【スウェーデンの暮らし】Glad Påsk!(ハッピーイースタ―)日本でも簡単に作れるイースター料理のレシピ

スウェーデン
掲載日:2022.05.06
【スウェーデンの暮らし】Glad Påsk!(ハッピーイースタ―)日本でも簡単に作れるイースター料理のレシピ

Glad Påsk!(グラッドポスク!=ハッピーイースタ―) 

これを書いているのはイースター当日。Påskdagen(ポスクダーゲン)です。イースターの週の金曜日がLångfredagen(ロングフレーダーゲン=聖金曜日)、日曜日がイースター、そしてその翌日の月曜日がAnnandag påsk(アンナンダーグ ポスク=イースターマンデー)となり、スウェーデンでは連休となっています。

毎年イースター休暇で海外旅行へ出かける人も多く、日本でいうちょっと早いゴールデンウィークのような感じでしょうか。

さて、今年のイースター。1枚目の写真は、イースターの飾り付けが施された広場に子ども達がいます。右側に写っている子2人とも、頭にほっかむりをして、魔女のコスプレをしているのがわかりますか?ほっぺたには、赤く丸い頬紅も。

何故かというと、イースターには子ども達がこのような魔女の衣装を着て、顔にペイントをしてお菓子をもらいに近所を歩き回るからです。

何故イースターに魔女かというと、それはこちらの看板に繋がっています。「Blåkulla(ブロークッラ)」と看板に書いてありますね。

これは、イースターになると魔女たちがBlåkulla島に悪魔と踊りに行くため、箒に乗って空を飛ぶという伝説に基づいてるんです。小さな子ども達が魔女の格好をして、小さな篭を持ってお菓子を集めに行くのは大変可愛らしいものがあります。

今年のイースター週末は、おかげ様で快晴。先日吹雪になり雪が積もった日があったのですが、丁度雪もとけて最高気温がなんと今日は15℃になるとか。今年一番の暖かさです。今月末には、春を祝うお祭りValborg(ヴァルボリィ)が控えています。コロナ規制があった去年、一昨年は開催されなかったのですが、現在では規制は全解除されているので久しぶりのお祭りです!

ちなみに、コロナ規制ですが全解除ですので、日本からの入国の際はPCR検査の陰性証明もワクチン証明も自主隔離も全く必要がなく、コロナ前同様に気軽にスウェーデンへ来て頂くことが可能となっています。お隣のフィンランドも同様ですので、フィンランドで乗り継ぎされる場合も、検査も証明も全く問題無くスムーズにEU圏へと入国いただけます。

この日はノラ猫にも会いました。といってもこの猫、自由にどこでも行き来していますが、この場所野外博物館のスタッフが餌をあげているので、とても人に懐いているんです。

子ども達が2人がかりでお腹を触り続けても、気持ち良くゴロンとしていました。

さて、今回はせっかくのイースターですので日本でも簡単にお作り頂けるイースター料理をご紹介します。スウェーデンでは、Påskbuffe(イースターブッフェ)やPåskmiddag(イースターディナー)と称してイースター料理を食べるのが伝統です。といっても、殆どがクリスマスと同じようなものなのですが。

それではイースターにちなんだ、卵を使った一品Ägghalvor med krämig räkröra(半熟卵と海老のクリームスクランブル)を。調理時間20分ほどで出来るイースターの食卓に欠かせない、茹で卵にエビをマヨネーズと和えたものをトッピングしたものです。海老、マヨネーズ、レモン、ディルを混ぜたクリーミーなスクランブルエッグ。シンプルでおいしく、見た目も良いので人気です。

【材料 6人分】
– 卵3個
– 殻付き小エビ 250g (むきエビの場合約100g)
– マヨネーズ ½ dl
– ディルのみじん切り 大さじ1
– レモンの絞り汁 小さじ1
– 塩胡椒
– ディル


【作り方】
1.沸騰したお湯に綺麗に洗った卵を入れ、7分ほど茹でる。卵は殻をむいたら半分に切る。
2.海老の殻をむく。飾り用として一部を残しておく。残りのエビは粗く刻む。
3.刻んだエビ、マヨネーズ、ディル、レモン汁を混ぜ合わせる。塩・胡椒で味を調える。
4.半分に切った茹で卵の上に③で作ったものをのせ、ディルを飾る。

※海老は必ず水気を絞ってからマヨネーズと混ぜてください。

以上です!とてもシンプルで簡単ですが、この小エビとマヨネーズにディルという組み合わせは、いかにも「スウェーデンの味!」と思わせられる味で、オープンサンドイッチなどによく使われる組み合わせです。

ご自宅で簡単にスウェーデンの味を体験してみて下さい。ちなみに小エビは「殻付き」とありますが、冷凍の殻が剥いてある小エビを使っていただいても大丈夫です。

さて、街の大広場にも、このように大きな白樺の木が設置されて、イースターの飾りつけが施されています。青空の抜けるような青と、白樺の白のコントラストが綺麗ですね。

白樺の木の幹には、子ども達が作った卵型の工作に、イースターに因んだ工作のレシピなどが貼ってありました。

暖かさで、桜の花もだいぶ咲いて来ました!暖かく、穏やかな今年のスウェーデンのイースター。皆さん、Glad Påsk!

 

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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