スウェーデンにはまだまだ手付かずの壮大で雄大な自然が広がるエリアが何所もあります。特に北極圏は、冬の雪景色、夏の白夜と日本ではなかなか体験出来ないような自然や絶景を見ることができます。
今回は、日本ではあまり知られていない場所も織り交ぜつつ、観光で行けるスウェーデンの絶景スポット7選をご紹介したいと思います。
目次
1.Jukkasjärvi(ユッカスヤルビ)
ユッカスヤルビはオーロラ観光で有名な北部の街Kiruna(キールナ)から約17キロ離れた人口692人(2020年)のラップランドにある小さな村です。「アイスホテル」のある村といえば、ああ、アイスホテルね!と馴染みのある方もいるでしょう。1枚目の美しい写真も、ここユッカスヤルビのもの。
こちらがアイスホテル。広大な敷地に、トルネ川から供給される氷で様々なアーティストが細工をした氷で出来たベッドにインテリア。そして犬ぞりやトナカイのソリのアクティビティやアイスバー、教会、レストラン、彫刻があり、氷の礼拝堂では結婚式がよく行われています。氷の礼拝堂で結婚式だなんて、夢のようですね!
また、1606年建設のスウェーデン木造教会では最古のユッカスヤルビ教会もあります。
深い自然に囲まれた、オーロラも見ることが出来、スウェーデン遊牧の民サーミ人の文化にも触れられます。北極圏、そして冬ならではのアクティビティに壮大な景色に触れることが出来る観光地です。
※サーミ人
スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族
こちらは美しいオーロラ。オーロラがよく見られるのは暗い時間の長い10〜2月ごろ。良く晴れた日に観測される事が多いです。勿論、冬は極夜になるここユッカスヤルビでもオーロラはよく見ることができます。
アイスホテル
https://www.icehotel.com/
ユッカスヤルビ アクティビティ
https://nutti.se/
2.Smögen(スムーゲン)
岩だらけの海岸線、そしてカラフルな古い漁師小屋のある島スムーゲンは一年を通して訪れる価値がありますが、夏になると大変活気づき町の人口が2,000人からなんと30,000人に急増するそうです!
スムーゲンはスウェーデン第二の都市イェーテボリから気軽に行ける日帰り旅行先で、スウェーデン西部を旅する途中の停車地としても最適です。島自体はそれほど大きくないので日帰りで十分楽しむことも可能です。
写真は冬にカヤックのアクティビティを楽しむ人。奥には古い家屋が並びます。
こちらが有名な漁師小屋。このほかにも沢山あり、カラフルで写真にも映える事間違いなしです。昔から漁師が寝泊まりしていたコテージで、小ぶりで様々なカラーのものがあります。
スウェーデンならではの白と赤の可愛らしい灯台などが楽しめます。
また、スウェーデンで一番美味しいと謳われる、採れたてのフレッシュな海老を使ったオープンサンドイッチが味わえる場所でもあります。
スムーゲン観光サイト
https://www.vastsverige.com/en/sotenas/produkter/smogen/
3.Gällivare(イェリヴァレ)
先にご紹介したラップランドのユッカスヤルビからおよそ100km南に位置するイェリヴァレ。こちらも北極圏の街で、夏は白夜で真夜中に太陽が輝き、9月から翌年4月までは極夜で夜が長くオーロラが楽しめる場所です。鉄や銅の採掘場があり、鉱山ツアーも人気です。
街の中心には1700年代の木造建築が残っており、旧教会やサーメ像、また郊外には世界遺産の記事でご紹介したラポニア地域やオーロラ観測地のドゥンドレット山が広がっています。
毎年11月にはなんと、サンタクロースの世界大会「サンタウインターゲーム」が開催されている事でも有名です。
アクティビティに参加すれば、壮大な自然の中でサーミ文化を体験できます。
こちらが壮大な自然を体感できるラポニア地域。サーミ人の伝統的な生活文化が残り、約940平方キロメートルの広大な面積には手つかずの自然が広がっており、世界最大級の定住民族が共存する場として注目されている絶景を眺められる地域の1つ。
イェリヴァレ観光サイト
https://visitgallivare.se/turismen/visit-gallivare
4.Fårö(フォーレ島)
フォーレ島は以前ご紹介した魔女の宅急便のモデルになった場所のあるヴィスビューのあるゴットランド島のすぐ北にあるバルト海の島で人気の避暑地です。なんとここだけの方言・言語が話されているそう。
魔女の宅急便の舞台のモデルになった街「Visby(ヴィスビュー)」
中でも見どころは、写真でご覧頂ける不思議な形をした「Rauk(ローク)」と呼ばれる岩。こちらは最後の氷河時代中に自然浸食によって形成された石灰岩の単一の巨大な岩。これらはゴットランド島全体、陸地、海岸沿い、および島の周囲の水域に広がっています。それがここフォーレ島にあり、実際に近くに行ったり歩いたりすることが出来ます。夏に是非!
ゴットランド観光サイト
https://gotland.com/
5.Stockholm(ストックホルム)
首都の観光のメインになるストックホルム。ここにも絶景が沢山あります!
ビスビューと同じくストックホルムは魔女の宅急便の街のモデルになっているので、映画の中で見た景色を見ることが出来ますし、旧市街のガムラスタンでは古い街並みを楽しむことが出来ます。
そしてこのように、ストックホルムでもたまにオーロラが観測出来る時があるんです。こちらの写真は向かって左側にある高い建物がノーベル賞授与式会場としても有名なストックホルム市庁舎、そしてその奥がストックホルム中央駅。オーロラがなくても、夜景は絶景です。
是非1日乗車券を買って、市内を船やトラム、地下鉄やバスで観光してみて下さい。
ストックホルム観光サイト
https://www.visitstockholm.com/
6.Sarek National Park(サレク国立公園)
サレク国立公園は、スウェーデン北部のノールランド地方、ヨックモックにある国立公園。1909年に設立され、ヨーロッパで最も古い国立公園の一つとされています。
最も注目すべき特徴の一つは、公園内に位置するスウェーデンの13の山のうち6つが標高2,000 mを超えること。これには、スウェーデンで2番目に高い山であるサレクチャッカなどが含まれます。公園の外にはアーカ山地が広がっており、公園内には標高1,800 mを超える山が約200あります。
こちらは冬の写真。登山やトレッキングが好きな方は、その雄大な自然を見る為に是非足を運んでみてほしい場所です。他にも、約100の氷河が公園内に存在しています。スケールが凄いですね!
7.Åre(オーレ)
オーレはスウェーデン西北部にある、ノルウェーとの国境にほど近い街です。アルペンスキーリゾートとその自然が人気の場所です。何百年もの間人々を魅了してきた、Tännforsen(テンフォーセン)という、スウェーデンで最大の滝があります。
滝の周りには、木々の生い茂る古く美しい森が広がっています。地面は苔で覆われており、ここで人々は童話のトロールや美しい妖精が住んでいるところを連想します。
Tännforsen周辺のエリアは、滝の霧が作り出す均一で高い湿度のために他の地域とは違い少し特別で、この地域には珍しい特別な植物や動物が存在しています。
オーレ観光サイト
https://aresweden.com/
今回は、あまり日本では知られていない場所も多くピックアップしたので、初めて聞いたという方も少なくないのではないのでしょうか?
スウェーデンは自然が豊かで、特に北極圏など北の方ではオーロラに雄大で手付かずな自然が多く残っています。日本の風景とはまた違う、その絶景をどうぞ見に足を運んでみて下さい。