愛知県西部にある知多半島に位置する・常滑市。常滑は古くから焼き物の産地として栄え、最も盛んだった昭和初期の風情を随所に残すのが「やきもの散歩道」です。明治から昭和にかけてのレトロな雰囲気は、映画の撮影場所としても使用されるほど。
今回は、そんな「やきもの散歩道」をぶらり散策してみたいと思います。
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名鉄河和線「常滑」駅
名古屋からは30分ほど電車に揺られ、常滑にやってきました!。「やきもの散歩道」は、駅から徒歩5分ほどの場所にありますので、歩いて向かいましょう。さっそく焼き物の招き猫たちが出迎えてくれました。
選べる2つのルート

Aコースのルート
「やきもの散歩道」には、AコースとBコースがあります。
やきもの散歩道Aコース(1.6km|所要時間は約60分)
レンガ造りの煙突や窯、黒塀の工場、陶器の廃材利用の坂道など、独特の雰囲気と歴史を伝える空間を歩きます。https://www.tokoname-kankou.net/contents/miru02-01.html
やきもの散歩道Bコース(4km|所要時間は約2時間30分)
常滑焼の歴史や産業観光施設のINAXライブミュージアムなど見学施設は盛りだくさん。車やバスを使って、常滑市全体を巡るコースです。
今回は、お天気もよかったのでゆったりと「Aコース」を歩いて巡ってみたいと思います!
「常滑陶磁器会館」から、散策スタート!
常滑陶磁器会館
やきもの散歩道のスタート地点は、「常滑陶磁器会館」です。
こちらで、やきもの散歩道のマップを手に入れましょう!1.6kmと距離はそこまで長くありませんが、迷路のようにくねくねとしているので、マップを持っていると安心ですよ。常滑陶磁器会館では、常滑焼の展示・販売もしているので、お土産スポットとしても。
やきもの散歩道の駐車場にも設定されているので、お車の方はこちらへ。
▼駐車場情報はこちら
https://www.tokoname-kankou.net/contents/parking.html
【常滑陶磁器会館】
住所 :愛知県常滑市栄町3-8
電話番号 :0569-35-2033
営業時間 :9:00〜17:00
定休日 :年中無休(年末年始を除く)
駐車場 :有
常滑陶磁器会館の横の道を進んでいきます。
※写真撮影の際は、一般の民家の中や生活様式がわかる風景は撮影しないように充分気をつけましょう。
さっそく道沿いには、焼き物が!ところどころに土管のある風景は、焼き物の街ならではです。
やきもの散歩道の魅力のひとつが、昭和レトロな煙突の風景です。一般的な筒状の煙突ではなく、レンガ造りの四角い形状が特徴。現在は80本ほどしか残っていませんが、かつては約400本もあったのだそう。
ところどころに看板が設置されているので、迷わずに進むことができますよ。「とこにゃんへの寄り道」という、なんとも気になる看板に出会いました。さっそく行ってみましょう!
やきもの散歩道のシンボル・とこにゃん
こちらが、やきもの散歩道のシンボル「とこにゃん」です。その大きさはなんと高さ3.2m、幅6にもなり、壁の上からひょっこりと顔を出しています。
常滑市は、招き猫の生産日本一と言われています。招き猫は幸運を呼び寄せる象徴的な存在として、江戸時代以降、縁起物の代表として親しまれました。
橋の下からもひょっこり!
お団子を片手に、ぶらり
とこにゃんに別れを告げ、少し歩いていると、おいしそうなお団子屋さんを発見しました!
醤油団子 ¥100
おばあちゃんに「お団子食べてかない?」と声をかけられ、思わず購入してしまいました。もちもちのお餅に、香ばしい醤油がたまりません!あまりのおいしさに何本でも食べられてしまいそう。
「坂の上に串入れがあるから、歩いて食べてもいいよ〜」というおばあちゃんの言葉の通り、このような串入れが何箇所かありました。串入れも焼き物です!
【だんご茶屋】
住所 :愛知県常滑市栄町4
電話番号 :0569-34-3794
営業時間 :9:00〜17:00
定休日 :不定休
少し坂道をあがり、黒壁の小道を抜けていきます。
「廻船問屋 瀬田家」の西門に到着しました。入って大丈夫かな?と一瞬心配になりますが、ここもAコースのルートですので通り抜けできます。
休憩スペースにもなっている庭を抜けて、進みます。