【お散歩しながらアート鑑賞】愛知パブリックアート探訪・名古屋駅周辺
目次
名古屋駅前のシンボル的存在
⑩ 89年デザイン博のシンボルモニュメント・飛翔
JR名古屋駅・桜通口側ロータリーにあるこちらのモニュメントも、れっきとしたパブリックアートなんです。
名古屋市制100周年の1989年、「世界デザイン博覧会」の開催に伴い設置されました。テーマは「過去から未来への発信」。縄文土器の縄をイメージしたデザインは、市民が大輪になって新しいまちづくりをすること、21世紀に世界へ情報発信する名古屋を象徴しているのだそう。
残念なことに、近年中に移設が予定されています。名古屋駅前のシンボル的な存在がなくなってしまうのは、少し寂しいですね……。このように街の変化に合わせて、変化していくのもパブリックアートならでは。
名古屋駅地下にある、美しい世界
続いては、地下道を通ってルーセントタワーを目指しましょう!
「名古屋駅にそんな地下道があったかな?」と少し迷ってしまったのですが、名古屋駅地下からKITTE方面に進み、10番出口を目指すと辿り着けました。写真の黄色い看板が目印。
⑪ ミニムプラプラ「異世界旅行猫絵図」
名古屋駅とルーセントタワーをつなぐ290mの地下通路「ルーセントアベニュー」が、楽しいアート空間になっているんです!子猫が案内役となり、9つの異世界(都市・草原・森・ジャイアント・空1・空2・海・雨・オアシス)を案内してくれるというもの。
子猫とともに、いざ出発!(9の異世界からピックアップしてご紹介していきます)
まずは、うさぎやニワトリなどの動物がいる草原。
続いては、ライオンやシカたちのいる森。グリーンの照明が木漏れ日のようになっていて、きれいです。
まるで海の中にいるような気分に。天井には大きなエイが描かれていますよ。
床にはところどころにカエルが描かれ、照明で水の波紋を表現。次はどこに波紋があらわれるかな?とついついときを忘れてしまいました。
最後は、砂漠のオアシス。
それぞれの異世界を楽しんでいるうちに、あっという間に290mの地下通路を通り抜けていました。地下なので、雨の日も暑い日も快適なのがうれしいですね。小さなお子さんも一緒に楽しめますよ!
⑫ 吉田重信『無限の光』
今回のパブリックアート巡りのなかで、最も筆者が心を奪われたのが吉田重信さんの作品『無限の光』。先ほどご紹介した地下通路の途中にあります。
太陽光を浴びた赤・青・黄色のステンドグラスが、地下の広場に色彩の壁紙や絨毯のようになってあらわれます。
この日は晴天だったこともあり、とてもうつくしく光が差し込んでいました。時間や天候によっても見え方が変わるのが、おもしろいですね!