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森から吹く風と、淹れたての珈琲。木々の緑に、自家製マフィン。一度訪れてみたかった場所、「CAFE SNUG(カフェスナッグ)」にお邪魔し、その世界観を堪能してきました。
※以下、スナッグと記載します。
鈴鹿山脈を望む景色。
はじめに、少し場所の説明をしておきますね。
三重県北西部、鈴鹿山脈の東山麓に位置する菰野町。温泉などもあることから、東海近辺にお住まいの方から、日帰りや一泊で気軽に遊びに行ける場所として、近年人気を高めています。
近鉄湯の山線の線路沿いの小道。
林の先に見えるスナッグ。背景には御在所岳。
近鉄湯の山線「大羽根園」駅から、線路添いを5分ほど山へ向かって歩くと、林の向こうにスナッグが見えてきます。
山の空気が清々しく、すでに得をした気分に。道すがら、大きな白鷺が舞う姿にも心が動かされました。
CAFE SNUGの世界観
スナッグの入り口
新緑を堪能しつつ、お店に到着しました。小さなブルーのポットに「OPEN」の文字。童話や映画の世界にでてきそうな、可愛い入り口がお出迎えしてくれます。
入り口から撮影した店内の様子
扉を開けると、遠い異国の地に訪れたような、それでいてどこか懐かしさを感じる、独特な空間が広がっていました。
グリーンの壁とアンティークのランプ
店内奥の小部屋
インテリア一つひとつが興味深く、それらが醸し出すムードが合わさり、スナッグの世界観をつくりだしているようです。
「好き」を形に
オーナーの藤田素種さん(写真右)と、藤田香織さん(写真左)。
オーナーご夫婦の素種(もとたね)さんと香織(かおり)さんに、スナッグのはじまりや、お二人の好きなものについてお話を伺いました。
お子様用のイスもあります。
90年代後半のカフェブームのころから、将来カフェを開きたいと思い、カフェやケーキ屋さんで経験をつまれてきた香織さん。まだその頃は、周辺にカフェが少なく、お茶をする場所がないなと感じていたそうです。
存在感のあるバスキアの絵
素種さんが、菰野町出身であることからご縁があり、2003年に菰野町でスナッグ1号店をオープン。後に現在の場所を見つけ、移転されたのが10年ほど前。
どうしてこの場所を選ばれたのか伺うと、「空気が止まっている感じがして。」と素種さん。
ドットの掛け時計
インスピレーションを大切にされているお二人。インテリアも、「いいな。」と思ったときに購入したものが仲間入りしていき、今のスナッグが出来上がっていったそうです。
奥の部屋からテラスへと続いています。
お二人共通の好きなものが、映画監督のウェスアンダーソンの世界観で、お店をつくるときも、「どうしたらウェスっぽくなるかな。」と頭をひねっていたのだとか。
スピーカーの説明をしてくださっている素種さん。
二人の「好き」が集まり、出来上がった空間は、日常の延長にありながら、少しだけ非日常な場所になりました。
「ここに来て、今日という日が、少しだけいい日になったなと思ってもらえたら。」そうお話しされる香織さんの笑顔がとても優しく、印象的でした。