【スウェーデンの暮らし】真冬には外でジャグジー?スウェーデンの田舎の一軒家に滞在

スウェーデン
掲載日:2021.09.25
【スウェーデンの暮らし】真冬には外でジャグジー?スウェーデンの田舎の一軒家に滞在

先日4年ぶりにスウェーデン中北部の街Hudiksvallまで、筆者のスウェーデン人パートナーの母とそのパートナーに会いに電車で乗り換え乗り換え行ってきました。車だと3時間ほどで到着するのですが、電車で行くと乗り換え2回、途中乗り換えの待ち時間1時間半と、なんと全6時間程の行程となります。

写真は、用意してくれた簡単な朝食。スウェーデン定番のHönöパン。スウェーデン西海岸、Bohuslän地域のHönö島で生まれました。パンメーカーPågenが1952年からオリジナルのレシピでこの定番パンを焼いています。丸い形のフカフカのパンです。そこに美味しいエクストラソルトのバターをたっぷりと塗って。ここにハムやチーズなども並びます。

Pågen
https://pagen.com/

Hudiksvallは港町で、フィンランドとの間にあるボスニア湾に面しています。滞在したコテージは、パートナーの母の家の離れ。歩いてすぐが森と海というロケーション。庭にはよく鹿やヘラジカがやってくるそう。リタイヤ後にのんびりと豊かに生活する為に、市街地より移り住んできました。

家の近くには地域の人の海の足、自家用ボートが並びます。以前、こちらの記事でご紹介したようなレストランには、家から出てボートに乗り、そのまま海沿いのレストランに入店することが出来ます。スウェーデン人にとってボートは定番の足の1つでもあります。

ではお世話になったスウェーデンの一般的な田舎の家をご紹介します。家の前には夏らしいビビッドな色の花が。ここにはコテージが1軒だけ建っていたところを増築、リノベーションをして一軒家とゲストが泊れる離れを2軒造りました。

こちらが家の中。1階建ての平屋で、2人で住むには十分の大きなのリビング兼ダイニングルーム、そして冬は大活躍の暖炉にベッドルームとゲストルームが1部屋。そして大きなジャグジーのあるバスルームもあります。写真左のドアは、大きく造ったテラスに出られるようになっています。

キッチンにあるコーナー。コーヒーを片手にちょっとした作業が立ってできるよう、ノートPCとプリンターが。壁紙や窓辺の置物などが可愛いですね。ルーターもあります。ここは携帯キャリアによっては圏外になってしまうエリアなので、wifiは必須です!

こちらはゲストルーム。周りは森で大きな建物や木もないので太陽の光がたっぷりと入ります。

リビングルームからテラスを出るとこんな感じ。とても広くスペースをとってあり、写真では見えませんが左側に8人程が食事できる大きなダイニングテーブルが1つ、小さなテーブルとソファ、そしてこちらも写っていませんがもう1つ小さなテーブルが用意されています。2人暮らしの家ですが、家族や親戚との時間を大切にするスウェーデン。これならミッドサマーやクリスマスに大人数が集まって皆で食事を摂ることが出来ますね。大勢の人を招待する前提の家づくりです。

ちなみに奥に見えるのが、鹿やヘラジカがやってくる森だそう。森の手前のエリアは庭です。とっても広いですよ。

テラスには海がモチーフの飾りが。

さて、筆者が宿泊したのはこちらの離れ。母屋のすぐ横にあります。こちらも後から建てたものですが、むかって左側は作業場兼倉庫となっており、離れの中はどうなっているかというと……

ふかふかの大きなベッド、そして映っていませんがテーブルと椅子が5脚あり、結構広くて過ごしやすいです!8月だったのですが、北の方に位置している事もありもう夜の気温が10度程だったのですが、ちゃんと暖房もついているので真冬でも安心して泊まれます。

窓辺には素朴で可愛らしい飾りが。リンゴが入っています。

こちらは0時頃に外へ出て見上げた空。6月の夏至より徐々に日が短くなるのでだいぶ暗くなるようになりましたが、それでもまだまだ日が暮れ切らない8月のスウェーデンの夜。周りには音は無く、大変静かです。

そして庭の方にはもう1つの離れが。

このように、母屋プラス離れを1~2軒建てているところが田舎の家ではメジャーです。ゲストが滞在する時に使われます。

こちらの離れの中は2段ベッドが1つ、そして離れの横には……

こちら!大きな大きなジャグジーです。冬場に星空を見上げながら温かいジャグジーにつかって会話を楽しんでいるそう。中を見せてくれましたが、綺麗なお湯が循環していました。温度を設定すれば、いつでも入れます。

高い建物が一切ありませんし、明かりもあまり周りにないので星空、とても綺麗に見えると思います。良いですね!こんな長い冬の夜の楽しみ方。

さて、最後に出して頂いた食事を少しだけご紹介。スウェーデンではサッと簡単に済ませられるようなものが多いです。キッチン、無駄なものが無くて綺麗ですよね。右奥の大きな扉の奥に冷蔵庫と冷凍庫があり、食器洗浄機など全て隠す収納になっています。

こちらは茹でた新じゃが、グリーンピース、そしてジューシーなサーモンのグリル。今ソースを切らしていてごめんねとの事でしたが、サーモンが味わい深いのでソースが無くても美味しく頂きました。

こちらはたっぷりとギリシャのフェタチーズを使ったフレッシュサラダ。チーズの塩気と新鮮な野菜の味が美味しいです。

これはクリスピーで大変美味しかった付け合わせのフライドポテト。オーブンでしっかりと焼きました。

そしてスウェーデンの夏と言えばバーベキューです!アパートなどが並ぶエリアなどでは、外に誰でも使えるバーベキュー台が用意してあったりと、夏にはあちらこちらでバーベキューの香りがしてくるほど。なのでバーベキュー台も、1家に1台。

こちらは簡単にカットしたグリルしたヒレ肉。とても美味しくいただきました。

久しぶりに訪れたスウェーデンの田舎。引き続き他のロケーションもご紹介していきたいと思います。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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