自家栽培の野菜とハーブ。手間暇かけたカレーとコーヒーに出会える。常滑にある古民家カフェ「veg and spice om om om」
目次
きっかけは、古民家を会場にした音楽イベント
「古民家フェス」
サラリーマンで音楽活動もしていたご主人と世界中旅をしヨガを学んだ奥様。なぜ一緒に古民家cafeをオープンしたのでしょうか。
ひろみさん:「きっかけは2016年に主人が主催した古民家を会場にした音楽イベント「古民家フェス」です。このイベントをきっかけに人と人が繋がり影響し合うこと、そんな場所が作れたことに魅力を感じました。そしてみんなで相乗していきたい。そういう場所をつくりたいと思っんです。」
現在2階フロアは、いろんなワークショップができるように貸し出しもしているそうです。
なぜこの場所でオープンしたのか
ひろみさん:「古民家なら1から建てるよりは安くできるということ。この古民家はもともと漢字の田んぼの田のようなつくりで、スペースの無駄が無かった。そこが魅力的でしたね。」
たしかにお店の中は元の建物の大きさにしてはとても広々とした感じがします。開放感がある。田んぼの田の字のつくりってスペースをより開放的に広く感じさせてくれるんですね。
理想をこうして現実にできるご夫婦。なかなかできることではありませんね。
DIY仲間からの無償の愛
ふみひこさん:「自分たちで全部やったわけではなくて、知人や友人が手伝いに来てくれたんです。何も言ってないのに来てくれた。」
ひろみさん:「無償の愛!なにか貰えるわけじゃないのにいろんな人が無償で助けに来てくれた。周りの愛に助けてもらいました。」
仲間と共に作りながら、建物の大事なところは大工さんにもお願いしたそうです。なんとも感動的な話です。それくらいご夫婦の人望が厚いということですね。
アンマのカレー&ご主人のコーヒー
おすすめその①「アンマのカレー」
アンマのカレーVeg(単品 1000円 / ドリンクセット1200円)
アンマとはスリランカの言葉で「お母さん」という意味。インドやスリランカをご家族で旅をしながら今まで食べてきたアンマの味を再現したカレーです。
甘味・塩味・辛味・酸味・苦味・渋味の6種類あるの味と植物性の良質な油で調理しています。
こだわりはなんといっても自家栽培の野菜とハーブ。お料理にはハーブやスパイスで味付けをして加工品は一切使わ作り置きもしません。その日に食べるものを朝、畑に行って収穫しお店オープンまでに仕込むことで、〝太陽のエネルギーを摂取してもらう〟ように心がけているのだそう。
今回は野菜たっぷりのVegセットをいただきました。
さすが朝取り野菜!生の野菜も青臭くなくとてもフレッシュ。味付けはハーブとスパイスのみで科学調味料も使わないなので余計な雑味はなく、食べた後も身体が軽かったです。スパイスというと日本人には辛いイメージがありますが、辛いだけがスパイスではありません。
食欲をそそる生姜や、ターメリックの良い香りが口の中に広がり、たちまちインド&スリランカにひとっ飛びしたような気持ちになりました。そしてスパイスの効果なのか気付いた頃には身体が芯からホカホカと。
※季節により野菜は変わります。
おすすめその② ご主人こだわりのコーヒー
毎朝5時からその日に使用する量のコーヒー豆を仕込みます。豆の選別後、手回しで焙煎していきます。ご主人こだわりのコーヒーは「松屋式」。
松屋式とは蒸らしに3分〜5分かける名古屋発祥の淹れ方で、酸味が少なくスッキリとしているのが特徴。ご主人の一杯一杯丁寧に淹れてくれるコーヒーは、なんだか喉越しもやわらかく、香りは香ばしくスッキリとした味わいです。
アンマのカレーをいただいた後のコーヒーはまるで祝福の時間です。
このお店を通して人と人が成長し合う場所にしたい
最後にご夫婦での今後の展望を伺ってみました。
ひろみさん:「2階のワークショップスペースを使用して人と人が繋がる場所にしていきたいと思っています。何かやってみたい人、そういう気持ちがある人が自由に使える場所にしていきたいです。変化し続ける中で良いものを生み出していきまた更に良くなる。そんな場所、私達でいたいです。」
ご主人のふみひこさんは、奥様ひろみさんの隣で穏やかに頷いていました。
最後に、今回veg and spice om om omを取材させてもらい、一番に感じたことは「まぎれもない正直なライフスタイル」でした。自分たちが納得できないものはやらない。
野菜栽培やコーヒー焙煎もとても手間と時間がかかることですが、おいしく身体に良いものを食べてもらいたい。そしてそういうものしか出さない。そんなストレートなこだわりを感じました。
そんな人の心と身体優しく、ピュアなご夫婦だからこそ沢山の方がここに自然と集まってくるんだなぁと思いました。
常滑市といえば常滑焼。観光地もたくさんあるので町をお散歩しながらカフェ巡りもいいですよね。ぜひ皆さんも愛情たっぷりのカレーとコヒーをいただきにveg and spice om om omに行ってみてくださいね。店内のこだわりのDIYや家具にも注目です。