【スウェーデンの暮らし】スウェーデンのキャッシュレス事情

スウェーデン
掲載日:2019.06.20
【スウェーデンの暮らし】スウェーデンのキャッシュレス事情

今回は前回に引き続き年に1度のインターナショナルマーケットの様子をご紹介しながら、スウェーデンの進むキャッシュレス事情について書いていきたいと思います。

マーケットにはたくさんの各国の屋台が並んでいますが、「現金のみ」の屋台はありません。日本だとむしろ現金のみの方が多いのではないでしょうか?

スウェーデンでは、こういった屋台でさえカードか、後でご説明するSwish(スウィッシュ)で支払う事が可能なんです。現金を持つ必要がないので、こちらの殆どの人がそうしているようにスマホケースにカードを1枚入れて出かけれられるので、お財布を持つ必要も無くとっても楽です。

 スウェーデン屋台

今回最初にご紹介するこちらは、毎年とっても人気なドイツのソーセージ屋さんです。本場のWurst(ヴルスト)が食べられるお店です。Wrustとは、ドイツ語でソーセージのこと。スウェーデンでもソーセージはとても良く食べられるポピュラーなものですから、人気が無いはずがありません!

スウェーデンでソーセージはKorv(コルヴ)と言いますが、Prinskorv(プリンスコルヴ)と呼ばれる短いものから長いものまで、ホットドッグにお料理にと、とても良く食べられるものの1つです。

 スウェーデン屋台

コチラがドイツの屋台でとても人気のドイツの名物料理Currywrust(カリーヴルスト)。その名の通り、カレーソーセージです。焼いたソーセージの上にカレー粉とケチャップを乗せたシンプルなものですが、定番料理の1つだそう。カリッと揚げたポテトと一緒に。


支払はもちろんカードでOK。どこの屋台もカード決済端末機が用意してありますし、皆カードで支払います。ちなみにデビットカードを持つ人が多いですが、カードを使用するとその場で即銀行の自分のアカウントに反映されるので、何かあればスマホから銀行の自分のアカウントにログインして確認をとることが出来るので安心です。

 スウェーデン屋台フードを買うと、くれるナイフやスプーン。プラスチックのものより随分といいですね!

さて、キャッシュレスの話に戻りますが、スウェーデンでは今「現金不可」のお店がとても増えています。ですのでご旅行でいらっしゃって、現金を持って来られる方は要注意です。スウェーデン旅行には現金を持ってこられるよりカードで。カードはいざという時の為に1枚予備を持って、そして全てカードで支払った方が安全かつスマートといえます。換金の出来ない現金のコインが余ることもありませんし。

旅行者が必ずといって良いほど利用するストックホルム中央駅のカフェやお店なども現金不可のお店が最近は多いです。

ストックホルムの交通カード、カードにチャージすると地下鉄やバスなどで使用できるものですが、こちらもチャージにはカードのみ。現金ではチャージできません。(大きな駅の窓口まで行けば現金でもOKです)また運賃の支払いも現金ではできません。カードかスマホのSMSやアプリを使用して、といった感じになります。

 スウェーデン屋台

こちらは人気のオーストラリアのハンバーガー屋台。後ろにあるサイン、何の動物だかわかりますか?左からワニ、真ん中はウォンバットでしょうか?右はカンガルー。こちらではその中のワニとカンガルー、そしてサインにはありませんがダチョウの肉を使ったハンバーガーを味わうことができるんです。

 スウェーデン屋台 ハンバーガー

こちらがカンガルーバーガー。お味は得に変わった風味はなく、普通に美味しいハンバーガーでしたよ!

さて、現金使用不可の店が増えているのと同時に、とてもポピュラーになってきている最初にご紹介した「Swish(スウィッシュ)」。最近使用しはじめてとても便利だと感じるのでこちらもご紹介します。

Swishとは、スマホで支払や個人間のお金のやりとりが簡単に出来るモバイル決済アプリです。

 スウェーデン キャッシュレス

アプリ画面はこんな感じで、本当にシンプルなデザインになっているので誰でも直感的にすぐに使えるインターフェイス。起動するとこの画面、「Pay(支払う)」のボタンが大きく出ています。

Swishはその場でお金のやりとりが出来るので、例えば友達同士で「この前貸してもらったコーヒー代ね」なんてその場でアプリで個人間の送金・受け取りが完了します。銀行へは勿論その場で反映されます。送金の仕方は、相手の電話番号さえわかればOK。支払うボタン→支払いたい相手の電話番号を入力し個人を特定、そして簡単なメッセージを添えて(勿論添えなくても)即時に送金が可能です。

ログインなどには、スウェーデンの居住者が個々に所持しているパーソナルナンバーと紐づけられている、銀行から発行されるBank IDというアプリで認証するのでセキュリティ面も安心です。


このSwish、便利なところが例えば路上ミュージシャンが昔ながらのギターケースを開いてチップをコインで…という事をしなくても、Swishで使用する電話番号を見えるところに置いておいて、「Swishして下さい」と一言添えれば皆現金でなくSwishで送金してくれます。これは便利ですし、路上でパフォーマンスする側もたくさんのコインを持ち帰らなくて済むのでとてもスマートだといえます。


 スウェーデン屋台フランスの薄くカットしたバゲットの上に様々な具を置いてオーブンで焼いたもの。歩きながら食べるのにいいですね。1つ50クローナ。

Swishが使えるカフェやお店も多くは無いですが増えているので、カードを持ってきてないけどスマホならある…という時にそのままアプリで支払えるのでこちらも便利です。オンラインショップの支払いもSwishが使用できるところが増えてきました。

ちなみにオンラインショッピングでは、支払いにはカードをはじめ、選ぶと後でオンライン請求書が届き支払うもの等など、すべてスマホから数タップで完了するのでとても便利です。パーソナルナンバーを入力すれば、氏名住所も出るので記入する手間もありません。
こんな感じで、今はスマホだけあれば街中でもオンラインでもすべて数タップで支払が完了します。私も日本から引っ越してきたはじめの頃は現金を使用していましたが、お店のキャッシュレス化が進んだこともあり最近ではカードかSwish支払のみです。

 スウェーデン屋台

最後にご紹介するマーケットの中で一番美味しかった屋台。こちらアメリカのハンバーガー屋さんです!メニューはプルドポーク、ステーキにベーコン、プルドターキーのハンバーガーです。屋台も看板もアメリカンな雰囲気で目を惹かれます。

 スウェーデン屋台 ハンバーガー

こちらが注文したステーキサンドイッチバーガーです。オニオンリングにベーコンとステーキを挟んだバーガー。コルドンブルーソースがとても良く合い、来年も是非また食べたいと感じさせる味でした。

いかがでしたでしょうか?フード屋台とスウェーデンのキャッシュレス事情。カードの支払いは勿論日本円にして100円程の小さな額からでも使えます。

日本に一時帰国した際は、名古屋駅のすぐ前のコーヒーチェーン店でカードが使えなかったので、こんなに利用者・旅行者が多く利用する駅、しかも有名なチェーン店で現金のみだなんて!ととても驚いたものです。これから増えるであろう海外旅行者や日本の皆さんがスマートに支払いが出来るよう、日本でもキャッシュレス化が徐々に進むといいなぁと思います。 

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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