古い町並みだけじゃない!飛騨高山、五感で感じるアートな旅を。「飛騨高山美術館」|岐阜県・高山市

2019.3.20
飛騨高山美術館

こんにちは!世界遺産白川郷にある創業明治末期の旅館「城山館」で若旦那をしている三輪了です。

 

世界遺産・白川郷で旅館を営んでいると、「次は飛騨高山に行くんです」というお客様がたくさんいらっしゃいます。その時に僕が必ずオススメしている場所、それが「飛騨高山美術館」です。ということで、ライターデビュー記念すべき第1回目の今回は、飛騨高山美術館をご紹介します。

 

 

 

アール・ヌーボーとアール・デコの
ガラスと家具の美術館

 

飛騨高山美術館取材日はあいにくの雨模様であまりうまく写真が撮れませんでしたが、直線がとっても印象的でうつくしい外観です。


飛騨高山美術館は1997年に開館した、19世紀末から20世紀初頭までのガラス工芸とインテリアを中心に収蔵・展示している私立の美術館です。「アール・ヌーボーとアール・デコのガラスと家具の美術館」と表現すると分かりやすいかもしれません。また、ウエディングやビアガーデンなどさまざまな企画・イベントを行っており、地元の利用者も多く『地域に開かれた美術館』として地元から人気があります。

 

シャトルバス

 

エントランスの前には、2階建てロンドンバスが展示してあります。このバスは1967年製。以前は高山駅と美術館の無料シャトルバスとして活躍していました。現在はその役目を終え、来館者をやさしく出迎えています。スタッフさんに一声かければ車内の見学も可能です。4歳になる息子はこのバスが大好きで、いつもバスの前で写真を撮りたがります。

 

 

6回連続でミシュラン三ツ星を獲得!

 

エントランス

 

館内に入るとその開放的な空間に驚かされます。

 

ミシュラン

 

と、ここでさらに驚きの事実をご紹介!

 

実は、こちらの美術館は、施設・ホテル・レストランの格付けで知られるあのミシュランガイドブックにて、最高ランクの三ツ星を獲得しているのです。しかも、2007年、2009年、2011年、2013年、2015年、2017年と6回連続で三ツ星に輝いています。三ツ星は「わざわざ旅行する価値がある」施設という意味を持つので、それほどの評価を受けている美術館なんです。

 

 

シャンゼリゼのガラスの噴水

 

シャンゼリゼのガラスの噴水


広々とした階段を上がると、まず最初に登場するのが、ガラスの噴水です。こちらは目玉となる展示品のひとつ、ルネ・ラリック作の「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケイドの噴水」です。1926年パリのシャンゼリゼ通りに、ショッピング・アーケイドのモニュメントとしてつくられたアール・デコの最高傑作といわれています。噴水からは今でも水が流れ、七色に変化する天井のライティングに照らされた噴水と、その水音はとてもとても幻想的です。

 

前述したとおり、こちらではウエディングも行っているのですが、その挙式はこの噴水を囲んで行われます。僕も何度かこちらで行われた結婚式に参加したことがあるのですが、この噴水の存在感はまさに圧倒的!会場を厳かな雰囲気包み込みこんでしまうので、他では体験できない唯一無二の結婚式を行うことができます。

 

 

アール・デコから現代ガラスの部屋

 

アール・デコから現代ガラスの部屋


噴水ホールから右の部屋に入っていくと、アール・デコから現代ガラスの作品が展示してある部屋に。僕たちの日常生活で使用する花器やランプ・香水などのアイテムが、芸術作品として表現されているので、決して「遠い芸術品」ではなく「身近な芸術品」として鑑賞を楽しむことができます。

 

ルネ・ラリック 香水瓶ルネ・ラリック 香水瓶

 

藤田 喬平 「流動」藤田 喬平 「流動」

 

藤田 喬平 「飾箱 紅白梅」
藤田 喬平 「飾箱 紅白梅」


通常、美術館の展示室の中では写真撮影NGがほとんどですが、こちらの施設は写真撮影はOKという、とても太っ腹な美術館! インスタ映えする写真が撮り放題です(笑) 。ただし、フラッシュ撮影は不可ですのでご注意ください。

 

 

自然光の中で作品鑑賞!
展望ギャラリー

 

展望ギャラリー


続いてのお部屋は展望ギャラリーです。

 

通常の美術館では、紫外線が作品に悪い影響を与えるということから、自然光をシャットアウトした展示をしています。しかし、こちらではさまざまに変化する自然光の中でガラス作品の魅力をもっと感じて欲しいとの想いから、紫外線をカットする特殊な窓ガラスを用いることで、自然光の中での展示を可能にしています。

 

キャプション:マウロ・ボナベンドゥー 「球」
キャプション:マウロ・ボナベンドゥー 「球」

 

 

アール・ヌーボーのガラスの部屋

 

アール・ヌーボーのガラスの部屋


続いてのお部屋はアール・ヌーボーのガラスの部屋です。エミール・ガレを中心としたアール・ヌーボーの花器やお皿、ランプなどの生活装飾品がずらりと展示されています。

 

キャプション:エミール・ガレ 「フランスの薔薇」
エミール・ガレ 「フランスの薔薇」

 

こちらがエミール・ガレの代表作、「フランスの薔薇」です。繊細な色使いでとてもうつくしいのですが、どこか切なさも感じさせる作品。この作品のテーマには、当時、普仏戦争によってフランスの一部であったロレーヌ地方がドイツによって併合されてしまった悲しみが込められているため、もの悲しさが感じられる作品になっています。

 

ルイス・C・ディファニー ランプ「リリー」ルイス・C・ディファニー ランプ「リリー」

 

こちらは来館者に人気が高いルイス・C・ティファニーの作品です。

 

ドーム兄弟 「冬景色」ドーム兄弟 「冬景色」

 

僕が一番見入ってしまったのは、非常に細かな描写がされているドーム兄弟の「冬景色」。見れば見るほど、その繊細さに引き込まれていく、不思議な作品です。

 

 

圧巻!4大テーマの家具の展示室

 

家具の展示室


さて、ガラス作品の4つの展示室を見終わると、渡り廊下を通って次の展示室へ移動します。

 

ここからは芸術家別に分けられたインテリア家具の4部屋が登場します。ここで全部紹介してしまうと、もったいないですので今回は一部屋だけご紹介しますね。

 

ルイ・マジョレルの部屋
ルイ・マジョレルの部屋


こちらは最初に登場するルイ・マジョレルの部屋です。展示室ひと部屋をまるまる使っているので、この部屋に入った瞬間にマジョレルの作品の圧倒的な重厚感を肌で感じることができます。

 

このようにガラス作品のみならずインテリア家具の作品群が展示してあるところが、飛騨高山美術館のひとつの大きな特徴ではないかと思います。

 

他の3つの部屋も、とっても素敵ですのでぜひその目で、その肌で体感してみてください!

 

学芸員の水上さん
学芸員の水上さん

 

今回、僕を案内してくださったのは学芸員の水上さんです。飛騨高山出身で学芸員になるために大学へ進学し、Uターンされて夢を実現された方です。水上さんの解説はとても分かりやすく、また作品への愛情も随所に感じられました。

 

 

ザ・マッキントッシュ・ティールーム

 

ザ・マッキントッシュ・ティールーム建築家チャールズ・R・マッキントッシュのデザインをもとにつくられたカフェ・レストラン

 

冒頭でも書いた通り、僕が飛騨高山美術館をお客様にオススメするのは、展示作品が素晴らしいのはもちろんですが、カフェ・レストランのランチがおいしいからでもあります。

 

この日は妻と一緒に取材していたので、妻は「ロッセ豚のグリエ」、僕は「飛騨高山美術館特製ハンバーグステーキ」のランチセット(サラダ・パン・ドリンク付き)を頂きました。

 

ロッセ豚のグリエロッセ豚のグリエ 1,800円

 

飛騨高山美術館特製ハンバーグステーキ
飛騨高山美術館特製ハンバーグステーキ 2,000円

 

どちらも地野菜がふんだんに使われており、とってもおいしかったです。その他、カレーやパスタ、デザートとメニューもたくさんあります。

 

料理長の安江シェフ
料理長の安江シェフ

 

優しく温和な安江シェフがつくる料理は、その人柄どおり繊細でとっても優しい味わいです。

 

 

ミュージアムショップでお買い物

 

ミュージアムショップ


美術館といえば、ショップでのお買い物も楽しみのひとつですが、こちらのミュージアムショップはアイテム数がとっても豊富で見ているだけで楽しくなります。

 

ミュージアムショップ

 

ミュージアムショップ

 

ミュージアムショップ

 

ガラス雑貨はもちろん、かわいい生活雑貨や北欧雑貨などバラエティに富んだ品ぞろえです。何を買えばよいか迷った時は、スタッフさんがアドバイスをしてくれますので、気軽に相談してみてください。

 

 

非日常を体験できる、とっておきの場所。

 

飛騨高山といえば古い町並みや朝市、高山陣屋など古き良き日本文化なものをイメージすると思いますが、こちらの美術館は決してそうではありません。しかし、この場所に一歩足を踏み入れると、ランドスケープから建築、展示品、カフェ・レストラン、ショップと全てが非日常な空間となっています。日ごろの喧騒を忘れて「五感」すべてに良いエネルギーをもらいながら、特別な時間を過ごすことができる、とっておきの場所、それが飛騨高山美術館です。

 

【店舗名】飛騨高山美術館
住所 :岐阜県高山市上岡本町1-124-1
電話番号 :0577-35-3535
営業時間 : 美術館9:00~17:00(受付16:30まで)
ショップ・カフェ9:00~17:00(カフェL.O 16:30)
入館料:
一般1,300円 【団体1,100円】
大学生・高校生1,000円 【団体800円】
中学生・小学生800円 【団体600円】
※団体は20名以上となります
※各種優待券のご利用で200円引き

定休日 : 毎週水曜日(祝日の場合は翌日が休館日)
駐車場 : 120台完備(無料)大型バス専用(無料)
web : http://www.htm-museum.co.jp
Instagram: @yumemiruwedding

 

 

 

白川郷の世界遺産エリア内にある1日4組限定の宿
「味と心の宿 城山館」

 

味と心の宿 城山館

 

白川郷の世界遺産エリア内にある1日4組限定の宿。明治時代に建てられた建物は、国重要伝統的建造物に選定。4代目館主、松古卓也が創る繊細な料理と、家族ならではの温かなおもてなしで全国・世界中にリピーターをもつ。どこか懐かしくて温かい、まるで故郷に帰ったような気持ちになれる宿です。

 

 

創業明治末期。明治時代の面影をいまに残す客室

 


ぶな|和室10畳


城山館は、4代目館主・松古卓也氏の曾祖父にあたる松古清次郎氏が、明治時代に建てたと言われています。国重要伝統的建造物にも選定されているんです。

 

明治時代に建てられた城山館は、これまでに増築・修理を行いながら当時の趣を壊さぬように大切に守り続けられてきました。まるでタイムスリップしたかのような風情溢れる空間をぜひ楽しんでみていただきたいです。

 

 

一日4組様限定。まるで故郷に帰ったような気持ちになれる宿

 


城山館は、スタッフさん全員が家族。あたたかいおもてなしに心がほっこりします。

 

城山館は、1日4組限定の宿です。

 

その理由は、お客様ひとりひとりに、きちんと接していきたい、お客様に満足して帰っていただけるよう細やかなおもてなしをしたいという想いから。白川郷の魅力を感じてと、ご主人自らが車で村内をご案内する、泣き笑いありの「白川郷ツアー」も開催されています。また、日本料理の世界で腕を磨いてきた御主人がつくる、地元の食材を使った本格的な季節の料理も、お客様一人ひとりのペースに合わせてながら、提供してくれるんです。

 


「白川郷ツアー」の様子

 


世界遺産 白川郷の中に佇む明治末期の趣を感じる古き良き宿「城山館」。1日4組限定だからこそできる、細かななおもてなしをぜひ堪能してみてくださいね。

 

【城山館】
http://shiroyamakan.jp/
https://www.facebook.com/shiroyamakan/
https://www.instagram.com/feel_shirakawago/

 

 

【三輪 了】
愛知県稲沢市出身。大阪で帽子職人としてモノづくりと商いを学び、その後、縁あって飛騨へ。世界遺産白川郷にある明治末期創業の旅館「城山館」の若女将と結婚したことを機に、白川郷へ移住。現在は旅館の更なる発展のため、前職の広告・編集業で培った経験をもとに、情報発信力のある若旦那として旅館や白川郷の魅力を発信中。また、子煩悩な二児の父親。自宅が職場なので一日中子供たちと過ごしているため、そのイクメンぶりは村内でも有名。