三重県で生産・加工・焙煎されているお茶「伊勢茶」をご存知ですか?三重県内で生産された、三重県産茶葉100%の茶葉で、特許庁の地域団体商標(地域ブランド)にも認定登録されています。
伊勢茶の農家でもあるこちらのお店「深緑茶房 名古屋店」では、伊勢茶を存分に楽しむことができます。「深緑茶房 名古屋店」のこだわりや伊勢茶の魅力、新商品など店長の松本さんに話を伺いました。
▼「深緑茶房 名古屋店」の名前を引き継ぐ形で、2021年5月1日に那古野エリアに「mirume(みるめ)深緑茶房」としてオープンしました。
目次
「伊勢茶」とは?
お茶というと静岡や京都のイメージが強いと思いますが、実は、三重県はお茶の生産量が全国3位という実績を誇ります。南北に長いので、産地それぞれの特徴をいかしたお茶を栽培することができるのも魅力です。
その中でも「伊勢茶」は、三重県で生産されるお茶で三重県産100%の緑茶として、特許庁地域団体商標(地域ブランド)に商標登録をしたブランド茶です。
伊勢茶の特徴としては、葉が厚いのでコクのある味わいが広がり、まろやかな美味しさを楽しむことができます。
もっとたくさんの人に「伊勢茶」の美味しさを知って欲しいと、深緑茶房がオープンしました。
100%自社茶葉「伊勢茶」をメインにした
お茶専門店
-「深緑茶房」のコンセプトについて教えてください。
松本さん:「私はお茶農家として育ちました。もっとたくさんの人に家業である伊勢茶を知って欲しいと長年思い、地元ではなく、あえて名古屋で伊勢茶の専門店をオープンし、2019年のリニューアルに関わりました。」
松本さん:「2014年に「深緑茶房」をオープンをして、当初は伊勢茶を使ったカフェメニューとして、ラテやパフェなどを提案していました。SNSを中心に拡散され、たくさんの方にお越しいただいたのですが、きちんと伊勢茶をPRしたい、伊勢茶の美味しさを伝えたいと、2019年6月に伊勢茶が楽しめるお茶専門店としてリニューアルオープンしました。」
松本さん:「リニューアルオープンする際のメニューは、伊勢茶を存分に楽しんでもらうために、急須で淹れるお茶やマグカップ、グラスのお茶もご用意しています。本格的な伊勢茶を気軽に楽しんでもらいたいとの思いもあり、急須以外も提案しており、とことん伊勢茶に特化したメニューを展開しました。このお店をきっかけに伊勢茶のことを知ってくれたり、美味しい!と言っていただける方も多く、とても嬉しいです。」
– 伊勢茶を初めて聞いた!初めて飲んだ!という方もいらっしゃいますか?
松本さん:「結構初めての方が多いですね。三重県で生産されて、焙煎まで行っている伊勢茶は生産量は全国3位なんですが、知らない人がすごく多いんです。実は、お茶は最終の焙煎をした場所を産地と呼びます。例えば、三重で栽培して加工(蒸してもみ込む)までしても、焙煎だけを宇治ですれば宇治茶として売っている現状で。だからこそ、三重県で生産から焙煎までしたものを伊勢茶として広くPRしようということになりました。」
– 松本さんから見た伊勢茶の魅力とは?
松本さん:「伊勢茶の特長は、何回飲んでもおいしいということ。三煎(3回お湯を入れてお茶を出すこと)でもおいしく飲むことができます。伊勢茶は、寒暖差が大きい三重県と奈良県の県境の山間部で育てているので、茶葉が厚くなっており、栄養素が多いのも自慢。一煎目はどの産地も美味しいのですが、三煎飲んだら伊勢茶はどの産地にも負けない!と思っています。」
– 確かに、伊勢茶を飲んだ時に、何煎でも美味しいな〜!と感じました。
松本さん:「ありがとうございます!お茶を畑から作っている新緑茶房が手間ひまかけて作った伊勢茶なので、じっくりとその味わいを堪能していただきたいです。店内では、初めての方でも丁寧に伊勢茶の説明をしながら、お茶の煎れ方もお伝えしています。気軽にお茶を楽しんで欲しいですね。」
– 今後のビジョンについて教えてください。
松本さん:「2021年の春までには那古野エリアに移転予定です。現在提供しているメニューはそのままで、夜はおつまみと一緒に伊勢茶を楽しんでもらえるようにする予定です。物販エリアも充実するので、より伊勢茶の魅了をお伝えできると思います。お楽しみに!」