黄色と青のスウェーデンの民族衣装に身を包んだ人形がついているユニークなキャンドルホルダー。長いロウソクが5本飾れるようになっています。黄色いチューリップの茎部分の飾りには裁縫ばさみ。そして黄色いリボンでデコレーションされている、とてもスウェーデンを感じさせる古き良き手作りの品。
この黄色と青のナショナルカラーの民族衣装は、イベントで伝統的な踊りを踊る時に身に着けたりします。以前ご紹介したこちらの記事で踊っている皆さんが身に着けているのがそうですね。
この目を惹くキャンドルホルダーは、先日訪れたAndrahand(セカンドハンド=中古屋さん)のお店で見つけました。今日は、スウェーデンでは人々の生活にとても馴染み深いセカンドハンドのお店をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのはこちら。左手前のお店ではなく、その奥、右側です。このお店、中へ入ると左側のお店の後ろ側から奥に繋がっていて、大変広いセカンドハンドストアとなっています。
店内はこちら。平日の夕方に行きましたが、けっこうお客さんがいました。向かって正面奥が入口、入口から写真手前までズラッと並ぶのは食器コーナー。
スウェーデンのセカンドハンドでは食器のコーナーが大きく占めている事が多いんです。食器やテーブルウェアに凝る国民性だからでしょうか?日本でも人気のアラビア食器のアンティークや珍しいものも安価で並びます。
食器が好きな方はスウェーデンにいらしたら、ぜひセカンドハンドを覗いてみることをお勧めします。有名な北欧メーカーの食器や、とっても古いデザインで可愛らしい掘り出し物に出会えますよ。
こちらも食器コーナー。店内の端から端まですべて食器です!この写真の手前には、レトロな缶箱が沢山置いてありました。
こちらはキャンドルホルダーのコーナー。日常的にキャンドルを多用するスウェーデンですので、キャンドルホルダーも沢山売っています。この雫が水面に落ちたデザインとても素敵ですね!
こちらはキャンドル。見たところ、伝統的な吊るすスタイルで作られた手作りキャンドルのようです。1本2クローナ、25円ほどです。イースターの時期に行ったので、イースターカラーのビタミンイエローが並びます。
花瓶や植木鉢もたくさん。筆者はここでイースターに合わせてスイセンを飾る黄色の植木鉢を買いました。お値段10クローナ。130円ほど。安いですね!
そしてこちらはテキスタイルコーナー。こちらでは手作り、手縫いのファブリックを多く見かけました。テーブルの下には毛糸も売っています。
スウェーデンのテキスタイルデザインも有名ですよね。
そしてこちらはスウェーデンのセカンドハンド「らしい」品揃えのアンティークコーナー。ブリキ製のものなど多く見られます。
古い物の為、正確に何に使用する物なのかはわからないのですがこういったものも1個20クローナ程(約350円)から購入できます。当時これを使っていた人の生活を想像するのもなかな楽しいです。100年位前の物ではないでしょうか?
こちらは朱色の鍋ですね!サイズ的にコーヒーやお茶を淹れる時にお湯を沸かすのに良さそうです。夏にスウェーデン人が過ごす別荘(サマーハウス)に置いておくのも良さそうです。
こちらもスウェーデンならではの白樺の木の皮を使って作られた小物入れ。スウェーデンには白樺の木が多く生息しているので、白樺を使ったものも多いんです。
こちらは手織り機。昔は家で手織りをする人がとても多かったんだそう。またこうして誰かの手に渡って使われて行くんですね。
こちらはアンティークのキャンドルホルダーコーナー。シンプルな素材で造られているからこそ、その形、デザインが映えます。今もそうですが、やはりキャンドルは昔からスウェーデンの人の生活に欠かせないものですので、セカンドハンドではアンティークなものから新しい物までさまざまなキャンドルホルダーが並んでいます。
そしてこちらは開放感のある別館の家具コーナー。天井からは様々なライトが吊り下げられています。こちらにはタンスやソファ、ベッドなどの大型家具からスタンドライト、絵画まで。
写真では中央の女性がお目当ての物を見つけて、黄色いベストを着ているスタッフを呼んだところです。基本的にスウェーデンのお店は、店員さんは必要な時以外はお客さんには話しかけてこないスタイルなので、ゆっくり自分のペースで買い物がしたい人には安心です。
こちらはテーブルに棚に、アンティーク時計も。
そしてこちらは日本のセカンドハンドでもお馴染みCDやレコードのコーナー。こちらはスウェーデンのアーティストのレコードですね。
こちらは本のコーナー。
スウェーデンのセカンドハンドのお店の雰囲気、伝わったでしょうか?セカンドハンドは人々の生活に大変根付いており、日本の中古屋さんに比べると「これ売って良いの?」と思ってしまうようなガラクタも正直多いのですが、きっと需要があるからそこにあるのでしょうね。古いオーナーから、新しいオーナーへ。そしてまた新しいオーナーからその次のオーナーへ。気に入ったものを長く使い続けるスウェーデンの人達に人気のセカンドハンド。
さて、最後に紹介したい写真の1枚がこちら。
これ、店内1階から2階へ移動するエレベーターなんですが、皆さんこんなエレベーター乗った事ありますか?!ちなみにエレベーターの壁は筆者の胸下辺りの高さまでしかなく、ドアは自分であけてガチャン!と閉めて、行きたい階のボタンを着くまで押しっぱなしにするタイプ。恐る恐る乗って思わずボタンを途中で離してしまったのですが、案の定途中で止まってしまいました。また押せば進みます。
スウェーデンには自分でドアをあけるタイプのエレベーターや古いタイプのものも多いので慣れていますが、こういうエレベーターは初めてだったので少しビックリしてしまいました!
以上、アンティークや掘り出し物が沢山。スウェーデンのセカンドハンドでした。