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日本を代表する家具の産地として知られる飛騨高山。質の良い天然木を使い、熟練の職人たちによって大切につくられる家具は「飛騨の家具®」と商標登録されるほど、世界中のファンを魅了しています。
そんな飛騨エリアの家具メーカーが1年かかって取り組むイベントが「飛騨の家具®︎フェスティバル」。毎年15以上のメーカーや団体が参加し、新作の発表を行うビッグイベントなのです。
こちらでは、2020年10月24日(土)から28日(水)に開催されたイベントの様子や、主催する協同組合飛騨木工連合会へのインタビューをお届けします。
2020年は新型コロナ感染対策で、
メイン会場が廃止に
フェスティバルの玄関口として、各地からの来場者を迎える高山駅。特設案内所には会場マップやパンフレットが設置してあるので、まずはここに寄るのがオススメです。
今年のフェスティバルは、新型コロナウイルスの影響で開催方法が変更。会場を1ヵ所に設けず、各メーカーのショールーム等で行うスタイルでの開催となりました。そのため来場者には、市内を周遊する「さるぼぼバス」「まちなみバス」「匠バス」の1日乗り放題パスが進呈されました!
古い町並の観光ついでに寄れる駅東エリア
まずは、駅からまっすぐ古い町並方面へ。株式会社シラカワのショールーム「匠館」に到着です。
1階フロアには、飛騨照見窯の焼き物をはじめアクセサリーやインテリア雑貨などの木工クラフト製品がずらり。
2階では、オフィス家具をイメージした展示が目を惹いていました。こんな温かい雰囲気のオフィスで仕事できたら最高ですね。
匠館は観光地から近いということもあり、ふらっと立ち寄った観光客の姿も多く見られました。
続いて、すぐ近くの展示場「村半」へ。築140年の町屋をリノベーションした空間に展示されていたのは、株式会社柿下木材工業所の照明の数々。
映像も駆使しながら、木づくりの照明が幻想的に展示されていました。
続いては、2つの団体の展示が同時開催されている「飛騨高山まちの博物館」へ。
研修室では、岐阜県木工デザイン協会による作品の品評会や表彰式を実施。「匠・DNA展」に企業や個人の若手が多数エントリーし、目利きの審査員がじっくりと品評を行いました。
敷地内にある永田酒蔵での展示をお披露目したのは、飛騨高山つくり手の会。国内外で活躍する作家による陶芸や木彫り、漆芸などを見ることができました。
今年のテーマは「明るい兆しを願って」。コロナ渦での作品づくりとなった作家たちの静けさ、力強さなどの想いが詰まった展示の数々です。
歴史的建造物をつかった展示は、まちなかエリアならでは。