実できる環境を作ります。お母さんが明るいと、家族が明るくなりますよね。なんでもいいので、とにかく見つけることが大切だと思います。
これからもお客様に喜んでいただけるよう、自分を磨いて突き進んでいきたいと思います。」
おわりに
今回、中川さんと服部さんへのインタビューを通して、「ここまで流されてきた。流れには逆らわない、努力は惜しまない。なんとかなる」という、お二人の言葉が印象的でした。
また、夢中になれる「なにか」に対して、情熱をもって突き進まれるお二人の笑顔はキラキラ輝いて見えて、たくさん元気をもらった取材になりました。
「働きたい意思はあるけど、働く場所がない」そんなお母さんたちが活躍できる場所ができて、家庭にも笑顔が増える、そんな好循環なサイクルを発信する「Ncafe」。お母さんの輪が広がって、最終的には世の中に影響を与える大きな波になっていくのが楽しみです。
中川さん、服部さん、栗本さん、お時間いただきありがとうございました!