古いものを捨てるのではなく、どう活かすか。時代を超えた愛すべきブロカントたちに出会える場所「BROCANTE MOMO」|岐阜・大垣

2018.8.3
BROCANTE MOMO

ブロカントとは古くなったからといって捨てるのではなく、その年月に価値を見出してインテリアとして楽しむヨーロッパならではの文化です。フランスではブロカントは生活に密接しており、インテリアには欠かせない存在となっています。

 

今回、私たちは岐阜県大垣市で、フランス・ハンガリーから買い付けたブロカントを扱う「BROCANTE MOMO(ブロカントモモ)」の倉庫に伺い、ブロカント品の魅力や、お家での取り入れ方のコツについてお聞きしてきました。

 

そもそもアンティークとブロカントの違いってなに?

 

BROCANTE MOMO

 

まずは、アンティークとブロカントの違いについてご説明します。アンティークとは、もともとフランス語で「骨董品」を意味します。1934年にアメリカで制定された通商関税法によると、「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」のことを指しています。

 

一方ブロカントとは、フランス語で「美しいガラクタ」という言葉が語源。その言葉通り、アンティークほどは古くないけれど、暮らしの中で長く愛されてきた美しい食器や家具、生活道具を意味しています。

 

石材会社がスタートさせたブロカント事業

 

石材会社がスタートさせたブロカント事業

ブロカント事業部責任者の杉本さん

 

そんな日常生活で愛されてきたブロカント。なぜ「BROCANTE MOMO(ブロカントモモ)」ではブロカントを扱うようになったのでしょうか。

 

杉本さん:「もともと私たちの会社「株式会社ウェーブフロントセキガハラ」は外構用石材の輸入元卸が本業です。ヨーロッパは石の文化と言われるほど、未だに採掘して使っており、弊社もヨーロッパから石材を輸入しているので、向こうにコネクションがありました。」

 

倉庫内

倉庫内の様子

 

杉本さん:「ヨーロッパは古いものを大切にする文化が残っています。日本でせっかくヨーロッパ風の家を建てても、置いてあるものが新しいものだと味気ないですよね。ですので、お店やお家の雰囲気づくりに一役買うということで、ブロカントを仕入れるようになったんです。

 

実際にはじめてみると、ブロカントは需要があることがわかりました。個人の方でもやられている方はいますが、小物が中心で、大きなものはなかなか扱えないんですね。私たちは、石材の輸入で、ノウハウがあり、コンテナを扱うこともできるのでとにかくやってみようということで本格的のこの事業をスタートさせました。」

 

空間の演出に抜群なブロカント

 

空間の演出に抜群なブロカント

 

杉本さん:「最初は、小売店からスタートしたのですがなかなか受け入れられませんでした。そこで、展示会やイベントにも積極的に参加する中で、花屋・フォトスタジオ・アパレルショップ・カフェの什器や備品として購入していただけるようなりました。

 

ブロカントは雰囲気を出しやすいので、お店からの需要が特に多いですね。個人の方だと、SNSやデパート催事で知ってくださる方も増えました。特に、デパートの催事では、アンティーク商品を目当てでくる方が多いので、ブロカントモモを知ってもらう大きな機会にもなっています。催事にでるときは、大きなものではなく食器や人形といった持ち帰れるものを中心にセレクトしています。」

 

あくまでも纏っている空気感が大事

 

ブロカント

買い付けで気をつけているポイントやエピソードについてもお聞きしました。

 

杉本さん:「買い付けは年に4回行っています。メインはフランスで、そのうちの1回はハンガリーへ買い付けに行きます。フランスではガーデニング用品や小物を中心にに買い付けをします。

 

最初は、知識も全然なかったので本当に手探りな状態でしたね。お客さんから教わることも多いですよ。商品についてお客様から聞かれることは、年代・用途・素材のことが多いですが、調べては勉強するようにしています。実は、現地の人もよくわかってない場合も多いんですよ(笑)。

 

ブロカントはアンティークではないので、それでもいいんですよね。仕入れに関してはあくまで見た目が大事。もちろん、どこでつくられたかも大事ですが置いていい空気を纏ってるもの。日本人がイメージするフランスらしいものを中心に探すようにしています。」

 

蚤の市蚤の市の様子

 

蚤の市
蚤の市の様子

 

杉本さん:「買い付けは主に蚤の市に行きます。プロの蚤の市、一般の蚤の市、ミックスなどさまざまな蚤の市が週末になると開催されます。

 

一般の方がやっている蚤の市は言わば、フリーマーケットのようなもので、現代のものも多く外れも多いですが、価値を知らずに値段をつけている方が多いので、朝の5時、6時から懐中電灯をつけて薄暗い中からお宝を探してるプロのバイヤーさんもいますね。」

 

蚤の市の様子

 

蚤の市

蚤の市がやっていない平日は親しくなったディーラーさんのお宅やアンティークショップを周るそう

 

杉本さん:「日本なら、9時にオープンなら9時に絶対スタートしますよね。でも向こうはかなりアバウト。早い人は5時に開いて、9時に売り上げが取れれば、その辺のカフェでのんびりしています。

 

日本はきっちりだけど、向こうはそうじゃない。今でこそ、日曜日にオープンしているスーパーマーケットなども増えましたが、それでも娯楽が少ないので、週末には蚤の市へ出かける。日常だからこそ、終わる時間もバラバラ。そういった、自由な感じも僕は好きですね。」

 

ブロカント

 

ここからは実際に倉庫内の商品を見ながら、ブロカントの魅力や上手な取り入れ方をご紹介していきたいと思います。

 


ミルク缶

 

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農業国で知られるハンガリーでは、ミルクバケツやミルク缶といった酪農用品が多く出回っているそう。中でもこのミルクバケツはブロカントモモの人気アイテムです。

 

杉本さん:「昔は牛やヤギの搾乳をするのに、一個一個このバケツを持って搾乳していたんです。ですので、バケツを持って歩けるようにこうした形にデザインされいます。

 

どのブロカント品にも言えることですが、柔軟に考えるのがポイントです。。例えば、このミルクバケツであれば、鉢カバーとして使えます。壁にもかけられるので、お庭や室内にかけて飾ってもすてきになりますよ。ジョウロも水を入れて使うんじゃなくて、植物を入れてもいいですよね。

 

このように、もとの使い方ではなく「自分がいいな」と思った使い方をして楽しむことができるものブロカントの魅力です。」

 

古本

 

杉本さん:「古い本も人気がありますよ。一番古いもので、100年以上も前のものがあります。こういった本は置くだけでもインテリアになるので、雰囲気づくりに買われていく方が多いですね。」

 

鉄アイロン

 

こちらは鉄アイロン。昔はストーブの上に直接乗せて熱くしてから使われていたそう。服の大きさや場所に合わせてさまざまなサイズがあります。

 

小さいものの方が数が少ないため、人気があります。鉄アイロンの使い方としては、ブックエンドやドアキーパーとして使うと小洒落た演出ができます。

 

ミルク缶

 

ミルク缶

 

素朴な風合いが特徴のミルク缶。こちらは、ディスプレイとして使ったり、グリーンを入れて使っても良さそうです。

 

湯たんぽ

 

湯たんぽ

 

さて、問題です!これはなんでしょう?

 

……

 

正解は湯たんぽ!

 

私は残念ながら全くわかりませんでした。日本の湯たんぽとは形が全然違いますよね。中に熱した炭を入れて、寝る前にベッドを温めるのだそう。国が違うと、こんなにも形が変わるのかと驚きです。

 

もう一つ気になったのが、取っ手ひとつをとっても細部にまでデザインが施されているところです。実際の使われ方やデザイン性の高さを見ることができるのも、ブロカントの面白さです。

 


 

 

お茶碗みたいな器。こちらは「カフェオレボウル」です。フランスをはじめとしたヨーロッパではよく使われています。

 

なぜ、このような形になっているのか。それはヨーロッパではパンをコーヒーにつけて朝食を食べる人が多く、単純にマグカップだとパンをつけにくいという理由だそう。

 

椅子

 

数ある椅子の中でも特に人気があるのが子供用の椅子。お庭に置いてもいいですし、ディスプレイとしても小ぶりなので使いやすいアイテムです。

 

 

 

 

昔のヨーロッパでは、シルバーは高級品であったため、一般家庭ではピューター(すず)のカトラリーが多く使われていました。ブロカントモモでも、ディスプレイ用としてピューターのカトラリーを多く扱っています。

 

こうした当時の生活背景が垣間見えるのもなんだか面白いです。

 

バスケット

今でも日常で十分使えそうなバスケット

 

天秤お店の人にはこうした天秤もディスプレイとして買われていく方が多いそうです。


フェーブ

 

こちらの3㎝ほどのサイズの陶器人形は「フェーブ」と呼ばれる物です。フランスの有名なお菓子ガレットデロアの中に入っており、切り分けた際にフェーブが入っていた人は、その日 1 日王様になることができます。インテリアの置物としてもかわいいですよね。

 

ぶろかんともも

 

ブロカントには興味はありましたが、どうやって取り入れるのが正解なんだろうと思っていました。しかし今回お話を伺い、ブロカントはもとの使い方ではなく、柔軟に考えて日常生活に取り入れたらいいのだと知りました。

 

ジョウロをフラワーベースのようにしてもよし、インテリアとして置いたり、かけたりぶらさげたりするだけでもよし。何より時代を経て独特な空気感を纏ったブロカントたちは空間に取り入れるだけで、雰囲気をガラリの変えてしまう魅力があります。

 

まずは小物からお家のインテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

【BROCANTE MOMO(ブロカントモモ)大垣倉庫】

住所:岐阜県大垣市大井4丁目47-1

電話:080-3245-0766 (倉庫予約はこちらから)

http://www.brocantemomo.com/

 

※大垣倉庫はスタッフが常駐していませんので、必ず上記の電話番号までご予約の電話をお願いいたします。