目次
ブロカントとは古くなったからといって捨てるのではなく、その年月に価値を見出してインテリアとして楽しむヨーロッパならではの文化です。フランスではブロカントは生活に密接しており、インテリアには欠かせない存在となっています。
今回、私たちは岐阜県大垣市で、フランス・ハンガリーから買い付けたブロカントを扱う「BROCANTE MOMO(ブロカントモモ)」の倉庫に伺い、ブロカント品の魅力や、お家での取り入れ方のコツについてお聞きしてきました。
そもそもアンティークとブロカントの違いってなに?
まずは、アンティークとブロカントの違いについてご説明します。アンティークとは、もともとフランス語で「骨董品」を意味します。1934年にアメリカで制定された通商関税法によると、「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」のことを指しています。
一方ブロカントとは、フランス語で「美しいガラクタ」という言葉が語源。その言葉通り、アンティークほどは古くないけれど、暮らしの中で長く愛されてきた美しい食器や家具、生活道具を意味しています。
石材会社がスタートさせたブロカント事業
ブロカント事業部責任者の杉本さん
そんな日常生活で愛されてきたブロカント。なぜ「BROCANTE MOMO(ブロカントモモ)」ではブロカントを扱うようになったのでしょうか。
杉本さん:「もともと私たちの会社「株式会社ウェーブフロントセキガハラ」は外構用石材の輸入元卸が本業です。ヨーロッパは石の文化と言われるほど、未だに採掘して使っており、弊社もヨーロッパから石材を輸入しているので、向こうにコネクションがありました。」
倉庫内の様子
杉本さん:「ヨーロッパは古いものを大切にする文化が残っています。日本でせっかくヨーロッパ風の家を建てても、置いてあるものが新しいものだと味気ないですよね。ですので、お店やお家の雰囲気づくりに一役買うということで、ブロカントを仕入れるようになったんです。
実際にはじめてみると、ブロカントは需要があることがわかりました。個人の方でもやられている方はいますが、小物が中心で、大きなものはなかなか扱えないんですね。私たちは、石材の輸入で、ノウハウがあり、コンテナを扱うこともできるのでとにかくやってみようということで本格的のこの事業をスタートさせました。」