【前編】常滑の「やきもの散歩道」をぶらり散策してみよう。

2019.4.27

愛知県西部にある知多半島に位置する・常滑市。常滑は古くから焼き物の産地として栄え、最も盛んだった昭和初期の風情を随所に残すのが「やきもの散歩道」です。明治から昭和にかけてのレトロな雰囲気は、映画の撮影場所としても使用されるほど。

 

今回は、そんな「やきもの散歩道」をぶらり散策してみたいと思います。

 

名鉄河和線「常滑」駅

 


名古屋からは30分ほど電車に揺られ、常滑にやってきました!。「やきもの散歩道」は、駅から徒歩5分ほどの場所にありますので、歩いて向かいましょう。さっそく焼き物の招き猫たちが出迎えてくれました。

 

 

 

 選べる2つのルート

 


Aコースのルート

 

「やきもの散歩道」には、AコースとBコースがあります。

 

やきもの散歩道Aコース(1.6km|所要時間は約60分)
レンガ造りの煙突や窯、黒塀の工場、陶器の廃材利用の坂道など、独特の雰囲気と歴史を伝える空間を歩きます。

https://www.tokoname-kankou.net/contents/miru02-01.html

やきもの散歩道Bコース(4km|所要時間は約2時間30分)
常滑焼の歴史や産業観光施設のINAXライブミュージアムなど見学施設は盛りだくさん。車やバスを使って、常滑市全体を巡るコースです。

https://www.tokoname-kankou.net/contents/miru02-02.html


今回は、お天気もよかったのでゆったりと「Aコース」を歩いて巡ってみたいと思います!

 

 

「常滑陶磁器会館」から、散策スタート!

 

常滑陶磁器会館

 

やきもの散歩道のスタート地点は、「常滑陶磁器会館」です。

 

こちらで、やきもの散歩道のマップを手に入れましょう!1.6kmと距離はそこまで長くありませんが、迷路のようにくねくねとしているので、マップを持っていると安心ですよ。常滑陶磁器会館では、常滑焼の展示・販売もしているので、お土産スポットとしても。

 

やきもの散歩道の駐車場にも設定されているので、お車の方はこちらへ。

 

▼駐車場情報はこちら
https://www.tokoname-kankou.net/contents/parking.html

 

【常滑陶磁器会館】
住所   :愛知県常滑市栄町3-8
電話番号 :0569-35-2033
営業時間 :9:00〜17:00
定休日  :年中無休(年末年始を除く)
駐車場  :有

 


常滑陶磁器会館の横の道を進んでいきます。


※写真撮影の際は、一般の民家の中や生活様式がわかる風景は撮影しないように充分気をつけましょう。

 


さっそく道沿いには、焼き物が!ところどころに土管のある風景は、焼き物の街ならではです。

 

 

やきもの散歩道の魅力のひとつが、昭和レトロな煙突の風景です。一般的な筒状の煙突ではなく、レンガ造りの四角い形状が特徴。現在は80本ほどしか残っていませんが、かつては約400本もあったのだそう。

 


ところどころに看板が設置されているので、迷わずに進むことができますよ。「とこにゃんへの寄り道」という、なんとも気になる看板に出会いました。さっそく行ってみましょう!

 

 

やきもの散歩道のシンボル・とこにゃん

 

 


こちらが、やきもの散歩道のシンボル「とこにゃん」です。その大きさはなんと高さ3.2m、幅6にもなり、壁の上からひょっこりと顔を出しています。

 

常滑市は、招き猫の生産日本一と言われています。招き猫は幸運を呼び寄せる象徴的な存在として、江戸時代以降、縁起物の代表として親しまれました。

 

 

橋の下からもひょっこり!

 

 

お団子を片手に、ぶらり

 


とこにゃんに別れを告げ、少し歩いていると、おいしそうなお団子屋さんを発見しました!

 

醤油団子 ¥100


おばあちゃんに「お団子食べてかない?」と声をかけられ、思わず購入してしまいました。もちもちのお餅に、香ばしい醤油がたまりません!あまりのおいしさに何本でも食べられてしまいそう。

 

 

「坂の上に串入れがあるから、歩いて食べてもいいよ〜」というおばあちゃんの言葉の通り、このような串入れが何箇所かありました。串入れも焼き物です!

 

【だんご茶屋】
住所   :愛知県常滑市栄町4
電話番号 :0569-34-3794
営業時間 :9:00〜17:00
定休日  :不定休

 

 

少し坂道をあがり、黒壁の小道を抜けていきます。

 

 

「廻船問屋 瀬田家」の西門に到着しました。入って大丈夫かな?と一瞬心配になりますが、ここもAコースのルートですので通り抜けできます。

 

 


休憩スペースにもなっている庭を抜けて、進みます。

 

 

江戸から明治の商家「廻船問屋 瀬田家」

 

 

先ほど西門をくぐった「廻船問屋 瀬田家」へ行ってみましょう。

 

常滑は焼き物の町であると同時に、江戸時代から明治前期にかけて廻船の町でもありました。常滑の船は。伊勢湾周辺の地域(尾張・伊勢・美濃・三河)と江戸、上方方面をむすび、当時の人々の生活を支えていました。

 

瀬田家は、そんな廻船問屋の中でも代表する存在として知られ、この建物は1850年頃に建てられた住居です。常滑市の指定文化財にも登録され、江戸時代の商人の暮らしぶりや、生活道具、船道具といった、さまざまな展示を楽しめます。

 

 

 

 


常滑船の歴史を感じられる場所として常滑市が復元し、2000年4月から公開されています。

 

 

 

 

日本庭園にある「水琴窟(すいきんくつ)」から美しい音色が響きます。水琴窟とは、水滴により土に埋め込まれた瓶の中で音が反響する、日本庭園の装飾のひとつ。思わず時間を忘れてしまう、心地よい空間です。

 


1階には、弁財船の模型も展示されています。

 

瀧田家の持船の積載量は700〜1,000石ほど。船は伊勢大湊や常滑でつくられていました。しかし、乗組員は800石積の船でも、船頭・賄・親父・表仕、その下に9人程度と少なかったそう。

 

【廻船問屋 瀬田家】
住所   :愛知県常滑市栄町4-75
電話番号 :0569-36-2031
営業時間 :9:00〜16:30
定休日  :年末年始、水曜日(祝日の場合は開館)
入館料  :200円(中学生以下は無料)

 

 

瀧田家に由来している「でんでん坂」

 

 


「廻船問屋 瀬田家」の前にあるのは、「でんでん坂」です。壁には焼酎瓶が埋め込まれ、地面には「ケサワ」という土管の焼成時に使用した捨て輪の廃材を敷き詰め、滑らず歩きやすいように工夫されています。

 

実はこの「でんでん坂」という名前は、瀧田家に由来するんです。廻船問屋を営む瀧田家では、南の丘から湊に出入りする舟の様子を主人に伝えていました。その丘を「伝の山。通称、でんでん山」と呼び、この坂は「でんでん坂」と名付けられたのだそう。

 

 

やきもの散歩道の象徴ともいえる「土管坂」

 

 

やきもの散歩道には、もうひとつ代表的な坂があります。

 

それがこちらの「土管坂」。常滑は、明治時代から昭和にかけて、土管の生産量が日本一でした。この土管坂では、23メートルの坂の周囲に63本もの土管が埋め込まれています。もう片方の壁には、390本もの焼酎瓶も埋められています。地面には、でんでん坂同様、滑り止めとして「ケサワ」が敷き詰められています。

 

まさに圧巻の風景は、「日本名坂30」にも選ばれているんです。

 

 

 

「土管坂花園」の横を通り、再び細い小道を進みます。

 


少し開けた場所は、「登窯広場」です。広場の一角には、「登窯広場展示工房館」があり焼き物体験もできますよ。

 

やきもの散歩道も折り返し地点まできました。前編はここまで!後編では、国の重要有形民俗文化財にも登録されている「登窯(陶榮窯)」や、ランチにおすすめのカフェなどをご紹介していきます。お楽しみに!

 

後編はこちらから

【後編】常滑の「やきもの散歩道」をぶらり散策してみよう。