子どもから大人まで、幅広い世代から愛される乳製品乳酸菌飲料の「ヤクルト」。「Yakult(ヤクルト)1000」が、2022年のユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選出されたことでも話題になりました。
(株)愛知ヤクルト工場では、「ヤクルト」の生産ラインを見られる工場見学も行なっています。コロナ禍のため2020年3月から休止していましたが、2024年4月に再開しました。
今回は愛知ヤクルト工場の工場見学をご紹介します。映像や生産ラインの見学ができ、ヤクルトの世界をたくさん知ることができます。
※2024年4月取材時の情報です。
目次
愛知ヤクルト工場があるのは、愛知県日進市。最寄りの名鉄豊田線 米野木駅からは徒歩30分ほどなので、車でのアクセスをおすすめします。東名三好インターからは、車で15分ほどの場所です。
守衛の方に来場の旨を伝えると、工場見学者用の駐車場(無料)を案内してくれます。
実際に工場見学のアテンドを行う、広報の寺尾さんに案内していただきました。
「ヤクルト」の生産ラインも見られる
人気の工場見学
工場見学の参加は、予約が必須
工場見学は完全予約制なので、忘れずに予約しましょう。公式WEBサイトか電話で、前日まで申し込みができます。
<愛知ヤクルト工場 工場見学>
見学時間:公式WEBサイト参照
工場見学の流れ: 1. 愛知ヤクルト工場と商品の案内、2. DVD上映、3. 生産工程の見学
所要時間:約60分
受入人数:1〜40名/回
受入日:月〜土曜日・祝日(日曜日、年末年始はお休み)
見学料金:無料
− 工場見学を再開するにあたって、展示などは変わりましたか?
寺尾さん:「展示内容は、大幅にリニューアルしました。生産工程がわかりやすく理解できるように、映像を使った体験型コンテンツやQRコードを活用したフォトスポットもあり、生産ラインを見学する通路もとても明るくなりました。来場者の方々には、楽しみながらヤクルトのことを知っていただけたらいいな、と思っています。」
体験しながらヤクルトの世界を楽しめる展示
1階の展示エリアに進むと、さっそく壁一面の大きなモニターが目を引きました。工場のサステナビリティの取り組みがわかる体験型のコンテンツになっていて、画面にはカメラの映像が映し出されています。手を振ってたくさんの星を集め、星が貯まると世界13か国のヤクルトの販売拠点が3つランダムに出てきます。
最後に専用のフォトフレームが大画面に出てきて、その写真はQRコードからダウンロードができます。
体験型展示は2階にもあります。
愛知ヤクルト工場では、製品づくりに使用する水を節約しています。その工場の取り組みを知りながら、ろうとに水を溜めていく体感型コンテンツ。こちらは簡単そうに見えて意外と難しい!
他にも人気なのは、乳酸菌を育てるところから「ヤクルト」ができるまでを知ることができるコロコロファクトリー。自分の顔が取り込まれ、乳酸菌に写真が合成されます。その乳酸菌が工程ごとにどんどん培養されていき、最後には乳酸菌がいっぱいに。
まるでヤクルトの世界!?ユニークなフォトスポット
1階には、「ヤクルト」の生産ラインの大きな写真パネルがあります。イスに座って写真を撮ると、まるでアリエッティのような写真になります。
2階のフォトスポットには、「ヤクルト」の原料液を保管しているタンク写真の大きなパネルがあります。この顔出しパネルから顔を出すと、まるでタンクの中から出てくるような写真に!
ここでは、少し乗り出すようにポーズをとるのがポイントです。より飛び出している雰囲気が出て、リアリティのある写真が撮れますよ。
映像で楽しく学ぶ、「ヤクルト」の世界
時間になると会議室でDVDの映像上映です。約15分間の映像で、ヤクルトの名前の由来や容器の秘密など、ヤクルトについてたくさん知ることができます。
ヤクルトのキャラクター ヤクルトマンがわかりやすくヤクルトの世界を案内してくれ、「ヤクルト400LT」の試飲タイムもあります。これはうれしいですね!
なお、上映中は撮影をすることはできませんので、ご注意ください。
いよいよ生産ラインの見学へ!
映像でヤクルトの世界を満喫した後は、いよいよ生産ラインの見学です。
まっすぐに伸びた廊下の両側に、見学用のガラス窓が設置されています。参加者は、2階の廊下から1階の広い生産ラインを見下ろします。「ヤクルト」の容器ができるところから、出荷用にパッケージされるまでの工程です。
なんの工程なのかわかるように、工程には説明の看板がついています。生産ラインでは、流れるように「ヤクルト」が生産されていました。原料液を容器に詰める「充填」の工程では、1秒間で約11本充填できるそう。ポイントごとにモニターが設置されていて、何をしている工程なのかの説明映像があり、アニメーションが多用されていて、とてもわかりやすいです。
他工場から運ばれてくる、ヤクルトの原料液を保管するタンクも見ることができます。
− このタンクは新しいものですか?ピカピカですね。
寺尾さん:「毎日磨いてキレイにしています。みなさまのお口に入る製品を生産しているので、工程内の衛生管理は輸送時の品質管理なども含めて徹底して行い、安心しておいしく飲んでいただける「ヤクルト」を提供し続けています。」
私たちが毎日飲んでいる「ヤクルト」の裏側に、このような企業努力があることを知りました。
参加するともらえるオリジナルグッズのお土産
工場見学に参加すると、お土産がもらえます。パンフレットでは、工場見学で学んだヤクルトの世界や企業活動を、もう一度振り返ることができます。
成形不良の容器を原料に作られたプラリサイクル品は、環境配慮の取り組みに触れられますね。なんのプラリサイクル品をもらえるかは、参加してのお楽しみです。
約60分の工場見学は、ヤクルトの世界を満喫できる大満足の内容でした!遊びながら学べる展示のおかげで、家族での参加もおすすめ。
スタッフの方が丁寧に製品の作り方や工程を説明してくれるので、工場見学が初めての方でも安心です。週末は特に予約が集中するそうなので、早めのチェックをおすすめします。