半田の酒造り文化と日本酒の魅力、國盛の伝統にふれる「國盛 酒の文化館」
目次
職人が使っていた酒造りの道具たち
館内の広いスペースを使い、國盛の歴史を支えてきた酒造りの道具が展示されています。こちらもお酒を造る工程に沿って並べられているため、実際に造る様子がイメージしやすいでしょう。
仕込みや酒の貯蔵に使われた大桶やかき混ぜるための櫂棒(かいぼう)など、年季の入った道具たちがずらり。
大桶(仕込み桶)は5,400リットルが入り、これは一升瓶(1.8リットル)で換算すると約3,000本分。毎日1合(180ミリリットル)飲むとすると、大桶1つのお酒を飲み切るまでに82年もかかることになります。
また、丁稚奉公をする子どもたちが覚えやすいように、道具を「かえる」「猫」「きつね」など動物に例えた呼び方もあったようです。
酒造りの道具のほか、徳利や帳簿、商標を取っているお酒のラベルなどの展示もあります。
そして、古来より祝いの席にお酒は欠かせないものです。角樽は、お酒を1升入れると「”一生”仲良く添い遂げられるように」というメッセージが込められるため縁起が良く、結婚や結納のときに贈られます。
小さなサイズの角樽は半升(900ミリリットル)が入り、これは「繁盛」と掛けて商売をしている人へのお祝いに用いられていました。
國盛でも2升5合(2升+半升)が入る「益々繁盛(=升升半升)」ボトルを購入できます。オリジナルラベルも選べるため、世界で1本のギフト酒を贈ると喜ばれるのではないでしょうか。
國盛の魅力がもっと分かる映画+試飲コーナー
展示を一通り楽しんだあとは奥の部屋へ。國盛の成り立ちや魅力を深く知れる映画(8分ほど)が上映され、そのあとにきき酒(試飲)も可能です。日本酒は3〜5種類ほど、そのほか果実酒やノンアルコール製品も飲むことができますよ。
お土産や自宅用にお酒が買える売店コーナー
試飲でお気に入りのお酒を見つけた人、気になるお酒を家でじっくり飲みたい人、知人友人へのお土産に、中埜酒造のお酒を購入できる売店コーナーもあります。中埜酒造は國盛をはじめさまざまな銘柄の日本酒を手掛けるほか、梅酒や果実酒も豊富です。
特に梅酒は自社梅園「國盛FARM」で栽培・手摘みされた梅を使用。こだわりの栽培方法で育てた完熟紅南高梅、紅南高梅、南高青梅を絶妙なバランスでブレンドし、たっぷりの愛情も一緒に漬け込まれています。ロックやソーダ割りなどいろいろな飲み方ができますよ。
お酒が苦手な人は、ノンアルコールの梅シロップもおすすめです。
そして、ウサギとリスのキャラクターでおなじみの「クッピーラムネ」とのコラボ商品にも注目です。懐かしいクッピーラムネの味をチューハイで再現した、大人しか味わえない「20歳からのクッピーラムネチューハイ」。普段のクッピーラムネのパッケージと異なり、夜の装いになっています。グラスに氷をたっぷり入れクッピーラムネチューハイを注ぎ、クッピーラムネをトッピングすると、甘くておいしくなりますよ。
半田運河沿いや史跡を散策するのも楽しい
國盛 酒の文化館は運河沿いに位置しており、近くには半六庭園(旧中埜半六邸)や小栗家住宅などの史跡、ミツカンミュージアムなど見どころがたくさんあります。ゆったりと流れる運河沿いを散歩しながら観光してみてはいかがでしょうか。