「猿投温泉」新名物のロウリュで“ラドン”の成分を体内にじんわり浸透!?

豊田市
掲載日:2022.09.30
「猿投温泉」新名物のロウリュで“ラドン”の成分を体内にじんわり浸透!?

豊田市と瀬戸市にまたがる猿投山の麓にある「猿投温泉」は、効能あらたかな天然ラドン温泉がこんこんと湧き出る全国でも希少な温泉地。一軒宿「ホテル 金泉閣」と、宿に併設する日帰り温泉「岩風呂 金泉の湯」があります。

「岩風呂 金泉の湯」は2022年9月にリニューアル!天然ラドン泉の蒸気をサウナ室いっぱいに充満させる、「ラドンロウリュ」がリニューアルの目玉です。

※2022年9月取材時の情報です

浸かって・飲んで・吸って・食べて
ラドン泉の成分を取り込む

まず訪れたのは「岩風呂 金泉の湯」。愛知県で初めて飲泉許可を受けた天然ラドン温泉を、日帰りで気軽に楽しむことができる日帰り温泉施設です。

山間にある猿投温泉ですが、地下鉄東山線の藤が丘駅などから無料のシャトルバスが運行されているので、意外なほど楽にアクセスできます。車の場合は猿投グリーンロード加納ICから約6分。爽快なドライブを楽しめます。

ラドン温泉とは、微量の放射線を含んだ温泉のこと。「細胞の活性化」「自然治癒力の促進」「新陳代謝の亢進」「免疫力の向上」など、さまざまな効果を期待することができ、「医学の湯」とも呼ばれています。このラドンを体内に取り込むためには、いくつか方法があります。

①「入浴」して取り込む

まずは、入浴して皮膚を通して成分を取り込む方法です。猿投温泉の湯は敷地内の源泉から湧き出る、貴重なラドン温泉を100%使用。岩が積み重なり、野趣あふれる内風呂や露天風呂などで良質な天然ラドン温泉を堪能できます。

②「飲む」ことで取り込む

愛知県ではじめて飲泉許可を受けた「猿投温泉」。湯上がりの休憩スペースには、天然ラドン泉の汲み場があります。

飲泉することで消化器粘膜を通して温泉成分を取り込むことができ、入浴以上に高い効果を期待できるのだとか。1人1容器5ℓまで持ち帰りも可能。空のペットボトルも販売されています(1本550円)。

天然ラドン泉がすでにパッキングされた状態で販売されている、ペットボトル(500ml180円、2ℓ540円)はより気軽。飲用はもちろん、料理に使用するのもおすすめだそう。

③「吸入」して取り込む

希少な天然ラドン泉をサウナストーンにかけ、蒸気を発生させる「ラドンロウリュ」が話題となっている「岩風呂 金泉の湯」。

まずはサウナ室の紹介から。テレビは設置されておらず、源泉が湯船に滝のように流れ落ちる音が心地よく響き渡ります。8人ほど入れそうな大きさで、温度は男女ともに90℃ほど。特になにもしていない状態でもしっかり熱いです。

・・・おや!? サウナストーブのようすが・・・!ライトが点灯して、「ジュワッ」という音とともに、蒸気がもくもくと立ち込めます。いよいよ「ラドンロウリュ」のはじまり。
気化した天然ラドン泉の成分を身体いっぱいに浴び、自然な形で吸入することができます。サウナで開いた毛穴からも、成分を取り込めているのではないでしょうか。

アロマオイルの香りも楽しめるオートロウリュが主流かと思いますが、こちらはラドン泉100%なのでもちろん無香。ただただ天然ラドン泉の神秘性を感じる、唯一無二なロウリュなのです。毎時45分からスタートするので、もれなくサウナ室へ集合!

水風呂は1人仕様なので、譲り合って使いましょう。温度は16〜17℃とのことですが、山水を濾過して使っているそうで、外気にかなり影響されるのだとか。

ご案内いただいたスタッフさんにお話をうかがうと、「僕が確認した中で最低温度は6℃でした」とのこと(!)天然のシングル※だ……。

※水温10℃以下の水風呂のこと。

しっかり蒸され山水を湛えた水風呂で肌を引き締めた後は、露天スペースで休憩。猿投山麓という自然豊かな環境でのととのいタイムは、都心部のスーパー銭湯では味わえない贅沢な時間です。山間にあるため、名古屋の都心部より気温が低い日がほとんどだそう。

④「食べる」ことで取り込む

浴衣に着替え、1階にある「飲食食堂(おんじきしょくどう)」へ。こちらでは天然ラドン泉を使って調理した、メニューの数々を楽しめます。

リニューアルとともに登場した「猿投十割そば」(880円)は、特にオーダー率が高い一品。香り高い信州八ヶ岳産の蕎麦粉を100%使用しています。

その蕎麦粉をラドン泉で打ち、ラドン泉で茹で、ラドン泉で締めることにより、風味が強く喉ごしがよくなるのだとか。一口目はぜひつゆを付けずに、そのまま味わいましょう。

「温泉湯豆腐」(1人前1,320円)は、「ホテル 金泉閣」で朝食として登場して以来、リピーターができるほどの人気を誇る逸品。1日限定10食で「飲食食堂」でも味わえるようになりました。

5分ほど煮ると、温泉の成分で豆腐の表面がとろっとろに。まずはそのまま味わいましょう。次にお好みの薬味を添えて味わうのがおすすめ。
残ったスープにご飯を入れ、生卵やだしを入れて、おじや風に締めると一度で二度おいしい!

浸かって、飲んで、吸って、食べて―あらゆる方法でラドンを体内に取り入れることを、“ラ活”と命名しました。異論は認めません。

国定公園に指定されている
猿投温泉周辺を散歩

せっかくなので、猿投温泉敷地内や周辺をぶらり。愛知高原国定公園内にあるため、散策が気持ちいいです。

かつてカラオケや宴会場として使われていた建物を横目に、鈴ヶ滝へと向かいます。
ん?この風景、どこか“ジブリっぽい”(?)。猿投温泉からほど近い、長久手市の「ジブリパーク」が話題ですので、この風景もまた話題になるかも!?早めにチェックです。

1554年に創建された不動明王社と鈴ヶ滝は、散歩コースのハイライト。霊峰・猿投山を詣でる修験者や信者は鈴ヶ滝で身を清め、この社にお参りしてから頂上へ向かっていたそうです。

鈴ヶ滝橋を渡ると鈴ヶ滝遊歩道にさしかかります。ややアップダウンがありますが、ゴールとなる鈴ヶ滝湖までは230mほどの道のりですので、ぜひ目指してみましょう。

「ホテル 金泉閣」に宿泊し究極の“ラ活”

実際は名古屋の都心部から車で通常1時間以内の場所なのですが、「遠くの温泉地に来た」ような錯覚に陥り、かなりの高確率で「帰りたくない衝動」に駆られます。あると思います。

猿投温泉の一軒宿である「ホテル 金泉閣」に宿泊すれば、さらに充実した“ラ活”を楽しめるのではないでしょうか。特別にホテルも案内していただきました。

5階にある「大浴場展望古代檜風呂」は、樹齢1,000年以上の古代檜で作られた浴槽が自慢。天然ラドン泉の効果に加えて、森林浴作用も期待できます。

客室は二間続きの少し贅沢な部屋から、リーズナブルに宿泊できる一般の客室までさまざま。夕食は旬の食材を生かした会席料理が中心です。朝食は先ほど紹介した「温泉湯豆腐」を味わえます!

宿泊客は日帰り温泉「岩風呂 金泉の湯」にも無料で入ることができ、2日間費やしてじっくり“ラ活”なんてことも。温泉好きなら一度は体験してみたい、最高な贅沢ですね。

スポット詳細

【日帰り温泉 岩風呂 金泉の湯】
住所   :愛知県豊田市加納町馬道通21-21
電話番号 :0565-45-5800
駐車場  :あり
web :https://sanageonsen.p-castle.co.jp/kinsenyu/
Instagram:https://www.instagram.com/sanageonsen/?hl=ja
facebook :https://www.facebook.com/sanageonsen/

 

【ホテル 金泉閣】
住所   :愛知県豊田市加納町馬道通21
電話番号 :0565-45-6111
駐車場  :あり
web :https://sanageonsen.p-castle.co.jp/kinsenkaku/
Instagram:https://www.instagram.com/sanageonsen/?hl=ja
facebook :https://www.facebook.com/sanageonsen/

名古屋市在住の編集・ライター。旅、グルメ、温泉、レジャーを中心に様々なジャンルの記事を執筆している。とくに国内旅行はライフワークであり、全国津々浦々を探訪。地のおいしい食材との出会いを楽しみにしている。旅先ではお酒を嗜みたいため、基本は鉄道移動。「青春18きっぷ」を使った過酷な旅も厭わない。また、「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格も保有し、サウナ施設やスーパー銭湯にも足繁く通っている。

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