【後編】やきものの魅力にたっぷり触れる体感型ミュージアム「INAXライブミュージアム」|愛知・常滑

2019.3.28
INAXライブミュージアム

やきものの街・愛知県常滑でLIXILが運営する「INAXライブミュージアム」に行ってきました。世界のタイルややきもの文化に触れることができる、体験・体感型ミュージアムです。

 

施設内には、6つの施設があり、見て学ぶだけでなく、実際にタイルに触れたり、ワークショップへ参加もできます。イタリアンレストランも併設しているので、丸1日家族で楽しめるスポットなんです。今回はそんな「INAXライブミュージアム」を徹底レポートします!

 

窯のある広場・資料館※「窯のある広場・資料館」は保全工事のため、一時休館中

 

前編では、「世界のタイル博物館」をご紹介しました。後編では、「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」など、まだまだある施設の魅了をご紹介していきます。

 

 

光るどろだんごづくりに挑戦!
「土・どろんこ館」

 

土・どろんこ館
土・どろんこ館 外観


まずは、ファミリーには特におすすめのスポットをご紹介します。

 

やきものをつくる上で欠かせない土に着目した体験型施設が、こちらの「土・どろんこ館」。土をふんだんに使った建築の温もりを感じる館内で、土の展示やワークショップを開催しています。

 

土・どろんこ館
受付横には、「常滑大壁」がうつくしい曲線を描きながら大空間に広がっています。カーブと角のめりはりのある弧は奥行を感じさせ、難易度の高い左官技術で形が仕上げられています。(写真左側)

 

土・どろんこ館
こちらの日干しれんが壁は、2006年に開催したワークショップでつくられたもの。


「土・どろんこ館」は、外部にも内部にも土がふんだんに使われています。日干しれんがの壁はなんとワークショップでつくられました。建物にも注目してみてくださいね!

 

土・どろんこ館

 

土・どろんこ館


「土・どろんこ館」の隠れた人気スポットが、建物奥にあるトイレ。壁や洗面台一面に色とりどりのモザイクタイルが張りめぐらされています。さすがタイルブランドINAXです。

 

ワークショップ「光るどろだんごづくり」ワークショップ「光るどろだんごづくり」

 

ワークショップ「光るどろだんごづくり」

 

特に人気なワークショップは「光るどろだんごづくり」。砂場や園庭でつくる“どろだんご”とは全く異なる方法で、粘土の球を削り、色をのせ、磨いて、光る球体に仕上げていきます。

 

光るどろだんごづくり(要予約)
料金  :どろだんご1個 800円(税込)
開催時刻:平日13:00〜|土日祝 10:00〜 / 13:00〜 / 15:00〜
所要時間:1.5時間

http://www.livingculture.lixil/ilm/clayworks/experience/#dumpling

 

企画展示室

 

「土・どろんこ館」には、企画展示室も併設されています。このときは、「和製マジョリカタイル」展が開催されていました。

 

 

ものづくりの技術を次の世代へ
「ものづくり工房」

 

ものづくり工房
「ものづくり工房」の外観

 

ものづくり工房

 

ものづくり工房


「土・どろんこ館」の隣にあるのは、「ものづくり工房」。やきものの街・常滑で培った、伝統や技術を、展示や資料を通して紹介している施設です。タイルやテラコッタの復原にも取り組んでいます。

 

 

タイルを使ったワークショップを楽しめる
「陶楽工房」

 

陶楽工房「陶楽工房」の外観

 

陶楽工房


土だけでなく、もちろんタイルのワークショップもありますよ!

 

「土・どろんこ館」の隣にある「陶楽工房」ではタイルアートや、絵付けの体験教室を受講することができます。モザイクタイルで飾ったフォトフレームや季節のインテリアなど、おしゃれなアイテムをつくることが可能です。

 

タイル絵付け体験
タイル絵付け体験  ¥800〜(要予約)

 

「自由時間」のコーナー「自由時間」のコーナーでは、予約なしでものづくり体験を体験できます。

 

 

近代建築とやきもの関係を学べる
「建築陶器のはじまり館」

 

建築陶器のはじまり館

 

「陶楽工房」の前にあるのは「建築陶器のはじまり館」。

 

1923年(大正12年)の関東大震災以降、煉瓦造から鉄筋コンクリート造へと変わっていきます。大正から昭和初期、「建築陶器」と呼ばれる、やきもの製のタイルとテラコッタで建物は飾られました。ここでは、日本を代表する、芸術性の高いテラコッタ・コレクションが紹介されています。

 

建築陶器のはじまり館


その中でも、20世紀建築界の巨匠、フランク・ロイド・ライトの代表作の一つとして知られる「帝国ホテル旧本館(ライト館)」は、日本における鉄筋コンクリート造建築と建築陶器による装飾の時代のさきがけとなりました。帝国ホテル旧本館は、常滑で焼かれたタイルとテラコッタで装飾されました。

 

館内では、「帝国ホテル旧本館」の食堂の柱を中心に9物件のテラコッタが紹介されています。


帝国ホテル中央玄関は愛知県犬山にある「博物館明治村」でみることができますよ。

 

帝国ホテル旧本館(ライト館)の柱帝国ホテル旧本館(ライト館)の柱

 

京都府立図書館のテラコッタ
京都府立図書館のテラコッタ

 

 

「テラコッタパーク」

 

テラコッタパーク

 

「建築陶器のはじまり館」の裏側にあるのは、13物件のテラコッタを当時の建築写真とともに展示している「テラコッタパーク」。テラコッタは自然光の中で見てこそ、本来の表情をみせてくれるという想いから、屋外での展示をはじめたのだそう。

 

構造体を保護する機能性と装飾性を合わせたテラコッタは多く広まりましたが、コストや耐震などの視点から徐々に数を減らしていきました。テラコッタパークでは、現在ではなかなか見ることができなくなった貴重なテラコッタを見ることができますよ。

 

大阪ビル1号館にあった愛嬌のある鬼や動物の顔のテラコッタ
大阪ビル1号館にあった愛嬌のある鬼や動物の顔のテラコッタ(村野藤吾作)

 

大谷仏教会館のテラコッタ
大谷仏教会館のテラコッタ

 

「横浜松坂屋本館」のテラコッタ「横浜松坂屋本館」のテラコッタ。


緑豊かな広場は、休憩スペースとしても良さそう。フォトスポットとしても人気ですよ!

 

 

「窯のある広場・資料館」

 

窯のある広場・資料館

 

「世界のタイル博物館」の方向に歩いていると見えてくるのは、「窯のある広場・資料館」です。現在は、文化財保全工事のため一時休館中。

 

トンネル窯

 

トンネル窯実際のトンネル窯の全長は80m。そのうち16mが移築されました。

 

トンネル窯


広場の一角には、1972〜2005年まで実際に使用されていた「トンネル窯」の一部が展示されています。

 

「トンネル窯」は、連続焼成タイプの窯で、均質な製品を量産できることから、昭和40年代からはじまったビル建築におけるタイルの普及に貢献しました。現在では、多品種少量生産の時代になり、こうした窯は減っているのだそう。


「窯のある広場・資料館」は、2019年秋頃にリユーアルオープン予定ですので、お楽しみに!

 

 

最後はミュージアムショップでお買い物!

 

ミュージアムショップ

 

ミュージアムショップ


最後は「世界のタイル博物館」にある、ミュージアムショップに立ち寄ってみましょう。オリジナルアイテムをはじめ、タイルを使ったアイテム、常滑出身の作家さんの作品などが販売されています。

 

ガラスペーパーウェイト(和製マジョリカタイル柄)ガラスペーパーウェイト(和製マジョリカタイル柄) 各¥1,850(税別)

 

クレイペグマグカップクレイペグマグカップ ¥1,000(税別)

 

光るどろだんご
光るどろだんご ¥1,000(税別)

 

タイルソープタイルソープ ¥1,500(税別)

 

※ショップ商品はオンラインショップでも購入できます。

 

LIXIL公式オンラインショップ
https://www.care-goods.lixil-online.com/house/ilm/

 

 

今回は、前編・後編と2回にわたって、「INAXライブミュージアム」の魅力をご紹介してきました。

 

やきものの街・常滑ならではの文化や伝統に触れながら、6つの施設を思う存分楽しめるINAXライブミュージアム。季節によってさまざまな展示やワークショップも開催されているので、何度訪れても楽しめますよ。家族でやきものについて、楽しみながら学んでみてくださいね。

 

【INAXライブミュージアム】
住所   :愛知県常滑市奥栄町1-130 MAP
電話番号 :0569-34-8282
営業時間 :10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日  :水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
駐車場  :有

https://www.livingculture.lixil/ilm/