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愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」。LIXILが運営する、世界のタイルややきもの文化に触れることができる、体験・体感型ミュージアムです。
施設内にある「土・どろんこ館」では、やきもの用の粘土と道具を使ってつくる「光るどろだんごづくり」が体験でき、子どもから大人まで大人気となっています!砂場や園庭でつくる“どろだんご”とは全く異なる方法で、粘土の球を削り、色をのせ、磨いて、光る球体に仕上げていくワークショップです。
今回は実際にワークショップに挑戦してきましたので、その様子をご紹介していきます!
※新型コロナウィルス感染防止のため、限定したメニュー提供となります。
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/clayworks/workshop_info/post-91/
「INAXライブミュージアム」とは
まずはじめに少しだけ「INAXライブミュージアム」についてご紹介します。
施設内には6つの施設があり、見て学ぶだけでなく、実際にタイルに触れたり、ワークショップへ参加もできます。イタリアンレストランも併設しているので、丸1日家族で楽しめるスポットなんです。
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やきものをつくる上で欠かせない土に着目した体験型施設
「土・どろんこ館」
「光るどろだんごづくり」が体験できるのは、こちらの「土・どろんこ館」。
やきものをつくる上で欠かせない土に着目した体験型施設。土をふんだんに使った建築の温もりを感じる館内で、土の展示やワークショップを開催しています。
受付横には、「常滑大壁」がうつくしい曲線を描きながら大空間に広がっています。カーブと角のめりはりのある弧は奥行を感じさせ、難易度の高い左官技術で形が仕上げられています。
「土・どろんこ館」は、外部にも内部にも土がふんだんに使われています。日干しれんがの壁は、2006年に開催したワークショップでつくられたのだとか。ぜひ建物にも注目してみてくださいね!
光るどろだんごづくりに挑戦!
では、いよいよ「光るどろだんごづくり」に挑戦です!ぴかぴかツルツルに仕上げることはできるのでしょうか……。
まずは先生のレクチャーからスタート。使用する材料や、なぜ光るのかといった原理も教えていただきました。
粘土の土の粒子は2ミクロン以下という非常に細かく、顕微鏡などでみると平たい形状をしています。表面の凹凸をならしながら、同じ向きになるように平らにしていくことで、光の反射の関係で光って見えるのだそう。いかに表面の凹凸をなくすかが、ツルツルと光らせるポイントです!
常滑焼の急須や湯のみを研磨して光らせる技術を応用したワークショップなのだとか。
工程① けずり(所要時間:20分)
まずは「けずり」の工程です。
光るどろだんごづくりに使用するのは、やきもの用の粘土を丸めた「タネ」。道具を使って、タネの表面を削っていきます。
金属製のカップの上にのせます。
グッと力を入れて、タネを手前に転がします。ポイントは、タネがカップと接しているところを削ること。こうすることで、だんだんと球体に近づいていきます。見た目以上に力のいる作業です。
かなり削りましたが、まだまだ均一ではないですね。もう少し削りましょう!
「もう少しここを削った方がいいですよ〜」と先生からアドバイスをいただきました。わからないことはすぐに質問できるので、心強いです。
ころころ〜〜と転がして、表面を整えます。すでに少し愛おしくなってきました(笑)
先生のご指導もあり、きれいな球体にできました!これにて、けずりの工程は終了です。
工程② 色ぬり(所要時間:10分)
続いては、一番のお楽しみ!「色ぬり」の工程です。
光るどろだんごの着色には、「化粧どろ」を使用します。みどり・くろ・みずいろ・あか・ベージュの5色と、季節限定色が1色。この日はシルバーブルーでした。キラキラとしていて、とてもきれいな色です。
色は何色使ってもOK!ポイントは薄く塗ること。厚く塗ってしまうと光にくくなってしまうので、注意です。
手の上に化粧どろをつけて、タネをおいてコロコロ。
指です〜〜っと伸ばして模様をつけても面白いですよ。時間が10分ほどしかないので、自分の感性を信じてササット塗っていくことが大切です。迷っているヒマはありませんよ!(笑)
手のひらでコロコロとなじませて、いろぬりの工程は終了!
工程③ みがき(所要時間:30分)
いよいよ大詰め!
最後は「みがき」の工程です。ガラス瓶の口を使って磨き、光らせていきます。
最初はゆっくりやさしく磨きます。
かなり根気のいる作業です。ついつい夢中になり、黙々と磨くスタッフ……。
かなり光ってきました!
そしてワークショップ開始から1時間ほど。光るどろだんごが完成しました!!
しかし……これは本当の完成ではありません。粘土から水分が蒸発し、表面の土の粒子の方向はバラバラになってしまいます。
2週間ほど毎日手のひらでコロコロすることで、どんどんピカピカになるのだとか!目安は朝と夜にそれぞれ1分ほど。
持ち帰りの際は、専用のボックスがいただけますよ。おうちでコロコロして、光るどろだんごを完成させましょう!
「世界のタイル博物館」内にあるミュージアムショップでは、専用の台座も販売しています。お部屋に飾りたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
想像以上に、大人も楽しめるワークショップでした。ついつい夢中になってしまい、あっという間に1時間半が過ぎていました。色付けの仕方によって、自分だけのオリジナルがつくれるのが楽しいですね。大人も子どもも一緒に体験できるというのもポイント!
ちなみに、光るどろだんごの魅力を広く伝えようと2008年から全国大会も開催されているのだとか。我こそは!!という方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
大変人気なワークショップなので、ご予約はおはやめに!