元気な”おはよう”を創る。まくらを変えれば、暮らしが変わる。「まくらのキタムラ」|北名古屋

2018.12.27
まくらのキタムラ

Life Designsではこれまで、インテリア・住まい・食・イベントなど、暮らしを豊かにしてくれるさまざまなコンテンツをご紹介してきました。しかし、人は1日のうちの約1/3は寝ています。だからこそ、日々を豊かに健やかに過ごすためには「睡眠」の存在は欠かせません。

 

そこで今回は、北名古屋市にある枕専門メーカー「まくらのキタムラ」にて、快適な睡眠のための枕選びのポイントや、枕づくりに関するお話を伺ってきました。後半では、「まくらのキタムラ」の人気アイテムである、72万個の試作の末に誕生したそら豆形の枕「ジムナスト」をご紹介します。

 

 

 

大正12年創業。
眠ることばかりを考え続けて、もうすぐ100年

 

長者町

 

 

はじめに、「まくらのキタムラ」の歴史をご紹介します。

 

大正12年(1923年)に名古屋市中区長者町で創業。初代 北村貞吉氏は「北村商店」という屋号で綿布商をはじめました。次第に取引先からの要望で、生地を卸すだけでなく、シーツや枕カバーなどの寝装品類の製造を行うようになり、これが枕づくりのきっかけとなりました。

 

枕の製造・販売がはじまったのは昭和40年代から。もともと枕は、布切れを縫い合わせ、中にそば殻を入れて各家庭でつくるものだったのだそう。そこで、先代は、「布袋の枕ではなく、もっと良い製品をつくっていくことで、日本に良質な睡眠を提供できないか」と考えました。

 

 

2000年頃には自社ブランドを立ち上げ、その後枕専業に。2006年には現在の主力商品へと続く「ジムナスト」を発売。生地を縫って中身を詰める、生地の縫い方によって形状を変える、という縫製業ならではの強みを活かした特長ある商品でした。

 

4代目の北村圭介氏は、先代たちの意思を継ぎ、「ジムナストプラス」「ジムナストミニ」「ジムナストコロン」など、さらなる商品開発とプロモーションに精力的に取り組んでいます。キタムラの睡眠への探究心は止まりません。

 

 

 

枕選びの3つのポイント

 

 

枕と向き合い続けて、90年以上にもなる「まくらのキタムラ」。今回は、枕選びのポイントを教えていただきました。

 

ですが実際、どんな枕が良いのかは一概には言えないのだそう。ふわふわのクッションのようなものが合う人もいるし、タオルのように平らなものが心地よい人もいる。生地やものが良ければ、いいというわけではありません。ですが、ここだけはぜひ押さえてほしいというポイントを3つに絞ってご紹介していきますね。

 

 

① 洗える素材か

 

まくらの中材は100種類以上もあります。

 

1つ目のポイントは、「洗える素材か」。

 

人は寝ている間にコップ一杯ほどの汗をかきます。服は毎日洗うのに、枕は毎日使うのにも関わらず、毎日洗う方は少ないのではないでしょうか。毎日は難しくても1週間に1度は洗うのがベスト。カバーは簡単に洗うことができますが、できれば枕本体も洗えるものがベストです。

 

もともと枕の中材はそばがらや羽毛などの自然素材が一般的でした。パイプのものが増えたのは、清潔に使えるかという理由なのだそう。近年では、羽毛でもウォッシャブルのものも増えているので、洗えるかという点も選ぶ基準にしてみてくださいね。

 

 

② 高さを調整できるか

 

 

2つ目のポイントは、「高さを調整できるか」。

 

よくオーダー枕をつくっても、実際に自宅で寝てみると合わないというケースが多いのだそう。その理由は、高さが合っていないから。当然お店のマットレスや布団と、ご自宅のものでは硬さは異なります。そうすると、枕の高さも変わってきてしまいます。

 

枕は身体の中でも敏感な頭を直接のせるものなので、数センチ、数ミリの違いでも寝心地に大きな違いが出てしまいます。マットレスと枕をセットで購入するのがベストですが、なかなかそうはいきません。自宅でも中材の出し入れが可能な「高さ調整機能」の付いたまくらがおすすめです。

 

 

③ 枕の見直しのタイミングは3年

 

 

3つ目のポイントは、「枕の見直しのタイミングは3年」。

 

3年の理由はライフスタイルの変化により、体型や体質も変わるためです。例えば、お子さんの場合は、中学校の3年間と高校の3年間では、大きく体型が変化します。部活をはじめたり、受験をしたりと、生活スタイルも異なりますよね。大人の場合も、転職したり、役職が変わったり、結婚したり。3年も経つと生活がガラリと変化します。

 

「最近なんとなく合わなくなった」「眠れなくなった」という方は、何かしらライフスタイルに変化があった場合が多いのだそう。ライフスタイルが変わったときには、合わせて枕も見直してみましょう。

 

 

 

72万個の枕づくりの末に誕生した
そら豆形の枕「ジムナスト」

 


「ジムナストプラス ¥8,800(税別)」

 

こうした「まくらのキタムラ」の枕づくりのこだわりやノウハウを詰め込んだ枕が、そら豆形の枕「ジムナスト」。なんと、72万個の枕づくりの末に誕生しました。

 

「ジムナスト」がそら豆型なのには理由があります。両端に41度のカーブが付いていて、真ん中から端にかけては、スロープ状に盛り上がっています。これは、人の「弧を描くような寝返り」をスムーズに促し、寝返りした後の横向き姿勢を、自然に心地よく保つため。日本人には日本人の体形にぴったり合ったモノを。という想いで、120以上の試作と48種類の素材を吟味し、2年の歳月を経て、ゆるやかで優しい「楕円」に辿り着いたのだそう。

 

先ほどご紹介した「自由に高さを変えられる」「丸ごと洗うことができる」という点も、もちろん押さえています。

 

 

「ジムナスト」の中に入っている4つの中材。

 

開発で一番苦労したポイントは縫製でした。

 

「ジムナスト」は、そら豆形の枕を6つの部屋に区切り、各部屋の役割ごとに4つの中材を使い分けています。そのため、とても複雑な縫い目になっています。この曲線の縫製を実現するのが最も大変だったのだそう。一つひとつ職人がミシンで縫い、中材を詰めています。すべてが手作業なので、1日に多くても90個しかつくれません。

 

「ジムナストコロン ¥15,000(税別)」寝返りのしやすさにとことんこだわったまくらです。短時間での高さ調節を可能にしたお手玉ポッドも特長。

 

ジムナストミニ
「ジムナストミニ ¥2,500(税別)」中京大学の開発チームとともに、最適なカタチ・素材・サイズを研究して生まれた携帯枕です。

 


「ジムナストチャコ ¥50,000(税別)」究極の枕をつくろうと誕生したフラグシップモデル。消臭・抗菌・除湿効果のある備長炭成分をふんだんに配合。

 

「ナインアワーズ×ジムナストプラス ¥18,000(税抜)」次世代型カプセルホテル「ナインアワーズ」のカプセルユニットに溶け込むようにリデザインされた、オリジナルモデルのジムナストプラスが、全室で採用されています。

 

 

 

長年の歴史の中で築き上げた縫製技術

 

 

職人泣かせの理想形を実現できたのは、長年の歴史の中で築き上げた縫製技術と、作り手たちの意識の高さでした。主力商品である「ジムナストプラス」をはじめ、「まくらのキタムラ」の商品はすべて愛知県北名古屋市にある工房で、職人の手によってつくられています。

 

今回は特別に製造の様子を見学させていただいました。

 

布の裁断


まずは布の裁断から。そら豆型の布地も手作業で切っていきます。

 

縫製

 

裁断した布は、縫製の工程へ。40年以上というベテランの職人さんから、20代の職人さんまで、約10人体制で仕上げています。

 

 

数日経つと消えるペンで型紙に沿ってステッチのラインを書いていきます。

 

 


素材ごとの張りの違い、糸の引き具合を指先で感じ取り、わずかな力の加減で布の送り方を微調整しながら縫い上げていく様子は、まさに職人技です。

 

 

中材を詰める作業もすべて手作業。中材を計量し各ポケットに詰めていきます。職人の技、経験、ノウハウ無くして「まくらのキタムラ」の枕は完成しません。

 

 

日本の「まくら」をもっと多くの人に

 


キタムラのまくらは、2013年からマレーシアを中心に東南アジアでも販売され、日本の高い技術が評価されています。

 


今回お話を聞かせていただいた、代表取締役・北村圭介さん

 

「キタムラの理念は、”元気なおはようを創る”。100人いれば、100通りの眠りがあります。そのすべてに応えるのが夢ですね。だからこそ、もっと多くの方に「キタムラのまくら」を知っていただくのが今の課題です。先日は、高速のサービスエリアでイベントを開催させていただきました。少人数だからこそのフットワークの軽さを生かして、睡眠や枕に不満のある方にキタムラの枕を届けていきたいです。」と語ってくださった北村さん。

 

 

実際に筆者も1週間ほど、「ジムナストプラス」を体験させていただきました。首にすっとフィットして、朝の寝起きがすっきりと感じるように。枕でこんなにも睡眠が改善されるのかと驚きでした。このフィット感は、ぜひお店やイベントで試していただきたいです。

 

「最近身体の調子が悪いな……。」「なんだかすっきり起きられないな……。」というあなた。その原因は枕かもしれません。ぜひ見直してみてください。朝の目覚めが変わるかもしれませんよ。

 

【まくらのキタムラ】
住所   :愛知県北名古屋市徳重小崎16-2
電話番号 :0568-23-0213
http://www.kabu-kitamura.com/

▼オンラインストアはこちら
https://ohayo-kitamura.com/