昭和57年開業の春日井市にある「喫茶ハニーシュガー」。地元の人はもちろん、SNSなどをきっかけに「昭和レトロ」を求めて遠方からのお客さんも増え、懐かしい雰囲気の中で味わえる「喫茶飯」がおいしいと評判の喫茶店です。

座席数は50席と広め。大人数でも座れるボックス席もあります。

落ち着いた照明と窓から入るほどよい自然光で居心地のいい店内。

これぞ喫茶飯！
「喫茶ハニーシュガー」のおすすめメニュー　

極厚でふわふわの卵がクセになる人気メニューの「厚焼きたまごサンド（620円）」。

アイスクリームを浮かばせた見た目もかわいい「クリームソーダ（500円）」。店主自ら探し歩いたというグラスやソーサーなど器からもこだわりが感じられます。

熱々の鉄板に盛られた名古屋めしの代表「イタリアンスパゲッティ（660円）」。開業当時から変わらない味を守り続けています。

季節ごとに変わるフルーツサンドにも地元のフルーツを、小倉トーストには三好市の「株式会社ナニワ」のあんこをと、地元食材が多く取り入れられています。人とのつながりを大切においしいものを追求していくうちに、自然と地産地消につながっていたそう。近所の畑の野菜がランチの一品に並ぶことも多いとのこと。

パンが選べるモーニングと
栄養バランスのいい日替わりランチ

ドリンクを注文するとパンや卵がついてくるこの地方ならではの喫茶店文化。「喫茶ハニーシュガー」のモーニング（7：00～11：00）は、パンがトースト・ホットドック・たまごサンドの3種類から選べます。本を読んだりおしゃべりを楽しんだり昭和レトロの雰囲気に朝から浸るのも◎

日替わりランチ（11：00～14：00）は、栄養バランスの考えられた手作り惣菜3品にごはんとお味噌汁、飲み物が付いて800円。テイクアウトもできます。（ごはん無し400円）。

ほかにも充実したテイクアウトメニューは「焼きそば」「イタリアンスパゲッティ」「焼うどん」「厚焼きたまごサンド」などそれぞれ500円。ワンコインで喫茶飯が楽しめます。電話で予約すると待ち時間もなく受け取れますよ。

金土日限定の手作りスイーツは
売り切れる前にぜひ！

金土日限定のカフェタイム（14：00〜17：00）は、手作りスイーツが人気。

レトロな脚付きのガラスの器にぴったりと収まる手作りの「カスタードプリン（500円）」は、真っ白なホイップクリームと真っ赤なチェリーがのって「かわいい！」と思わず声が出てしまいそう。スプーンを入れると思っていたよりもしっかりとかためでびっくり。甘さ控えめで食後にもペロリと食べられちゃいます。売り切れることもあるので、早めに注文しておいた方がいいかも。

昭和の雰囲気を活かし新しく生まれた絶品の「カスタードプリン」は、「喫茶ハニーシュガー」の新しい名物になりそうな予感がしています！

そのほかコーヒーゼリーや季節によってオリジナルスイーツも。金土日以外でも食べられる時があるそうなので、一度お店の人に聞いてみてくださいね！

娘のサポートで新しい風が吹き込む
「喫茶ハニーシュガー」

– お店の経緯を教えてください。

示野誠二さん（以下誠二さん）：「僕の父親が、もともとこの隣りにある「株式会社示野砂糖工業」を経営していて僕はそこの2代目でもあります。空き地だったここが売りに出されたときに会社のトラックが出入りするのに広い方がいいだろうと買った土地で、せっかくだから何かやってみようかということで母親が喫茶店をはじめました。改装などはしていますが、ほとんど当時のまま40年続いています。」

– 誠二さんはいつから2代目に？

誠二さん：「徐々に代替わりして5、6年くらいかな？僕が中学生ぐらいの時にここができてときどき手伝っていましたし、時の流れとともに店はどうする？誰が継ぐ？みたいな話も出るようになってきて。愛着もありましたし、自然と僕がやろうってなりましたね。」

– ご家族で経営されいるんですか？

誠二さん：「ほとんどそうですね。僕と妻とアルバイトの方がいたりすることもあります。あとは娘が今、大学4年生で就職も決まっていて時間があるときに手伝ってくれてます。来年3月までかな……。」

示野花帆さん（以下花帆さん）：「少し遠くなってしまうので（笑）」

– 新しいメニューや情報発信なども花帆さんの発案で？

誠二さん：「そうですね。インスタは今年（2021年）の7月頃からやりはじめて、ありがたいことにインスタを見て来てくれる若いお客さんがとても増えました。僕と妻は、最初は正直驚きましたよ。「こんなに来るの？」と。大きいカメラ持ってきて食べる前に料理の写真も撮ってくれたりして。」

花帆さん：「友達に写真を撮ってもらったり、自分でカメラも持っているので自分でも撮ったりして情報を発信するサポートをしています。あとは、もともと料理も好きだったので「プリン」や「コーヒーゼリー」など父の知り合いのケーキ屋さんにアドバイスをもらったりしてつくってみたら好評で、反響があるのはうれしいですね。」

誠二さんが1年前くらいから急に店に並べだしたというガンプラの数々。中学時代からの仲間で結成された「ガンダム会」のみなさんの作品も並んでいます。「ガンダムも見ていって欲しいですね～（笑）」と話す誠二さんの横で花帆さんも笑いながら「いらないよ～っ。」とやさしくツッコミます。そんな仲のいいおふたりの様子にほっこりしました。

お客さん、仲間、家族……昭和のように「人」とのつながりも大事にお店を営まれてきた「喫茶ハニーシュガー」。はじめて来たお店なのにどこか来たことがあるようなすっと溶け込める懐かしい感覚に浸れます。長年続く裏切らない喫茶飯の味をぜひ味わってみてくださいね！