ホテルの客室でアートが楽しめる「Nikko Style Nagoya ART WEEKEND」へ行ってきました!

ホテルの客室でアートが楽しめる「Nikko Style Nagoya ART WEEKEND」へ行ってきました!

名古屋市・納屋橋にあるホテル「ニッコースタイル名古屋」では、開業1周年を記念して、9月10日(金)から9月12日(日)の3日間限定で、ホテル館内を展示スペースに見立て、アートで彩る「Nikko Style Nagoya ART WEEKEND」を開催中!

一足先に、会場へ行ってきましたので、その様子をお届けしていきます。

Nikko Style Nagoya ART WEEKENDとは?

Nikko Style Nagoya ART WEEKENDは「ニッコースタイル名古屋」の開業1周年を記念したアートイベントです。

本イベントでは、各地でアートイベントを主催するアートプロデュースユニット「YOMAFIG.」をコーディネーターに迎え、地元愛知県にゆかりの深い現代アーティストを中心とした作家7人の作品を展示。


1階のホテルエントランス・ロビーラウンジなどの共用部に加え、普段は客室フロアとなる2階・11階の客室、全17室を会場に各作家が思い思いの世界観を演出。絵画・立体・写真・インスタレーション・音楽など、さまざまなジャンルの作品がホテルの随所に登場します。

また、特別参加としてニッコースタイル名古屋の音楽を総合監修しているKenichiro Nishihara氏によるAI音楽の特別展示も必見です。

若手現代アーティストによる200点以上の作品が展示!

今回は20代〜30代の若手現代アーティストが参加しており、作品数は200点以上!それぞれがアーティストによる個性的な空間へと仕上がっています。

ここからは気になるアーティストの作品をちょっぴりお見せしていきます。

まずは2階の客室から行ってみましょう!

ここでは、エントランスホールに、荒木由香里さん、客室に小原若菜(版画・インスタレーション)さん、植村宏木(ガラス)さんの作品が展示されています。

エレベーターを上がると、荒木さんの作品が光輝いていました。
思わずかっこいい〜と声が上がります。よく見ると、普身近にあるキッチン用品ばかりで構成されています。

小原若菜(版画・インスタレーション)|201・203


最初に訪れたのは、名古屋芸術大学出身のアーティスト小原若菜さんの作品が展示されている客室。小原さんは、リトグラフを中心に創作されており、自身が見た夢の中の世界を表現されています。

色彩豊かな作品は見ていると、とても不思議な世界に引き込まれます。床に敷かれた芝生がいっそう、別世界を演出しています。

植村宏木(ガラス)|207・1111・1115

植村宏木さんの作品は、2階と11階の3部屋で展示されています。こちらの部屋は、ガラスを使ったインスタレーションアート作品になっており、11階の部屋に糸でつながるようなイメージで作品が展示されていました。

植村さんは作品を通じて、確かさと不確かさが共存する物質を用いて、“もの“を可視化、
あるいはより感覚と共振させる場を生み出す表現をされています。

Kenichiro Nishihara (音楽)|1120・1121

続いては11階へ。最初に訪れたのは、ニッコースタイル名古屋の音楽監修を手がける作曲家のKenichiro Nishiharaさんの客室。

ピアノをフィーチャーした流麗なジャジー・ヒップホップ、クラブ・ジャズの旗手としてアジアを股にかけて人気を集めるDJ兼プロデューサーです。GINZA SIXのBGMも手掛けられています。

今回のイベントのためにつくられたのが、このスピーカー。聞こえてくる音楽は常に自動で作曲され続け、同じ曲を聞くことは二度とできないのだそう。
実験的でとてもおもしろい展示作品でした。

尾野訓大(写真)|1118・1119

愛知を拠点に活動している写真家・尾野訓大さんの作品。正面の作品は、真夜中の風景を4×5の大判カメラによる長時間露光で撮影しており、それによって夜間のわずかな光を取り込むことができる手法をとられています。


こちら作品は、切り花をスタジオにセッティングし、シャッターを開けたままにすることで、花が萎んで枯れていくまでの時間を一枚の写真に閉じ込めたシリーズです。

これまで発表したさまざまシリーズの作品がミックスされて展示されていました。

西原彩香(絵画)|1102・1106


「軽さ」をテーマに絵画を中心とした制作を行う西原彩香さん。コロナ禍での自粛中、電子書籍やスマホ画面、磨りガラス越しの風景を見て過ごす中で、自身が描くテーマは「透過光」を介してみるモチーフだと気づいたのだそう。

体は動かず、透過光に囲まれ、透過光を見て過ごしていた自粛期間中の体験を絵にされています。

伊藤公子(版画・インスタレーション)|1101・1117

主に、リトグラフを使った制作をされている伊藤公子さん。平面であるリトグラフをいかに、立体的に見せられるかを課題に作品づくりをされています。

中でも、今回はバスルームも展示スペースとして使っており、その様は圧巻!花や風景の版画を使って浴室に立体感をつくりだしています。

飯田美穂|1101・1107・1109


続いては、画家の飯田美穂さんの客室へ。飯田さんは、絵画への愛とオールド・マスターたちへのリスペクトを込めて多様な名画を引用、抽象化したイメージを描くアーティストとして知られています。

私たちが意図的に遺してきたものの意味と、それを引き継いでいくことの意味を考えながら、絵とは何か、なぜヒトは絵を描くのかについて考え制作をされています。

作品が揺らぐように吊り下げたり、バスルームでの展示など展示方法の工夫も楽しめます。

荒木由香里|1101・1103・1105


以前Life Designsでも取り上げさせていただいた、名古屋を中心に活躍する現代美術作家・荒木由香里さんの作品が展示されている客室へ。荒木さんは、ものや空間と対話するように立体やインスタレーションの作品を制作されています。

今回の展示では、過去に発表した作品から新作までたっぷりと荒木さんの作品が楽しめます。一つずつをよく見ると、ハサミや孫の手、レンゲなど、想像もつかないものがついています。じっくりと見てみてくださいね。

また、客室ごとに雰囲気がまったく違うのも楽しみの一つ。

最後は、荒木由香里さん、飯田美穂さん、伊藤公子さんの3人が共同で手掛けた客室へ。本物のリンゴや立体作品としてのリンゴ、絵画作品など個性豊かな三者の作品が楽しめます。

そっと入り口に並べられたりんごは、ウエルカムりんごなのだそう。本物のりんごもアート作品に見えてくるのが、とっても不思議です。

今回は、Nikko Style Nagoya ART WEEKENDの様子を一足先にご紹介しました!
客室をつかった空間は、想像以上におもしろく、アートが身近に感じられました。

普段あまりアートに触れる機会がない方も、ぜひこの機会に触れてみてくださいね。作品の購入もできますよ。

スポット詳細

<Nikko Style Nagoya ART WEEKEND 一般入場 開催概要>
日時:2021年9月10日(金)~12日(日)10:00~19:00(最終入場 18:00まで)
※最終日入場 15:00まで/16:00終了
入場料:1名様 ¥1,200(消費税込) ※期間中再入場可
展示場所:ニッコースタイル名古屋(愛知県名古屋市中村区名駅5‐20‐13)
     1階 ロビーラウンジ / 2階・11階客室
特別協力:TRUNK COFFEE
 ワークショップ ラテアート体験
〈講師〉 TRUNK COFFEEオーナーバリスタ 鈴木康夫
〈日時〉 9月11日(土) 第1回 14:00-15:30 / 第2回 16:30-18:00  ※要予約
〈参加費〉 3,000円(消費税込)
協賛企業:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社

【Nikko Style Nagoya】
https://nagoya.nikkostyle.jp/

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