ホリエビルが運営するフリーペーパー専門店「ONLY FREE PAPER」&喫茶店「喫茶River」|名駅

2019.1.24
オンリーフリーペーパー

名古屋駅の西口より徒歩5分の場所にある築50年のビルをリノベーションした「ホリエビル」。ビルの1F「NA」はフリーペーパー専門店「ONLY FREE PAPER(オンリーフリーペーパー)」と、ホットケーキとクリームソーダが自慢の喫茶店「喫茶River(リバー)」。2F、3Fにはギャラリースペース「NA2」とオフィスが入居。名古屋の新たなカルチャースポットとして注目を集めています。

 

今回は、ホリエビルの運営を手がける堀江浩彰代表に、フリーペーパーや喫茶店、ホリエビルの今後の展望などじっくりとお話を伺ってきました。

 

 

駅西の新たなカルチャースポットとして

 

ホリエさん


堀江さんの本業はデザイン会社のプロデューサー。他にもフリーペーパー「屋上とそらfree」を手がけられています。

 

−ホリエビルをはじめようと思ったきっかけは何ですか?

 

堀江さん:「僕は生まれも育ちもこの駅西の辺りなのですが、僕が学生時代の頃って「生活創庫(※現在ビッグカメラが建っている場所あった若者向けショッピングモール。)」が駅西のランドマークで、今よりもカルチャーのにおいがする街だった気がするんです。2027年にはリニアの開業が控えていることもあり、街が日々変化していくのを感じながら、地元の人間の一人として、何か面白いことができればなと思っていました。」

 

ホリエビル

 

堀江さん:「そんな中、実家が「堀江ビル」として所有していたこのビルが空き屋になったんです。両親に新たなビルの活用方法をプレゼンテーションして、僕が引き継がせてもらうことにしました。こうしてビルをリノベーションし、駅西エリアの新たなカルチャースポットを目指して「ホリエビル」として生まれ変わらせることになったんです。

 

ホリエビルが目指しているのは、かつて僕が生活創庫に行けば、何か面白いものがあると感じていたような、ワクワクする面白い場所。気軽に近所の人がふらっと立ち寄れるような場所を目指してホリエビルをスタートさせました。」

 

 

ホットケーキのおいしい喫茶店

 

喫茶リバー

 

−なぜ喫茶店とフリーペーパー専門店だったのですか?

 

堀江さん:「昔はこの辺だけでも、両手の数以上は喫茶店が点在していたんです。今では、ほとんどがオーナーの高齢化やさまざまな事情によって閉まっています。そんな喫茶文化が根付いていた場所だからこそ、近所の方にも、気軽に立ち寄っていただける喫茶店をつくりたかったんです。

 

喫茶店をスタートするにあたって、特に力を入れたのが「ホットケーキ」と「クリームソーダ」です。僕が純粋に好きだったこともあって、ホットケーキのおいしい店を目指しました。ただ、喫茶店だけでは、面白みにかけるかな?と思いフリーペーパー専門店を併設することを考えました。」

 


ホットケーキ昔なつかしい自慢のホットケーキはふわふわで最高です。通常は2段ですが、追加で3段にすることも可能です。


クリームソーダクリームソーダは4色から選べます。アイスクリームは、ソーダ水に合うようにバニラビーンズが多めのものを使用しているそう。細かい部分までこだわりが感じられます。

 

 

フリーペーパーをつくりたくてデザイナーに

 

ホリエビル

 

堀江さん:「フリーペーパーに関しては、学生時代から雑貨店やレコードショップで置いてあるもので、自分がかっこいいなって思うデザインや好きなものを集めるのが好きでした。そういうのを集めていくと、次第にこういうものがつくりたい!かっこいいなって思うようになり、「フリーペーパーをつくりたいから、デザイナーになろう!」と思ったのが、僕がデザイナーになったきっかけでもあります。」

 

 

全国のフリーペーパーが楽しめる「ONLY FREE PAPER」


フリーペーパー店内の様子

 

堀江さん:「ONLY FREE PAPERは東京の店舗と同様、全国からセレクトされたフリーペーパーを無料で持ち帰ることができる店です。僕自身がフリーペーパーを制作している縁もあって、都外初出店として、ここホリエビルにONLY FREE PAPER NAGOYAをオープンしました。また喫茶店をセットで運営すれば、「フリーペーパー目的で来た人がお茶を飲む」「喫茶店目的の人がこんなのあるんだっていうきっかけになる」どちらからも入り口になります。

 

今後は、ギャラリーも本稼働していくので、「喫茶店」「フリーペーパー」「ギャラリー」と、どの角度からでも楽しんでいただける場所をつくっていきたいと思っています。」

 

 

−フリーペーパーはどのくらいのバリエーションがありますか?

 

堀江さん:「フリーペーパーの種類は、月単位で80〜100種類ほど置いてあります。発行部数が多いものは補充できるのでずっと置いてあるし、すぐになくなってしまう人気のフリーペーパーもありますね。

 

セレクトはONLY FREE PAPERオーナーである松江さんが、定期的に名古屋に来てセレクトをしています。ただ、その間放置することはできないので、僕が調整をするようにしています。

 

最近だと、名古屋近郊でフリーペーパーつくっている方からも置いてくれないかというお声をいただいています。主要なラインアップは変わらないけど、地域性も今後はでてくると思うので、そうなってくれば益々おもしろくなっていくと思いますね。」

 

 

フリーペーパー「屋上とそらfree」

 

屋上とそら

 

堀江さん自身も、フリーペーパー「屋上とそらfree」を手がけられています。そのことについてもお伺いしました。

 

−「屋上とそらfree」はどういったフリーペーパーですか?

 

堀江さん:「最初のきっかけは19、20歳くらいの頃に、よく遊びに行っていた屋上があって、そこが取り壊されてしまったことです。あんなに大きな建物でもなくなるんだってことが、当時の僕には衝撃的だったんですよね。そのときから、今見ている屋上からの風景はもう2度見られなくなるのかもしれない……写真を取らなきゃやばいなと思い屋上写真を撮りはじめました。

 

2005年には、「屋上記録写真 ~ 屋上空」のウェブサイトを公開しました。ところが5年間で、4,000人しかサイトに来ていなくて、屋上って人気ないのかなって思いました(笑)。2009年にイベント出店をするため、「屋上とそら」という屋上写真本を発売しましたが、2冊しか売れませんでした(笑)。そこで在庫となった、写真集を宣伝する目的でスタートさせたのが、「屋上とそらfree」です。」

 

 

屋上とそら


−現在まで、33号発行している「屋上とそらfree」。中でも思い出に残っている号をお聞きしました。

 

堀江さん:「特に力を入れたのは「屋上とそらfree vol.22」「屋上とそらfree vol.23」ですね。NHKの朝ドラ「あまちゃん」にハマっていたので、あまロスしてしまったんです。それで、入稿直前で内容を変えてあまちゃんに寄せました。結局僕のあまロスは2号にわたって続きました(笑)。そんな思い出もあって、この2つの号はすごく印象に残っています。

 

2010年にフリーペーパーをはじめた頃は、紙物が激減してきている印象でした。フリーペーパー=クーポン紙というイメージになったのもこの頃くらいだった気がします。だからこそ、自分の好きなものを高らかに宣言するものをつくらなきゃいけないなって思っていました。

 

これがあったからこそ、ONLY FREE PAPERとのつながりもできたんです。自分たちが好きでやっていることって、面倒だって思わないですよね。例えば最近だと、縄文や灯台愛あふれるフリーペーパーもあって、その人の好きなものや溢れんばかりの想いを紙面に載せていく。そういうフリーペーパーを読めることはとてもうれしいですね。」

 

ここからは店内の紹介と数あるフリーペーパーの中から気になったものをピックアップしてご紹介していきます。

 

オンリーフリーペーパー

 


店内に入ると、全国から集められたたくさんのフリーペーパーがそろえられています。タイトルを見ているだけでも、気になるものばかり。

 

オンリーフリーペーパー

 

フリーペーパー
ショッピングバッグ200円

 

フリーペーパーなので、もちろん無料。ただし、ショッピングバッグは有料になります。

 


缶バッチオリジナル缶バッチやワッペンもすてきです。

 


このようにカゴバッグに入れて気になるものをピックアップしていきます。


喫茶リバー喫茶の様子。一人用の席があるものうれしいポイントです。

 

ピックアップしたフリーペーパーは喫茶Riverに持ち込んで読むことも可能です。ランチセットはALL900円!カレーが特に大人気だそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

おすすめフリーペーパー5選

 

屋上好きにはたまらない「屋上とそらfree」

 

屋上とそら

 

日本中の屋上の魅力を写真つきで紹介する名古屋発のフリーペーパー。内容は、屋上女子写真・屋上小説・屋上漫画など、屋上にまつわるコンテンツが盛りだくさん。美しい屋上写真とともにつづられた文は、読み物としても面白いです。屋上に興味のない方でも、必見のフリーペーパーです。

 

 

中二病全開のフリーペーパー「ナイスガイ」

 

ナイスガイ

 

“有益な情報を一切載せない”をコンセプトに2012年の初刊行から現在まで発行しているフリーペーパー。このフリーペーパーに関しては、とにかく、まず手にとって読んでいただきたい!少し気分が落ち込んだときに開けば、くだらなさすぎて(褒めています!!)世の中のことが少しだけどうでもよくなるはずです。

 

 

書いてあることは全部ウソ?「月刊妄想星占い」

 

 

堀江さんも毎月楽しみにしているという「月刊妄想星占い」。表紙の女の子が「信じちゃ、ダメ♡」とつぶやく通りに、すべてが妄想の12星座占いが掲載されています。私は、乙女座なのですが、11月のラッキースポットは「国道」でした(どこの国道へ行ったらいいのだろう……。)

 

 

知らなかった”おきなわ”を探して歩くフリーペーパー「夕焼けアパート」

 

おきなわ

 

写真と文章がとにかく美しいフリーペーパーです。どこか懐かしさを感じる表紙から心を掴まれました。このフリーペーパーの世界を通してみる沖縄は、どこか不思議で、自分の知っている沖縄の風景とはまったく別の世界に感じられました。見たことのない場所、会ったことのない人たちの話を自分自身に投影して読むことができます。いつかこの本を片手に沖縄に足を運んでみたいと思わせてくれる一冊です。

 

 

おしゃれな表紙は、インテリアの一つにもなりそう。

岐阜

 

岐阜県関市で誕生した刃物を中心とした販売メーカー「貝印」が発行しているフリーペーパー「KAI FACT magazine」。KAI FACT magazineは、貝印が拠点を置く、各国の文化・
芸術・クラフツマンシッフ・ライフスタイルを美しい写真と文章で紡ぎ、次の新たな100年を築く“事実“を伝えていくことをコンセプトとした、インターナショナルマガジンです。各地域の工場や社員を紹介するだけでなく、その土地ごとの魅力も発信しています。

 

ご紹介したものだけでも、個性的で魅力的なフリーペーパーばかりなのがわかります。今回は、いくつかピックアップしてご紹介しましたが、他にも面白そうなフリーペーパーがたくさんあるので、ぜひ店頭で確認してみてくださいね!

 

 


「ご近所にはシネマスコーレのようなすてきな映画館から、おいしい飲食店もたくさんあります。駅西でお店をやってみたいなという人が増えて、にぎやかでもっと楽しい街になってくれるとうれしいですね。」と話してくださった堀江さん。ホリエビルでは、今後さまざまなイベントも開催していくそう。これからの展開がますます楽しみです。

 

ホリエビルは「フリーペーパーが欲しい」「おいしいホットケーキが食べたい」「イベントに参加したい」「ギャラリーを楽しみたい」など、さまざまな入り口があるので、どなたでも楽しんでいただける場所です。この記事を読んで気になった方はぜひお店に足を運んでみてくださいね。心惹かれる一冊のフリーペーパーに出会うだけでも、行く価値がありますよ。

 

 

【ホリエビル<NA>】
住所  : 〒453-0015 愛知県名古屋市中村区椿町12-12 MAP
営業時間:10〜19時(喫茶L.O.17時半)
定休日 :日曜・祝日
https://horiebldg.jp/