【名古屋から2時間】みかん狩りから、地元グルメに現代アートまで。秋〜冬におすすめ!南伊勢町をまるっと楽しむ日帰りプラン
目次
うつくしい自然と共に、アートが愉しめる
「伊勢現代美術館」
車を走らせていると、五ヶ所浦湾のほとりに白い館が。うつくしい自然とともに、現代アートが楽しめる「伊勢現代美術館」です。さまざまな展覧会のほか、海に面したカフェ&ガーデン、森を背にした彫刻庭園も見どころ。
1階と2階を合わせた約460㎡のスペースに加え、約700㎡の庭を持つ別館「彫刻館 宇空(うくう)」が展示スペースとなっています。
館長の服部さんに話を伺いました。
服部さん:「伊勢現代美術館は2003年に開館した私設の美術館です。絵画・立体造形・セラミックなど幅広く展示しています。1階のメインスペースでは、企画展を3〜4回、所蔵品によるコレクション展1回、1年に4〜5回の展覧会を開催しています。」
1階:三重の立体造形作家たち展
こちらが1階のメインスペース。天井が高く開放的な空間です。
2019年12月1日(日) 〜2020年3月1日(日)の期間中は、「三重の立体造形作家たち展」が開催中です。出展作家は三重県にゆかりのある10人。美術系大学を卒業後、立体造形作家として国内外で活動されている方たちです。
三重の立体造形作家たち展
【会 期】2019年12月1日(日) ~ 3月1日(日) ※最終日は15:30に受付終了、16:00閉館
【会 場】伊勢現代美術館「本館1F」展示室 & 「彫刻館 宇空」展示室(2会場にて開催)
【休館日】火・水曜(2/11は開館)、12/24〜1/2(冬期休館日)、2/13
2階:Fresh 2019 / つづきりょうこ展
2階では、「Fresh 2019 / つづきりょうこ展」が開催されていました。
伊勢現代美術館では、若手作家の発掘・育成にも力を入れられているのもポイントです。館長の服部さんが自ら足を運び選んだ、若手作家たちの作品が「Fresh」と題し紹介されています。
“シルクスクリーン”の技法でつくられた、つづきりょうこさんの版画作品。手刷りによる「印刷のずれ」、紙の伸縮による「イメージの微妙な変化」などを用いて、独自の表現を追求されています。
本展では、特大サイズのイメージを何度も同じ位置に刷ることで現れるインクの隆起や粘度、また、手の力加減によってイメージが大きく事なっていく様を作品化しています。
別館「彫刻館 宇空(うくう)」
資料を受け取り、別館「彫刻館 宇空(うくう)」へ。
三角屋根の建物が目印です。館内では、立体作品を中心とした展覧会が開催され、彫刻庭園では常設作品が楽しめます。
訪れたときには、勝田えみさんの作品が展示されていました。思わず本物と見間違えるくらいのリアルさです。
こちらは常設展示の「歩く人」。下記のように説明書きがありました。
ボディーをイメージした作品の上を歩き、身体の存在を確かめながら楽しめる作品」
石の上に乗ってみると、グラグラと大きく揺れるもの。コツコツと小刻みに動くもの。この石はどんなイメージだろう?と楽しみながら、作品を体感できました。
こちらは、「遠い地平」。白御影石に開けられた穴を覗き込むと、120人もの人々の笑顔のネガフィルムが内臓されていました。このように楽しみながら鑑賞できる作品も多いので、アート初心者の方でも親やすい美術館です。
カフェ&ショップスペースで、ゆったりティータイム
最後は、カフェ&ショップスペースへ。
ショップでは、作家作品・雑貨・アクセサリーをはじめ、南伊勢町の特産品なども販売されていました。
カフェでは、穏やかな五ヶ所湾と、立体作品が散りばめられたガーデンを眺めながらティータイムが楽しめます。テラス席も利用できます。
さっそく「ケーキセット(¥800)」をいただいてみました。ケーキはどちらもしっとり濃厚。作品と海を眺めながらティータイムができるなんて、なんて贅沢なひとときなのでしょう。カフェのみの利用もOKなので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【伊勢現代美術館】
住所 :三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦湾場102-8
開館 :10:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日 :火・水曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、臨時休館日あり
入館料 :一般 ¥700 学生(大・高・中)¥500 小学生以下無料
駐車場 :8台※展覧会・イベントスケジュール、休館日等の詳細については、伊勢現代美術館の公式ホームページにてご確認ください。
いよいよ旅も終盤戦。最後は、今が旬の特産品を買いに行きましょう!