庭園をのぞむ和カフェ「蘇山荘(そざんそう)」 地元産茶葉を使った”自分で淹れる”お茶で贅沢時間

名古屋 東区
掲載日:2022.11.07
庭園をのぞむ和カフェ「蘇山荘(そざんそう)」 地元産茶葉を使った”自分で淹れる”お茶で贅沢時間

名古屋市東区の閑静な住宅街の一角に広がる日本庭園「徳川園」。その景観に溶け込むように建つのが「蘇山荘(そざんそう)」です。重厚感あふれる和モダンな空間と四季折々のお庭が楽しめる和カフェは、地元のみならず海外から訪れるお客様も多いとか。

2022年7月にリニューアルオープンし、愛知県岡崎市額田(ぬかた)の茶葉で自身で淹れるお茶体験や、地元産の食材を使った軽食やスイーツなど、こだわりが詰まったメニューがラインナップ。

今回は建物の歴史からお茶体験のレポートまで、たっぷりとご紹介します!

※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。

建物の歴史と理念

蘇山荘は昭和1937年(昭和12年)、名古屋汎太平洋平和博覧会(なごやはんたいへいようへいわはくらんかい)の迎賓館和館として建築され、博覧会終了後にこの場所に移築されました。そして2011年には国の有形文化財にも登録されました。

蘇山荘は民間企業や公益財団法人で構成された3社「徳川の杜(もり)」というグループで新たに2022年4月から管理・運営をおこなっています。

「店づくりは人づくり・店づくりは街づくり」という理念のもと、徳川園の魅力のみならず、名古屋・愛知県の魅力向上を目指しています。

店内に入ると、ゆったりとした空間とその先に広がる中庭が渾然一体となって、まるで絵画のよう!どのお席からも中庭を眺められるつくりになっています。四季折々の景観に癒やされますね。

一見敷居が高そうですが、一人や二人用のお席も多数用意されていますので、ふらっと気軽に訪れるのもOK!

コンセプトは「和」。
自分で淹れて丁寧に味わうお茶体験

突然ですが、みなさんお茶を自分で淹れて飲む機会はありますか?

日本人には特になじみの深いお茶ですが、意外にお茶のことを知らなかったりします。
また忙しい現代では、ゆっくりお茶を淹れて飲む……ということも少ないのではないでしょうか。

地元産のお茶をつかった美味しい煎茶の入れ方

写真は「煎茶 しゅんめい 1,100円/和菓子付」

蘇山荘では2022年7月にメニューをリニューアルし、「お茶」に力をいれたメニューがラインナップ。

中でも地元愛知県岡崎市の額田(ぬかた)で、200年続く老舗の茶園「宮ザキ園」の茶葉を使用したお茶は、種から育ててつくられており、科学肥料や農薬は一切使っていません。

そしてこだわりは茶葉だけでなく、この茶葉を使って自分で淹れて楽しむ……というスタイル。

写真は「玉露 おくみどり 1.430円/和菓子付」

自分で淹れるお茶メニューは以下の4種類。いずれも季節の和菓子とのセットです。

● わ紅茶 本宮   1,100円
百五十年以上経過したこの本宮種の茶葉を,丁寧に仕立てた,純国産の紅茶。渋みや苦みが少なく,独特の風味と甘い後味が特徴です。

 

● 煎茶 しゅんめい 1,100円
収穫期に二週間ほど前に暗幕をかぶせ、光を遮って育てるかぶせ茶の代表品種。すっきりとした飲み心地と焙煎香が楽しめる宮ザキ園を代表する品種。

 

● 煎茶 さえみどり 1,210円
天然玉露とも呼ばれるあさつゆとやぶきたの掛け合わせ優良品種。冴えた鮮やかな水色と上品な香りと旨味が特徴です。

 

● 玉露 おくみどり 1,430円
抹茶や煎茶などと並んで日本を代表する高級茶。まろやかな旨味と甘みがお口に広がり一杯でもご満足いただける一品です。

ちなみに「紅茶」「煎茶」「玉露」にあたる部分は”製法”で、「しゅんめい」や「さえみどり」「おくみどり」といったのが”品種”にあたります。

一般に売られているお茶は、これらの品種を独自にブレンドしたものが大半だそうです。

今回は一番人気だという「煎茶(しゅんめい)」をいただいてみました。

まずは、80℃のお湯が入った「湯冷まし」を備え付けの茶碗に8分目までいれて、2分ほど待ちます。これは温度をさげて適温にして急須にいれるため。温度はこの時点で10℃下がります。

その間に急須に茶葉を入れて、2分ほど待って冷ましたお湯を急須に入れて蓋をして蒸らします。

砂時計を目安にさらに3分待ちます。

3分経ったらまずは1煎目。最後の1滴まで残さず注ぎ切るのがポイント。飲んでみると、まず驚くのはその甘さ!お茶というよりダシのようなうま味が際立ちます。

次は2煎目。湯冷ましのお湯を今度は直接急須に入れます。茶葉は開いているので、蓋は閉めず30秒〜1分ほどでOK!

2煎目は、甘みは少し薄れ、渋みとのバランスもちょうどよい感じ。

そして3煎目も2煎目同様にしていただきます。こうして、1煎目から3煎目を楽しみ、味や香りの違いを楽しみます。※お湯はおかわり自由。

お茶にはすべて季節の和菓子付。そして器や急須も地元の美濃焼や常滑焼きなどを使用。
一つひとつが作家さんの手づくりということで、すべて違う仕様です。

また砂時計にも注目。鮮やかな色がきれいですが、なんと本物のお茶を砕いてまぜあわせたものだそう。色鮮やかでおしゃれですよね!

プレミアムなお茶や定番ドリンクも

そしてワンランク上のお茶を楽しみたい方には「ROYAL BLUE TEA」の飲み比べセットも。まるでワインボトルのようですが、中身はれっきとしたお茶!

伊勢志摩サミットでも提供されたというこちらのお茶シリーズは、すべて手摘みで保存料・添加物・加熱殺菌なし・厳格な検査をパスした品質……というこだわりの高品質なお茶。

今回は「3種飲み比べセット (和菓子付)2,750円」をいただいてみました。

右から「京都宇治碾茶(きょうとうじてんちゃ)」、「釜炒り緑茶 炒香(かまいりりょくちゃ いりか/宮崎県 五ヶ瀬町)」、「玉露ほうじ茶 (ぎょくろほうじちゃ かほ/ 福岡県八女市 旧星野村」。

● 京都宇治碾茶(京都府 南部) 
長い歴史と伝統を持つ共闘自治区は、日本茶の発祥の地と呼ばれています。うま味・甘みが特徴的な碾茶は、石臼でひくと抹茶になる、市場にほとんどでまわらない高級茶。


● 釜炒り緑茶 炒香(宮崎県 五ヶ瀬町)
30年以上農薬や化学肥料を一切使用しない、有機栽培法によって育てられた「釜入り緑茶」。美しい黄金の水色(すいしょく)、そしてうまみ・甘み・香りをバランスよく調和したまろやかで、スッキリとした風味。

 

●玉露ほうじ茶 (福岡県八女市 旧星野村)
奥八女(旧星野村)の茶師十段山口氏がロイヤルブルーティーのために特別に製茶。煎茶や番茶ではなく、玉露の茎を巧妙に浅煎二段焙煎することで、格段に違う香り、風味が生まれます。苦みと渋みがなく、キャラメル・栗・珈琲等を連想させる香ばしい濃厚な風味。

見た目の色も違うし、それぞれの香りの違い、そして味の違いも楽しめます。中でもまん中の「釜炒り緑茶 炒香」は緑茶とありますが、ひとくち飲むとダシのような甘みが広がり、これまでの緑茶のイメージがガラリと変わりました!

また、リニューアル前からメニューとしてラインナップされているドリンクも人気です。こちらは「りんご加賀ほうじ茶 660円」。

茶葉には金平糖が入っていて見た目にもかわいい!

以前はポットに茶葉を入れた状態で提供していましたが、リニューアル後は香りも楽しんでもらいたいということで、自分で茶葉を注ぐスタイルに。

そのほか、通常の珈琲や紅茶、抹茶ミルクなども用意されているので、気分やお好みで楽しんでみてくださいね。

地元産の食材を使った軽食・甘味

これまでも定番メニューとしてあった「ハヤシライス(1,100円)」。八丁味噌を使ったコクのある人気メニューです。

こちらは新メニューの「冷やしそばきしめん(1,100円)」。名古屋メシのひとつ、きしめんにこだわり、そば粉と小麦粉をオリジナルの配合で完成。

ちなみに冷やしそばきしめんは夏場だけで、10月中旬(※予定)以降は新メニューのあたたかいきしめんも登場。きしめんのツルっとしたのどごしと、そば粉の香りをお楽しみくださいね。

こちらも新メニューとなった葵の御紋をあしらった「クリームあんみつ(990円)」。そのほか地元の野菜をつかったフルーツケーキなども楽しめます。

一歩建物に入ると絵画のような世界を感じられる空間の「蘇山荘」。

普段身近なお茶ですが、意外に日本人が知らないことも多く、改めて日本の文化や魅力を感じられる……そんな空間で、四季折々の庭園もあわせてゆったりした時間を過ごしてみてくださいね。

スポット詳細

【蘇山荘(そざんそう)】
住所   :愛知県名古屋市東区徳川町1001番地
電話番号 :052 -932 -7887(ガーデンレストラン代表電話)
開館時間 :10:00 ~17:00(LO.16:30)
定休日  :毎週月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス : 電車/JR中央本線 大曽根駅 南口 徒歩10分、地下鉄名城線 大曽根駅 3番出口          徒歩15分
駐車場  :Pあり/昼:徳川園北駐車場 6時~23時 25分/100円
夜:1,100円/台 (バレット サービス))

https://sozanso-tokugawa.zetton.co.jp/

結婚情報誌、美容、飲食を展開する出版社に約9年勤務。結婚を機に退職後は旅行好きが高じてフリーライターへ。家の転勤で福岡・広島を経由し、現在は名古屋市在住。愛知県はもちろん、東海3県の魅力を満喫&発掘中。得意分野は神社や温泉、そのほか美味しいものも大好き。地元の人の「当たり前」にプラス「新たな発見」をお届けします。

https://www.kzm-trip.com/

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