カルチャーマガジンファン必見!読書+αな空間。雑誌図書館「よみかけ文庫」

読書
一宮市
2022.04.26
カルチャーマガジンファン必見!読書+αな空間。雑誌図書館「よみかけ文庫」

今回ご紹介するのは、愛知県一宮市に昨年オープンした雑誌図書館「よみかけ文庫」

「よみかけ文庫」は、館主ワタナベさんが集めたカルチャーマガジンを中心に、休刊になってしまった雑誌や人気雑誌の記念すべき第1号など、希少で貴重な雑誌が多​く​保管されている雑誌専門の図書館です。入館料を払うと館内の蔵書をすべて自由に読むことができます。

名鉄名古屋駅から約20分、新木曽川駅からは徒歩3分とアクセスもしやすく、専用駐車場も完備しているので車でもお越しいただけます。

一瞬、カフェかな?と、見間違えてしまいそうな外観は、おしゃれ&レトロな雰囲気。

「よみかけ文庫」のマークが入った、シンプルで真っ白なのれんがとっても素敵。”館内は一体どうなっているんだろう”と、のれんをめくり、くぐる瞬間に心ときめきます。

館内に入ると、レトロな外観とは雰囲気がガラリ。白く塗られた壁とカラフルな蔵書のコントラストがバランスよく、ポップでおしゃれな空間が広がります。木材のいい香りがふんわり、落ち着きますね。

きれいに収納・ディスプレイされた雑誌は、もはやインテリア。片側の壁は全面本棚になっていて、上から下まで蔵書がぎっしり!圧巻です。

最近では、古本の移動販売でイベント出店することも増えてきているそうで、入り口には出店予定イベントのフライヤーが並べてありました。イベント情報はSNSにて随時発信中です。お見逃しなく!

天気のいい日は太陽の光が暖かく差し込み、日向ぼっこをしているような気分になります。

What’s ? よみかけ文庫

図書館といっても、普通の図書館とはひと味違いますよ。右を見ても左を見ても、どの棚を見ても蔵書のほとんどが雑誌です。カルチャーマガジンが好きな人たちにはたまらない空間になっています。物音厳禁、静かにしないと司書さんに怒られることもありませんのでご安心ください。

館内の蔵書は、ワタナベさんご自身が集められた雑誌がほとんどですが、中にはご友人からいただいたものや、ご近所にお住まいの方が寄贈してくださったものもあるそうです。

筆者もせっかくの機会でしたので、少しだけ寄贈させていただきました。たくさんの人に読んでもらえますように……。

今回はワタナベさんに面白いお話もたくさん伺うことができたので、館内のご紹介とともにインタビューの様子もお届けいたします。

How to よみかけ文庫

よみかけ文庫でできること。料金やおすすめの使い方をまとめました。

その1 受付

入館料は480円。一宮市にお住まいの方&学生さんは、なんと330円お支払いいただくと、オープンから閉館するまでの間、館内を自由に利用することができます。必要なのは入館料のみ、時間にしばられることもありません。
ご来館の際は必ず開館日のチェックをお忘れなく!Instagramまたは、Twitterで随時お知らせをしています。来館予約もネットでカンタン。開館予約に関しては、開館日ではない日時でも受付をしているのでまずはお気軽にご相談ください。

読書のお供に、館内ではちょっとしたドリンクの販売もしています。食べ物・飲み物の持ち込みも可能です。(雑誌の汚れや破損などにはご注意下さい)。
また、入館後でも館内と外の出入りは自由にできるので、「ちょっとコンビニ行ってきます」もOKです。

使い方その2 雑誌を読みながらリラックス

館内にはローチェアが4脚設置されており、お家気分でまったりと雑誌が楽しめます。雑誌の背表紙を眺めながら、どれにしよう……と、悩んでいる時間もウキウキワクワク。”読んだことのない雑誌が意外とおもしろかった!”、”これ読んでみたかった!”など、新しい出会いや発見があるかもしれません。蔵書の貸し出しは行っていませんので、心ゆくまでじっくりと読んでいって下さいね。

使い方その3 自由に使おうコワーキングスペース

よみかけ文庫の活用方法はさまざま。

テレワークや勉強をしたいけど場所がない!そんな時は、館内をコワーキングスペースとして利用することもできます。

無料wi-fiのほか、Lightningケーブル・MicroUSBケーブル・電源延長コード・コンセントも貸し出し可、充電環境もばっちり!

使い方その4 ここでしか手に入らないマガジンを!ふらっと気軽にショッピング

他店では中々手に入れることが難しい個人誌ZINE(ジン)やリトルプレスを館内入り口で販売をしています。ZINE・リトルプレスとは、個人又は少人数で制作から流通までを自らが手がける雑誌のこと。「コーラをめぐる旅」を綴った旅雑誌や、ニッチな分野に着目した企画はリトルプレスならでは。ファンも多く、幅広い年齢層の読者に愛されています。

おすすめは、年3回発行しているフリーペーパーdee’s magazine(ディーズマガジン)の別冊「雑誌遍歴を聞かせてください」。冊子ではなく花型折仕様がとっても可愛い。雑誌イコール冊子という固定観念にとらわれない、自由な発想にとても魅力を感じます。

最新号はまるで折り紙のよう!

他にも、ワタナベさんセレクトの古本販売もしています。ショッピングのみの場合、入館料は不要です。お気軽にご来館ください。

きっかけは「雑誌が好き」

-よみかけ文庫をはじめたきっかけを教えてください。

ワタナベさん:「集めた雑誌を、わたしのように同じく雑誌が好きな方たちと共有できたら楽しいな……と、思ったのがきっかけです。もともと雑誌はよく買っていましたが、読み終わったら捨てていた時期もありました。30歳を過ぎた頃からは、それまで以上に意識的に雑誌を手元に残していくようになり、ぼちぼちと集めていたつもりが、気が付いたらこんなにたくさん……!(笑)趣味とはいえ、せっかく好きで集めているのに、ただ保管をしてしまっておくだけは、なんだか悲しいなぁと思ったんです。」

「なにか良い活用方法はないかなと色々考えていた時に”私設図書館”の存在を知りました。個人が設立し、運営をする図書館のことを”マイクロライブラリー”や、”私設図書館”と呼ぶそうです。カルチャーマガジンに特化した私設図書館って、全国的に見ても少ないようだったので、挑戦をしてみました。私設図書館のいいところは自分の好きなもの(書籍)だけを並べることができるところ。わたしの場合はカルチャーマガジンですね。
おかげで、暗い場所にしまい込まれ、読まずに月日が経ってしまっていた雑誌も、たくさんの皆さまに手に取って読んでもらえて活き活きとしている気がします。」

「ここ数年で、個人でも書店や私設図書館を始められる方がすこしづつ増えてきているそうです。名古屋市や岐阜市にも昨年から何件かオープンしていると伺いました。デジタル社会が浸透し、活字文化、紙媒体が衰退の一途かと思いきや、そんなことないんです。手に取って本を読む、ページをめくる、印刷された写真を眺める……。デジタルでは感じることができない一つひとつの”面倒くさい”が心地良いと感じる人たちはまだまだ大勢いるんですよね。

私設図書館の良いところはさっきも言いましたがジャンルに特化しているという部分ですね。”好き”が”好き”を呼び、”好き”が繋がっていく。とても素敵なことだなと感じています。はじめは小さなきっかけで始めたよみかけ文庫でしたが……ここを開館したことで、自分にとっての”サードプレイス”とも呼べるような、とても心地の良い空間にもなりました。」

-「よみかけ文庫」の名前の由来は?

ワタナベさん:「雑誌って”永遠によみかけの本”だなって個人的に感じていて。小説や物語と違い、読了の呪縛がないというか……。ラフな読みものだと思っています。今日はこの特集を読もうかな……とか、ここのエッセイ読もうかな……とか、いつでも”よみかけ”。積読もしがち、その気楽さがとっても心地が良いなぁって思ったりもします。そういった親しみの意味を込めて”よみかけ”という言葉を図書館の名前にもってきました。」

-ロゴマークが、とっても可愛いですね。

ワタナベさん:「ありがとうございます。お花をモチーフにしているお店のマークには、”よみかけ文庫”の”よみ”の文字が隠れています。わたしもとっても気に入っています。」

ころんと、やわらかくとっても可愛らしいよみかけ文庫のトレードマーク

とりあえず読んでみて
館主おススメマガジン3選

特に、ファッション、漫画、映画、ゲーム、アート、デザイン、音楽関連の雑誌がお好きというワタナベさんに、おすすめの3冊を厳選していただきました。「どれから読もうか迷ったらまずはこれを読んでみて下さい!」

選定中……選定中……

relax(1996~2006)

2000年9月号

休刊後も根強いファンが多いカルチャーマガジン「relax」。イベントや記念時には特別号を発行しています。

おすすめの2000年9月号は、ユニクロとのコラボによって、世界中で知名度がグググっとあがった「KAWS」​を特集。×(バツ)印の目をしたキャラクターで有名なアーバンアーティストKAWSについて詳しく知ることができる貴重な一冊です。

こんなに可愛いマメマメサイズのrelax!パルコとのコラボや記念イベントで配布されたレアrelaxも読めちゃいます。

H(1994~不定期刊行)

1998年11月号

音楽誌で人気の「rock in’on」を出版しているrock in’on groupが手がける音楽誌のひとつ。”鉄コン筋クリート”や”ピンポン”など人気漫画の作者として有名な漫画家松本大洋さんが表紙を書き下ろした豪華な1998年11月号。

人気バンドの裏話やアーティストインタビューは読み応えがあり、エイチのために撮り下ろした写真はどれも美しい。音楽に関連する芸能・映画・アニメを取り扱った企画など、毎回楽しい特集が多く掲載されています。

i-D Japan(1991~休刊)

1991年11月号

若かりし頃の宮沢りえさんが表紙のi-D japan1991年11月号!イギリス・ロンドンを代表するファッション・ストリートカルチャー誌「i-D magazine」の日本版は、飾っているだけでとってもオシャレ、デザイン性が高い表紙がとっても素敵な一冊です。インスピレーションが高まる写真やイラスト、情報が多く掲載されています。

他にもおすすめの蔵書を一部ご紹介します。

POPEYE(1976〜 )

現在発行されているものとは雰囲気が違う70年代POPEYE!

シティボーイならこの雑誌を知らない人は少ないのでは!?1976年(昭和51年)に創刊、アメリカの現代的生活様式を日本に紹介し、一時はおしゃれの代名詞ともなり、流行や遊びに敏感な都会的男子を指して「ポパイ少年」などと呼ぶこともあったそう。男性向け雑誌ポパイに対して女性向け雑誌として同出版社が発行していたのが女性ライフスタイル雑誌「オリーブ」でした。

ケトル(2011〜2020)

「最高に無駄が詰まった雑誌を目指して」がコンセプト。ケトルが発信している魅力的で贅沢な「無駄」は、もはや「無駄」の領域を超えています!ケトルで読んだ知識や情報は、ついつい友人に教えたくなっちゃいますよ。筆者もおすすめの雑誌です!

たくさんありすぎてどれを読もうか迷っちゃう…..。そんな時はぜひともワタナベさんにご相談を。おすすめの雑誌をセレクトしてくれますよ。

自由で気楽
雑誌の在り方 好きの活かし方

ワタナベさん流雑誌の楽しみ方は、ジャケ買いをしたり、好きな特集を楽しんだり、写真やデザイン・レイアウトを楽しんだり……。
「しっかりと隅から隅まで読んでいる方ももちろんいるし、人それぞれ。決まりはなく、終わりもなく、自由に楽しめるのが”雑誌”です。」

ワタナベさん: 「電子書籍も増加しているし、最近だとAmazonやオンラインショップで本屋さんに足を運ばずとも欲しい本がすぐ買えちゃう​。​欲しいものが決まってたらそれも全然ありですが、でも、時には”何か面白い本ないかなぁ”と、目的を決めずに独立系本屋さんや私設図書館に行ってみると楽しいですよ。店主さんのこだわりや好きな本がぎゅっとつまっていてとっても面白い。また、市の図書館や大型書店では見落としがちなレアな本を見つけたり、魅力的な一冊に出会えることがありますよ。ふらっと自由に楽しめる書店巡り、私設図書館巡りにぜひ出かけてみてください。」

雑誌って、買う予定ではなかったのに、チラッと表紙を見たら、ときめいて買ってしまう……なんてことありませんか?欲しいと思っていた雑誌でも、とりあえず購入して、ちょっと寝かせて、買ったことを忘れて、はっと思い出して引っ張り出して読んでみたりして……。
そんな自由な楽しみ方が出来る雑誌に、今日も人は引き寄せられてしまいます。

今でも毎月、いろいろな雑誌を購入しているというワタナベさん。日々更新され続ける蔵書のラインナップが今後も楽しみです。

スポット詳細

【よみかけ文庫】

住所  :〒493-0006 愛知県一宮市木曽川町内割田祭勝310
定休日 :開館日、開館時間についてはInstagram・Twitterをご確認ください。
駐車場 :2台あり
WEBサイト:http://yomikake.jp/
Instagram:「yomikakebunko」で検索!

 

愛知県名古屋市出身、岐阜在住。広告代理店で営業編集を経験。現在は仕事の傍ら、ライターとして執筆活動中。趣味は漫画・アニメ・映画をみること。音楽を聞くことも大好きで、レコードやCDをこつこつ収集中。

ジャンル
エリア

おすすめスポット