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岐阜市柳津町にある輸入アンティークショップ「CHELSEA OLD(チェルシーオールド)」。イギリスやフランスにて、女性オーナーが直接買い付けたこだわりのアンティークが並びます。通販での販売も充実しており、知る人ぞ知るアンティーク好きのためのお店です。買い付けのこだわりから、おすすめアイテムまでじっくりとご紹介していきます。
店内には、テーブル・チェア・チェストなどの家具、ステンドガラス・照明・食器などの雑貨まで、幅広いアイテムがずらり。どれも、オーナー自らがイギリスやフランスなどで買い付けたものです。半年に一度は直接現地に足を運び、買い付けているのだそう。
ディスプレイのセンスも抜群で、思わず見とれて時間を忘れてしまいそうになるくらい素敵な空間です。
はじまりは祖母の家の食卓テーブル
買い付けをされているのは、オーナー兼バイヤーの長岡訓子さん。なぜアンティークショップをはじめられたのでしょうか。
長岡さん:「私がアンティークに興味を持ちはじめたのは、幼稚園の頃です。祖母の家に置かれていた食卓テーブルに輪ジミがたくさんついているのを見て、直感的にカッコ良いと思ったんですよね。でも自宅のダイニングテーブルはテカテカ光っていて、輪ジミのような味なんてまったくない。なんで祖母の家のテーブルと、自宅のテーブルはこんなにも違うのだろう……。そう疑問を持ったのが、私がアンティークを好きになった、原点です。」
その後、大学を卒業し23歳で専業主婦となった長岡さん。そんな長岡さんにあるできごとが訪れます。
長岡さん:「ある日、父の友人である経営者の方のお宅に遊びに行かせていただく機会がありました。そこではじめて、ヨーロッパのアンティーク家具を使ったインテリアコーディネートに出会ったんです。特に印象的だったのは、彫りが施された「コファ」と呼ばれるアンティークの木箱。その角の丸みのあるラインこそ「私が求めていたのはこれだ!」と、とても衝撃でしたね。その出会いからすっかりアンティーク家具に魅力され、日本全国のアンティークショップ巡りに没頭しました。
その後、東京にあったアンティークアカデミーに通い、本格的にアンティーク家具について学びました。そして、2002年に地元岐阜にチェルシーオールドをオープンしたんです。」
アイテムはすべて現地で一点一点買い付け
買い付けについてのこだわりを教えていただきました。
長岡さん:「イギリスやフランスの田舎をトラックで周りりながら、一つひとつ自分の目で見て、気に入ったものだけを買い付けています。現地での買い付けは、一期一会。一軒のお店でたくさんのアンティークに出会えるときもあれば、たったこれだけ……ということも少なくありません。でもその出会いこそが、アンティークの魅力ですよね。
買い付けのポイントとしては、イギリスの田舎をイメージした素朴であたたかみのあるものを中心にセレクトしています。また日本の家に合うサイズ感なのかも、大切にしています。チェルシーオールドでは、家具職人によって、すべての家具をメンテナンスしています。ただ飾るのではなく、日常的にお使いいただけるアイテムがそろっていますよ。」