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名古屋から約1時間で行ける離島「篠島(しのじま)」。
島内は一周約8.2km。徒歩でも2時間ほどでぐるっと一周できる小さな離島です。おんべ鯛とふぐが有名で、伊勢神宮とも深い関わりのある島です。おいしい海の幸。心癒される景色。日常を忘れる島時間をこころゆくまで楽しむことができます。
今回は、そんな篠島の魅力を堪能できる「日帰りおすすめのプラン」をたっぷりとお届けします。
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篠島ってどんな島?
篠島は日間賀島・佐久島とともに「愛知三島」とも呼ばれ、愛知県知多郡南知多町に属し、全域が三河湾国定公園に含まれています。人口約2,000人、面積0.94平方キロメートルと小さな島ですが、昔から「東海の松島」と呼ばれている美しい島です。
「夢のみに 継ぎて見えつつ 小竹島(しのじま)の 磯超す波の しくしく思ほゆ(あなたが夢にだけずっと見え続け、篠島の磯を越す波のようにしきりに思われる。)」と、万葉集にも登場しているんですよ。
下関にも迫る「とらふぐ」の名産地 としても有名。しらす、鯛、伊勢海老、アオリイカなど、さまざまな海の幸が楽しめるグルメな島でもあります。
篠島へのアクセス方法
篠島へ行くには、知多半島の師崎港(もろざきこう)、河和港(こうわこう)、または渥美半島の伊良湖岬から高速船に乗る必要があります。
・車で行く場合
名古屋から車で行く場合は「師崎港(もろざきこう)」がおすすめ。師崎港には、師崎港公営有料駐車場(1時間100円)があります。師崎港から篠島へは、高速船で10分ほどです。
・電車で行く場合
名古屋から電車で行く場合は、名古屋鉄道「河和」駅まで行きます。特急で約45分。河和駅から河和港までは歩いて5分ほど。無料送迎バスも運行しています。河和港から篠島へは、高速船で30分ほどです。▼詳しい航路図・時刻表はこちら
http://www.meikaijo.co.jp/timetable.html
もしくは人数が多い場合は、「海上タクシー」という方法もありますよ!
篠島の日帰りおすすめプラン
今回は実際に篠島に行ってみました!名物グルメから、歴史のある観光名所まで、日帰りで楽しめるおすすめプランをご紹介していきます。
河和駅から高速船で篠島へ
今回は電車のため、河和駅から高速船で向かいました。きっぷ売り場でチケットを購入し、船に乗り込みます。(大人:片道¥1,420 往復¥2,720 小人:片道¥720 往復¥1,380)
船に乗るだけで、非日常を味わえてワクワクしますよね。30分ほどで篠島のフェリー乗り場に到着しました!
まず「島の駅SHINOJIMA」へ
まずはフェリー乗り場の目の前にある「島の駅SHINOJIMA」へ。
定期船の切符売り場、お土産コーナー、軽食コーナー、観光案内所などが併設された複合施設です。レンタサイクルの貸し出しも。
地図やパンフレットをGETして、計画を練りましょう!
館内では、篠島の歴史に関する展示も。
お土産コーナーには、篠島の郷土料理「じゅうじゅう味噌焼き」を篠島名物の鯛でアレンジした「鯛のじゅうじゅうみそ焼」など、篠島ならではのお土産がずらり。
最終便の前に営業が終了してしまうので、早めに購入しておくのがおすすめです。
弘法さまを探そう!
篠島には、島をぐるりと囲んで「弘法さま」と呼ばれるお地蔵様が祀られています。各お寺の境内も含めて、88体の弘法さまがいるのだとか。いくつの弘法さまに出会えるか、楽しみですね!
篠島の海の幸を堪能!
鯛やしらすをはじめ、豊かな海の幸が自慢の篠島。
せっかくなら美味しい海鮮を食べたい!ということで、篠島で古くから営む寿司屋「萬蔵」へやってきました。
食材の内容はその日に水揚げされた魚介類などの仕入れ状況によって異なるとのこと。どんな篠島グルメに出会えるかワクワク!
まずは、日本一の漁獲量をほこる「しらす」。4月〜12月が食べ頃です。
釜揚げでいただきましたが、新鮮さが全然違います!「今まで食べていたしらすは何だったのだろう……」というくらい、ふっくらして苦味もありません。
「これも食べてみて〜」と出していただいたのは、タチウオの一夜干し。噛んだ瞬間、うま味がじゅわ〜と広がりました。
お任せでお寿司も握っていただきました。(これだけボリューミーで¥1,500!!)
ふぐをはじめ、タイラ貝、アナゴなど、篠島の海の幸がぎっしり!お寿司は色々な食材を楽しめるから、良いですよね〜。
※内容はその日の仕入れで変わります
島内には生しらす丼がいただけるお店もたくさんありました。
がっつり食べたいという方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
のんびりと島を散策
食後は港を散策。
船のへさきに付いているのは、篠島オリジナルの模様。いくつかのパターンがあるそうですよ。
坂道や細い道も多い篠島ではスクーターを多く見かけました。
伊勢神宮とゆかりの深い「神明神社」
坂道を登ると「神明神社(しんめいじんじゃ)」にたどり着きました。
篠島の中心地に位置する神明神社は、伊勢神宮の御用材で20年毎に建て替えられます。毎年「御幣鯛(塩漬けの鯛)」の奉納を行うなど、1000年以上伊勢神宮と深い縁でつながっている神社です。
篠島に2社ある神社のうち、神明神社は女宮、八王子社は男宮とされ、縁結びの神として多くの参拝者が訪れます。
歩いて数分の場所にある「八王子社」。こちらも空気が凛としていて、心が落ち着きました。
800m続く海水浴場「サンサンビーチ」
お次は800m続く海水浴場「サンサンビーチ」へ!島の人たちは「前浜(ないば)」と呼ぶのだそう。
海水浴の時期は終わっていたので、釣りを楽しむ人たちで賑わっていました。
見てください、この透明度!!浜が外海に近いという事もあり、愛知県内でも良好な水質をほこります。美しい海は、見ているだけで癒されますね。
海沿いを少し歩くと、「恋人の聖地」と書かれたオブジェを発見!
篠島の太一岬にある「キラキラ展望台」が2017年に「恋人の聖地」として認定され、そのサテライトスポットとして「サンサンビーチ」にモニュメントが建てられました。
ちなみに「恋人の聖地」とは、NPO法人地域活性化支援センターが、全国にあるプロポーズにふさわしいロマンチックな場所を選定したものです。
ハワイアンカフェ「Aina cafe&bar OHANA」で一休み
そろそろ休憩したいな〜と歩いていると、素敵な白い建物が!
島グルメもカフェメニューも楽しめるハワイアンカフェ「Aina cafe&bar OHANA」です。
看板メニューの「OHANAパンケーキ(¥1,500)」をいただいてみました。
パンケーキはふわっふわ。ココナッツ風味の生クリームにフルーツがたっぷり!見た目はかなりボリューミーですが、ペロリと食べられてしまいました。
※パンケーキはオーダーしてからメレンゲと生地を合わせて焼くため、20〜30分ほどかかります
恋人の聖地・太一岬の「キラキラ展望台」へ!
島旅も後半戦。
恋人の聖地・太一岬の「キラキラ展望台」へ行ってみましょう。
「キラキラ展望台」へのルートは2種類。ひとつは島の南西部にある篠島小学校&中学校の横を通って向かうルート。もうひとつは「サンサンビーチ」の南からはじまる「西山周遊コース」です。
今回は「西山周遊コース」をチョイス!
「舗装されていないから注意してね〜」とカフェのスタッフさんから聞いてはいましたが、想像以上に山道です。
「西山周遊コース」に行かれる際は、歩きやすい靴をご準備くださいね。
美しい山や海を眺めながら歩くこと約15分、
島の最南端にある展望台「キラキラ展望台」に到着しました。
伊勢神宮の遷宮で譲り受けた古材を使用した鳥居があり、鳥居の先は伊勢神宮を臨むパワースポット。鳥羽や神島、伊良湖まで臨むことができます。
夕陽の絶景スポット「歌碑公園展望台」
「キラキラ展望台」から少し進むと見えてくるのは、「歌碑公園展望台」。
この日はフェリーの時間の都合で断念しましたが、「日本の夕陽100選」に選ばれた「松島の夕陽」が楽しめるスポットです。
テーブルやベンチもあるので、陽が落ちていくのをゆっくりと眺められますよ。
お土産を買って、篠島の旅はこれにて終了。心地よい海風を感じならが、河和港へ。ゆっくりと流れる島時間は、心も身体もスッとほぐしてくれました。
今回は秋の篠島をお届けしましたが、冬はフグが絶品。名古屋から約1時間で行ける離島、篠島。ぜひ今週末は島旅で癒やされてみませんか?