「おいしい映画祭2022」で“食”の大切さを体感!映画監督・プロデューサー・俳優が「ミッドランドスクエアシネマ2」に集結!

掲載日:2023.04.20
「おいしい映画祭2022」で“食”の大切さを体感!映画監督・プロデューサー・俳優が「ミッドランドスクエアシネマ2」に集結!

「ミッドランドスクエアシネマ2」にて「おいしい映画祭」が開催!

映画祭開催中にはさまざまな映像作品の上映はもちろん、映画監督やプロデューサー、俳優によるトークショーなど様々なイベントが実施されました。2022年12月2日〜4日の3日間行われた、映画祭の模様をレポート!

映画祭スタート!
内田英治監督やYP監督、森谷プロデューサーが登壇。

「おいしい映画祭2022」の1日目は18時からスタート!

会場となった「ミッドランドスクエアシネマ2」内の「スクリーン9」の入り口では、食欲をそそるビジュアルが特徴の映画祭ポスターを発見!

受付でパンフレットをいただきました!

愛知・岐阜・三重の東海3県の「食」の魅力を広めることを目的に立ち上げられた「おいしい映画祭」。“食事シーン”が1カット以上含まれる映画作品のみが上映されるのも特徴のひとつです。

黒猫が食べているのは、名古屋名物「鉄板ナポリタン」!

「スクリーン9」の入り口付近には、映画祭のグッズがずらり!オリジナルのクリアファイルやステッカー、トートバックなどさまざまなアイテムが並びます。

いよいよオープニングがスタート!1日目の総合司会を務めるヴィトルさん・茉白実歩さんが登場!2日目・3日目は総合司会は、ヴィトルさん・七虹さんが務めました。

記念すべき1本目の上映作品は、純猥談『私もただの女の子なんだ。上映後には今作を含め、短編映画『純猥談』シリーズを手掛ける映像作家・YP監督によるトークショーが開催されました。

『純猥談』シリーズを手掛けるキッカケについて、「純猥談シリーズのテキストを見て、この物語を映像として表現したいと思ったのがはじまり。知り合いのクリエイター達を集めて、一気に制作しました」と、制作の経緯についてふれたYP監督。

また、多くの“共感”を集める、自身の作品作りの方法について質問を受けると、「コンテンツを作るときは、その作品にふれた人に“いい影響を与えられるかどうか”を大切にしています。作品にふれたあと、その人の心の形が良い形に変化するには、どういう仕掛けをした方が良いのかを考えています」と作品作りにおける軸を教えてくれました。

トークショーでは、観客からYP監督への質問コーナーも実施!YP監督作品の魅力のひとつ「伏線回収」の作り方など制作に関する質問が飛び交うなか、高いVFXの技術力を誇る制作チームのメンバー構成方法に関する質問も。

制作チームのメンバー集めは、実はSNSで行うことが多いというYP監督。「SNSでリサーチして、気になった人にはDMを送って、御飯に行って、仲良くなって、お仕事の相談をしたりしています(笑)。映像と関係ない人とも絡むようにしているし、映像以外の知識も日々身に付けていくよう意識しています。あと、チームの人達とは飲み会をしたり、仕事以外の部分でのコミュニケーションも大事にしています」と、チーム構成の裏話も明かしてくれました。

内田監督らが登場!
愛知県は人が良いし、ご飯もおいしい!

第二部では、内田英治監督の映画『家族マニュアル』が上映。上映後には、内田英治監督と森谷雄プロデューサーによるトークショーが行われました。

スクリーンには、今作のロケ地となった愛知県・豊橋市にある「まちなか図書館」の館長さんがオンラインで登場!

MCを務めるのは、「おいしい映画祭」の発起人でもある、映画パーソナリティー・松岡ひとみさん。冒頭では、「とよはし映画祭」開催に携わっていた森谷プロデューサーと“映画祭”の魅力について語るシーンも。

愛知県出身の森谷プロデューサー!

映画祭の魅力について森谷さんは、「映画祭は、出会いと再会の場所。クリエイターと街の人々が交流する機会ができたり、監督やプロデューサーなどクリエイター同士の交流を通して、何かが始まる場所にもなりますよね」と述べました。
また、海外の映画祭への参加も多い内田監督は、「海外と日本の映画祭は全然違う。日本と比べて、国や自治体のバックアップもかなり強いし、若い監督がデビューする場所として認知されているんです」と海外での映画祭の在り方についてふれました。

豊橋市での撮影を振り返る内田監督。

愛知県豊橋市で撮影された映画『家族マニュアル』。今作の撮影で初めて豊橋市に足を踏み入れたという内田監督は、豊橋市の印象について、「人が良いし、ご飯もおいしい」とコメント。

自身が撮る映画には必ず食事シーンを入れる、という内田監督。過去の撮影を振り返りながら、「僕はあまりスタッフと喧嘩することがないんだけど、唯一スタッフと喧嘩したのが食事シーンを撮影したとき。『全裸監督』という作品を撮っていた時、CGではない“湯気”をどうしても撮りたくて……。湯気って撮るのが、すごく大変なんです。だから、“もっと湯気が欲しい!”、“でないですよ!”、“なんでだよ!”ってスタッフと言い合いになって(笑)僕は、湯気の出ていない料理は撮りたくないんですよ」と食事シーンの撮影について話しました。

『深夜食堂』や『空のレストラン』など食べ物をテーマとした作品を手掛けることが多い森谷さんもその思いに共感。「料理が美味しそうにみえる、“しずる感”は大切ですよね。しずる感を出すために、料理は作ったら、すぐに撮ることを心がけているし、スタッフにも伝えています」と、食べ物の撮影へのこだわりを語りました。

終演後、楽屋にお邪魔させていただきました!
左から)森谷プロデューサー、映画パーソナリティー・松岡ひとみさん、内田監督

1日目は、内田英治監督と森谷雄プロデューサーによるトークショーにて終演!終演後、特別に楽屋へお邪魔させていただくと、壁には「おいしい映画祭」のウェルカムデコレーションが!素敵なデコレーションを背景に、1日目を終えた皆さんの笑顔を記念撮影させていただきました。

撮影の裏話も続々!
“おいしい”トークは最終日もまだまだ続く!

次に訪れたのは、映画祭3日目!

1本目の招待作品は、1日目の内田監督と森谷プロデューサーのトークショー中に、“食べる演技が上手い俳優”として名前が挙がった、俳優・大泉洋さんが主演を務める『そらのレストラン』。上映後には、森谷プロデューサーと脚本家土城温美さんによるトークショーが行われました。

MCを務めるのは、「おいしい映画祭」発起人の映画パーソナリティー・松岡ひとみさん!

“おいしい”、“いただきます”という台詞が多く、「おいしい映画祭」にぴったりな今作。劇中では、人々が食材を持ち寄り、シェフに料理を作ってもらう様子が度々登場します。そこには、土城さんの現地取材での体験や思いが活かされていました。

現地取材での思い出を語る、脚本家の土城さん。

「今作の脚本制作にあたって、現地の方々への取材をしっかり行いました。今作はフィクションですが、登場人物達の根底にある部分は取材を通して知った“リアルな部分”を活かしています。取材中、登場人物のモデルになった方の家にご招待いただいて、街の人々が持ちよった食材で作られた料理をご馳走になったりして、私自身のなかで「“この場所”に来て、“この料理”を食べたい!」という思いが強くなりました。そのときの思いや感じたことが、脚本に詰まっています。」と、脚本の制作経緯を語った土城さん。

そんな土城さんのコメントを受けた森谷さんは、土城さんの脚本を絶賛。「土城さんの思いが詰まった文章が本当に美しくて。脚本を読んで、キャストの方々が出演を決めてくれたんです」とキャスティング時の話を明かしました。

現場では雨男(!?)と呼ばれる森谷さん。

撮影現場で過ごすことが多かった森谷さんからは、思い出に残っている撮影中のエピソードも。

「主演の大泉さんと僕は“雨男”と言われていまして……(笑)。劇中に登場する、草原のなかでレストランを開くシーンの撮影は、実は3日間かかったんです。朝はすごく天気がよかったのに、撮影がはじまる頃、一気に雨がドバーッと降ってきて!翌日、翌々日は晴れたおかげで、ギリギリ撮影することができました。以前、大泉さんと一緒に小樽市で撮影した時も、夏なのにヒョウが降ってきたこともあったんですよ(笑)」と、天候との勝負だった撮影を振り返りました。

さまざまな撮影の裏話も飛び出したトークショー。他、現地で食べたトマトやアスパラなどの食材の美味しさや北海道ならではの美しい景色など、劇中で登場した“おいしい”シーンについてのトークが繰り広げられました。

豪華ゲストが審査!
コンペティション受賞作品の上映会&舞台挨拶も実施

「JUMP ROPE BOY」の阪本監督とキャストたちが登壇。

第二部ではコンペティション受賞作品の上映を実施!

『バルセロナ』(監督:山本大策)、『WALKING MEAT』(監督:須貝真也)、『ひつまぶし』(監督:GAZEBO)、『JUMP ROPE BOY』(監督:阪本 勇)、『TOFU』(監督:藤寛文)、『徒然甘々』(監督:大門嵩/祁答院雄貴)の6作品が上映されました。

「バルセロナ」の山本監督たちも登壇。

各作品の上映後には、監督・出演者による舞台挨拶を実施。作品が生まれた経緯や想い、撮影中にエピソードなどを直接伺うことができました。

株式会社ロボット・丸山氏をはじめ、映画界で活躍している映画人たちが審査!

今回のコンペティションの審査員には、森谷雄プロデューサー、呉美保監督、松本優作監督、株式会社ロボット・丸山靖博氏ら映画界で活躍する豪華ゲストが集結。プレゼンターとして桃月なしこさんも登場しました。審査コメントを寄せるなか、『幸せのパン』や『初恋のきた道』など、審査員達のなかにある“おいしい”にまつわる映画の話で盛り上がる一幕も。

観客による審査も実施!受付に投票箱が設置され、観客が心に響いた作品の名前が書かれた袋に投票紙を入れていく投票スタイルです。

いよいよ、「おいしい映画祭」一般部門授賞式へ!マイナビ農業賞は、大門嵩監督・祁答院雄貴監督の『徒然甘々』、観客賞は、阪本 勇監督の『JUMP ROPE BOY』が受賞しました。

優秀賞のなかで最も優れた作品に贈られる審査員特別賞は、『JUMP ROPE BOY』が受賞!観客賞に続くw受賞に、阪本監督は「めっちゃ嬉しいです!出演者の二人が良い作品に仕上げてくれて、僕の好きな作品になりました!」と出演者への感謝も述べました。

桃月さんから副賞を贈呈。

森谷雄プロデューサーは選考理由について、「どの作品もクオリティが高かったです。スクリーンで観たとき、『JUMP ROPE BOY』が一番、食べ物だったり、登場人物達の心情を、映画的に描いていたことが決め手になりました」とコメント。阪本 勇監督には、副賞として、豊橋市のちくわをはじめとした東海3県のおいしいものセットが贈呈されました。

「おいし~!」笑顔で記念撮影!

映画祭の最後は、審査員や監督たち、MC陣全員で記念撮影!「おいしい映画祭」にちなんで、「おいし~!」というかけ声でパチリ!

「菓匠 将満」の大福餅!もちもちでとってもおいしい!

終演後、会場では来場者へのお土産として半田市にある「菓匠 将満」の大福餅、プランツプランターの野菜の種が配られていました!甘みが強くもちもちの大福は、イベント後のひとやすみにぴったり!最後の最後まで、“おいしい”幸せがたっぷり詰まった映画祭でした。

「おいしい映画祭」は2023年も開催!また、マルシェを中心とした「おいしい映画祭in浜松」も開催予定で、新作映画の舞台挨拶や上映会など面白いイベントを準備中だそう!

ぜひ、お楽しみに!

スポット詳細

【イベント名】
おいしい映画祭2022
web :https://oiceiga.com/
Instagram:https://www.instagram.com/0141cinema/

1989年生まれ。名古屋発女性情報誌の編集長を経て、フリーランスに転向。グルメを中心とした店舗取材をはじめ、沖縄やバリ島、ハワイなど国内外の旅ロケ、アーティスト・俳優のインタビューなど幅広い業務を経験。現在はファッションWEBマガジン・雑誌の編集ディレクターを務めるほか、ライターとしてWEBメディアで取材記事を作成、ライター講師などを担当。猫と旅とビールが好き。

https://www.instagram.com/merrymerry399/

ジャンル

おすすめスポット