緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。今回は、スウェーデンの秋のお祭り「Höstfest 」をご紹介します。
スウェーデンは8月も下旬となるとすでに秋の装いとなります。庭の木のりんごは赤く熟し、木々の葉も黄色や赤へと色を変えていき、様々なキノコが道端でみられるようになります。そんな時期に開催される、「Höstfest (秋の祭り)」の様子をご紹介しましょう。
最初の写真はこちらの記事でご紹介したスウェーデンの伝統楽器であるNykelharpa(ニュッケルハルパ)の演奏。お祭りが開催されている広場で、Nykelharpaとアコーディオンのフォークミュージックが織りなされます。
会場ではマーケットも開催されています。こちらの写真の左奥のテントでは、ハンドメイドの革のエプロンやシープスキンの商品などを販売しています。
他にも地元産のハンドメイドジャムなども。
スウェーデンで人気でよく食べられるジャムは、Jordgubbe(ストロベリー)にHallon(木苺)、そしてLingon(コケモモ)でしょうか。勿論夏に森へ行くと沢山採れるBlåbär(ブルーベリー)も。
日本ではジャムというとトーストなどにつけて食べるのがオーソドックスですが、スウェーデンですとジャムといえばワッフルやパンケーキに添えて、そしてLingonジャムは肉料理と一緒によく食べます。日本のIKEAでも、ミートボールなどにジャムがついてくるのではないでしょうか?お肉とLingonの酸味がとてもよく合うんですよ。
そしてこちらは籠にいっぱいのプラム。こちらでは、小腹がすいた時にバナナやリンゴをはじめとしたフルーツをよく食べます。ヘルシーで栄養たっぷりのおやつですね。
そしてこちらはSaft(サフト)と呼ばれるスウェーデンでよく飲まれるフルーツの濃縮ドリンク。お好みのフルーツやベリーをお砂糖と煮て一晩寝かしたものになります。Saftを水や炭酸水で割って飲みます。子どもから大人まで、喉が渇いた時や食事の時に人気のドリンクです。ビタミン補給にもってこいです。
お祭りには民族衣装をまとった人たちも。素朴な衣装が皆さんよく似合っていますね。
お祭りには小さなお客さんたちも来ています。
スウェーデンの秋は一足早く、日本の残暑が残る季節に当たります。今年は「260年ぶりの猛暑」と呼ばれるほど例年よりかなり気温が上がりましたが、今はすっかり秋らしくなり、日中の気温が20℃を切るまでになりました。
これから夜が長い冬に向けてのカウントダウンが始まります。