【ノルウェートロムソ】大空を駆け巡るオーロラのダンス!おすすめオーロラツアーとオーロラの見つけ方

掲載日:2020.03.24
【ノルウェートロムソ】大空を駆け巡るオーロラのダンス!おすすめオーロラツアーとオーロラの見つけ方

前回、オーロラをこちらから「追いかけていく」ツアー、オーロラチェイシングに参加した時の事をご紹介しましたが、今回はいよいよノルウェートロムソ編最終回です。

前回は、弱めのオーロラですが、手持ちのカメラでちゃんと撮影できた所までご紹介しました。今回は、私が参加したオーロラチェイシングツアーの詳細やオーロラガイドさんに聞いたオーロラにまつわる話、そして最後に現れた大変強い美しいオーロラの写真をご紹介していきたいと思います。

弱いオーロラは肉眼で見ると白く見えます。これは私も実際にオーロラチェイシングに参加するまで知りませんでした!すべてがこの緑のようないわゆる「オーロラ色」に見えるわけではないんですね。ですので、前回ご紹介したオーロラの写真は、写真でははっきりと鮮やかなオーロラカラーに写っていますが、肉眼では白いモヤのような感じで写っていました。

弱いオーロラが見えた場所では、希望の参加者は、オーロラを背景にガイドのカメラマンさんに1人や希望の人数でオーロラを背景に写真を撮ってもらう事ができました。

「オーロラの写真も撮れたし、ちょっと早いけどもう解散するのかな?」と思ったところ、これからまだまだオーロラを探しに行くとガイドさんからのアナウンスが。時刻は22時頃だったと記憶しています。また皆でバスに乗り込み、オーロラがもっと強く出ている場所をめがけてバスを走らせはじめました。ガイドさんはその時の天気、雲模様、オーロラ予報、そして熟練の勘を使いどこへ行けばいいかがわかるのです。

30分ほど走ったでしょうか?強いオーロラが出ている!との言葉にバスを止めて皆で外に出ます。そこには息をのむような素晴らしく強いオーロラが大空を舞っていました。

もともとオーロラ目当ててトロムソに来ていなかったので、一緒に来ているツアーの参加者にくらべるとそこまで「オーロラが見たい!」という強い気持ちは無かった私。しかし、この時のオーロラを見た瞬間「こんなに凄いものが自然界にあるのか」と、一気に心が無になったような感覚になりました。そこまで凄かったのです。


それではここで、またまた私が持参していた「安いデジカメ」で撮影したオーロラの写真をご覧ください。(安い……とあえて書いているのは、もっと良いカメラをお持ちであればもっともっと素晴らしい鮮明な写真が撮れるという事を伝えたいからです!)

どうでしょう!

前回ご紹介した弱いオーロラは肉眼で見ると白かったのですが、このオーロラは本当に強かったため肉眼で見てもこの写真のままの色、形をしていました。

こちらの写真はすべて同じ日の同じ時間、同じ場所に撮影したものですが、どの写真もその形が全然違いますよね。私も実際にこの目でこれだけ強いオーロラを見るまでは、オーロラというものは「ゆっくりとユラユラ、ひらひらと漂っているもなのかな?」と思っていたのですが、強いオーロラは同じ姿を見せる瞬間は1秒としてないほどに形を変え、とても早いスピードで動いているんです。

ですので、大胆に大空を素早く駆け巡るオーロラを見た瞬間、本当に驚き言葉にならないほどでした。他のツアー客から「マンマミーア!(Oh my god!!)」と聞こえてきたのが印象的でした。動画でお見せ出来ないのが残念です。

ガイドさんがオーロラの事を「彼女はダンスを踊っている」と形容していたのですが、まさにテンポの速い「ダンス」をしているような動きでした。

それではここからは、ツアーガイドさんが撮影した、私が撮影したものと同じオーロラをご紹介させて頂きます!こちらのオーロラチェイシングツアーは、後で詳細をお知らせしますがツアーの参加者全員に当日撮影した写真をオンラインでシェアしてくれるんです。

この日のオーロラは、毎日オーロラチェイシングをしているガイドさんが「こんなに強いオーロラはここ数か月で一番だ!」と言うほどのもの。それでは大空を駆け抜けるオーロラをご覧ください。

こうやってガイドさんの撮影した写真を見て初めて、「こんな場所にいたんだ!」とわかるほど、辺りは真っ暗。本当にオーロラしか見えない位の暗さの中に皆息を飲んで立っていました。

ここまで来る間、バスの中でガイドさんからオーロラに纏わる色々な話を聞くことが出来たのですが、中でも印象的だった話をご紹介します。

大昔、まだまだオーロラが何か全くわからなかった頃、人々はオーロラを物凄く恐れたのだそうです。そうですよね、もし綺麗な色のひらひらしたものがゆっくりとなびいているのであれば怖くないかもしれませんが、こんなに強い大空をサーーーッ!!と形をどんどん変えながら素早く動く大きな光が現れて、もしそれを自然現象と知らなければそれはそれは怖かった事でしょう。そして子どもが取られてはいけない!と、オーロラが出ると人々は子ども達を家の中に隠したそうです。

トロムソは北極圏。真冬には日がほとんど登らなくなります。そしてこのようにオーロラ観測で有名な街なので、「オーロラがよく見れて良いですね。」と言われることも多いんだとか。しかし、街に住んでいる人にとっては「オーロラが実際に出ていても、自分が見えなければそれは出ていないのと同じ。」なんだそう。というのも、オーロラはやはり暗くないとちゃんと見えないので、街中にいれば街のネオンや明かりで実際には上空に出ていても気付かないのだそう。

さて、では最後にこの素晴らしいオーロラの所へ皆を連れて追いかけて来てくれたオーロラチェイシングツアーをご紹介して、今回トロムソ編は終わりにしたいと思います。

Arctic Guide Service
https://www.arcticguideservice.com/en/

私が参加したNorthern light chase(オーロラチェイシング)
https://www2.arcticguideservice.com/en/to-do/a1706109/northern-lights-chase/showdetails
(ここから予約が出来ます)

■ツアー詳細
・10月18日~3月31日まで毎日開催
・英語ガイド
・ミニバスにはそれぞれプロドライバーとプロガイドがそれぞれ1人乗ります。
・大人 990 NOK(2020年現在のレートで約12,000円弱)
・ツアー時間 18時半より6~7時間、天候が許す限り。

参加者には、あたたかいドリンクとクッキー、そして今回私がご紹介したような、ツアーガイドが撮影した高解像度のオーロラ写真(+希望者は自分入りでオーロラの記念撮影をしてくれます)をシェアしてくれます。私の時には、その日の写真が全て入ったフォルダをDropboxで共有、共有リンクが後日メールで送られてきました。

上記公式サイトより日付を選んで予約も出来ますが、私はツーリングオフィスのフライヤ -を見てArctic Guide Serviceを選び、直接オフィスまで行って予約をしたのでどちらでもお好みの方法で問題なく参加出来ます。Arctic Guide Serviceのオフィスはラディソンブルホテルの敷地内にあります。

Arctic Guide Serviceオフィス  
住所 Bankgata 1, 9008 Tromsø, ノルウェー

オフィスでは防寒具のレンタルなどもしています。また、英語ガイドですが皆で一緒にバスに乗ってオーロラスポットに着いたら皆で降りて……という感じなので、英語がわからなくても心配は無いと思います。アメリカ・イギリス・スペイン・イタリア・スウェーデン……と本当にさまざまな国の参加者が集まります。

こんなに素晴らしいオーロラ、一度は見て損は無いです!「折角来たし、なんとなく見れたらいいな」で参加した私ですが、今は強くツアーの参加をお勧めします。ちなみにオーロラツアーはスウェーデンではキールナが有名ですし、犬ぞりや馬で行くオーロラツアーもあるので、皆さんの希望に合うものを是非探してみて下さいね。

いかがでしたでしょうか。ノルウェートロムソ編。

私は、トロムソは飛行機で空港に降り立った瞬間から、その雄大な景観に大好きな場所となりました。また行ってみたいな、と強く思う場所の1つです。

私は2泊しかチャンスがなかったのに、こんなに素晴らしいオーロラを見ることが出来て大変ラッキーだったと思います。オーロラツアーに参加する方、オーロラ目当てでトロムソ、あるいは他の都市に旅行へ行かれる方。このArctic Guide Serviceのオーロラチェイシングツアーのように「オーロラが出るのを待つ」のではく「こちらから追いかけて行く」ツアーに参加する事を強くお勧めします!オーロラに出会える可能性がかなりUPする事間違いなしです。雲が無いのもポイントになりますので、天気予報も是非チェックしておきましょう。

ちなみに私は、このツアーで「弱いオーロラは肉眼では白く見える」と学んだので、オーロラ予報のオーロラアラートが強い日にはスウェーデンの自宅のバルコニーから何度もオーロラを撮影する事に成功しています!もしかしたら、日本の上空にも、肉眼では見えないだけでうっすらとしたオーロラが出ている日があるのかもしれませんね。

【オーロラアラート】
http://www.aurora-service.eu/aurora-forecast/

こちらのサイトは一例ですが、このようにリアルタイムで今どこにオーロラが出ているか、地域別の強さはどうかがチェック出来るサイトがあります。(”Aurora Alart”等で検索してみて下さい。)こちらをチェックしてオーロラが出ているようであれば、空を見て白いモヤを見つけたら写真に撮ってみましょう。写真に撮影してみると、それは綺麗なオーロラかもしれません。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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