モーニング好きの岐阜市民で知らない人はいない!と言っても過言ではない有名ベーカリー「rustico(ラスティコ)」。県内外から多くの人が訪れ、平日でも終日客足の途絶えない人気店です。
ラスティコは、“フランスパンの神様”と称えられたフィリップ・ビゴ氏の元で修業を積んだ林秀樹オーナーのお店で、岐阜市内に4店舗あります。原料から素材、道具までこだわって厳選したものを使い、細部まで計算し尽くして作られた上質なパンがそろっています。
全店、商品は同じですが、お店の雰囲気が違うので、店舗ごとに魅力がさまざまあり、どのお店も一見入り口がわからないパン屋さんとしても有名です。
今回は、岐阜の観光エリア・川原町にあるラスティコの4号店「rustico4(ラスティコ フォー)」の魅力をご紹介します。
※情報は2022年9月取材時のものです。
ご利用の際には、お店の最新情報をご確認ください。
目次
情緒ある古い町並みにひっそりと佇む
こだわり尽くしのパン屋さん
周辺には観光スポットがいっぱい!岐阜市の歴史が残る川原町
岐阜駅から車で北へ十数分。表通りから中に入ると、格子戸の伝統的な建物が連なる情緒漂う川原町通りがあります。
長良橋の南側から西のエリア、湊町・玉井町・元浜町の一帯は通称「川原町(かわらまち)」と呼ばれ、江戸〜明治時代の趣ある商家や町家が連なった古い町並みが残っている人気観光スポット。風情ある日本家屋や雰囲気を活かしたセンスあるカフェや雑貨屋さんなどがあり、岐阜の魅力が集まっている場所です。
2018年10月のオープンから4年、綺麗な白木格子が目立つ外観。ラスティコは本店以外は看板が無いのも特徴のひとつです。4号店も看板はありません。明るい格子が目印になります。
そして、入り口がわかりにくいのもお店の特徴。なんと!通りに面したこちらからは入れません!入り口は横の駐車場から入って裏側にあります。
黄色い場所がラスティコのスペース。お店の横と奥に駐車場があります。
どうやって入るの?!遊び心満載の入り口
入り口前には、樹齢百年以上と思われるワイルドなオリーブの古木が……。生きるアートです!
こちらが入り口ですが、まだまだラスティコの遊び心は続きます。
初来店の人は「どうやって入るの?」と、ここで入り口探しがはじまります。
左上の黒い三角をよーく見てください。
ドアは引き戸でした!やっと入れます(笑)。
カフェで自分好みのパンを見つける
至福のひととき
入って右奥がカフェスペースになります。
和の日本家屋に無機質な洋が融合したハイブリッドな空間。4人席は一か所のみですが、壁側がベンチシートになっているので、いろいろ融通が利きそうです。
ドリンクもこだわりの味わい!ボリューム満点コスパ最強モーニング
ドリンクもすべて素材や道具にこだわって提供しています。どれもおいしいと評判のドリンクばかりです。いろいろ飲んで試してみてください。
その中でもおすすめのココアがこちら。
ひと口飲んだ瞬間から虜になる極上大人ココア。フワフワまろやかな口当たりと鼻から抜ける力強いカカオの香りが抜群!クリーミーで甘さ控えめなココアの深みあるコクはコーヒーを越える味わいです。
ヴァローナのココアに浮かんでいるのは、乳化剤不使用の純乳脂肪生クリーム。この最強クオリティーココアに、モーニングではパンが山盛り付いてきてコスパも幸福度もMAXに!
モーニングは8時半~11時半まで。ドリンク代だけでボリューム満点の焼きたてパンが無料でついてきます。プレートの上にはサラダとマッシュポテト、バラエティー豊かなパンが7種類。一皿ごとにパンがランダムに違うので、数人で行くとトレードして楽しむこともできます。
見ただけでおいしいのがわかるサンドイッチは、具がないパンの端っこまでおいしくて感動!
サクサク生地に具だくさんのキッシュは、ひとくちだけでも満足する味わい。
ハード系にソフト系、惣菜パン、スイーツ系やトーストなど、さまざまな種類のパンが食べられて、朝から幸せな気分になります。パンが毎回違うので毎日通っても飽きません!ラスティコのモーニングは、心もお腹も満たされる絶品モーニングです。
食べきれない場合はお持ち帰り用の袋がもらえるので、SDGsもバッチリ。
11時半からのランチは、ドリンク代+280円で食べることができます。メインはグラタン・ラザニア・キッシュの3種類からチョイス。ランチにはパン3種と野菜サラダ、バターも付くので、こちらもお得感満載で人気です。
そして、14時以降のおやつタイムでは、ドリンクにクラフティかシナモントーストが付いてきます。おやつのおかわりが3回までできて、おやつタイムも大満足。
ラスティコのカフェでは、どの時間帯でもパンが楽しめます。ドリンクに付くパンからお気に入りを見つけて、帰りに買う人も多いそうですよ。
厳選した素材と道具で手間をかけて作る
こだわりの極上パン
大きなショーケースに朝イチで並ぶパンは、キッシュやマフィン、スコーンなどで、種類は少なめになります。
もう一つのショーケースには伝統菓子のクラフティと、おいしそうなサンド系がズラリ。
厳選した食材で作られたサンド系はどれも好評で、噛むほどに味わい深いハードパンで作られたサンドイッチは特に絶品です!
素材のおいしさを生かしたさまざまな焼き菓子も人気。いろいろなサイズのセットがあるのでセンスのいいギフトとしてもおすすめです。
ショーケース内のパンや生菓子、焼き菓子などの店頭商品もイートインできます。
10時を過ぎた頃、第2弾の焼きたてパンが手際よく並べられていました。
10時以降に追加されるのは食パンやベーグル、デニッシュなどのソフト系パン。午後からはフランスパンなどのハード系が追加されて全商品が出そろいます。購入の場合は欲しいものに合わせた時間に来店するのがおすすめです。
ラスティコ自慢の
こだわりパンBEST3
シンプルの極み!パンマニアも唸るおいしさ「角食パン」
こだわり尽くした原材料と製法で作られた最上級の食パン。主食であることを第一に、何にでも合うように考えられた甘くない食事パンです。そのまま食べると、ほのかな塩味があって小麦本来の旨みと風味、もっちり感が堪能できます。
トーストしてみると……強めで焼いたのにパンの焼き色が薄っすらとしかつきません。しかし、触ってみると表面はバリッとしていてビックリ!割くと中はしっとりふわふわモッチリでWの食感と素朴な味わいが楽しめます。
こだわりの厳選素材と熟練の技が生むプレミアム「クロワッサン」
美しさとおいしさを兼ね備えた極上クロワッサン。幾重にも重なった層はまさに芸術的で、本物のサクサク食感を生み出しています。噛むほどに芳醇なバターの香りと上品な味わいが口の中で広がります。
彩りも素材感も食べ応えも抜群!ラスティコ名物の「キッシュ」
アートのように美しい萌え断キッシュ。サックサクのパイ生地に緑黄色野菜がたっぷり入ったキッシュは、あっさりとしていてカラダが喜ぶおいしさです。
ランチで使われているこの深山のうつわもおいしい焼きたてパンを提供するためのラスティコのこだわり。お皿の上のポチポチによってキッシュが浮いて、サクサク感を保ったまま食べることができるんですよ。
川原町界隈を散策してテイクアウトを楽しもう!
明治30年から十六銀行の初支店 ・富茂登(ふもと)出張所として使われていたラスティコ4の建物。当時の金庫がそのままの形で今も店内に残っています。
そして、ラスティコの駐車場を挟んだ隣には十六銀行の店舗外ATMコーナーがあります。川原町ならではの趣です。
さらにその隣の1階屋根の上に設けられている小さな祠(ほこら)も古い家屋ならでは。屋根神様と呼ばれ、秋葉神社が祀られています。川原町ではいくつも見ることができます。
平日でもオープン待ちのお客さんがいて、カフェ席は1時間もしないうちに満席になる4号店。陽気がいい時にはテイクアウトして外で食べるのもおすすめです。
自家焙煎コーヒー豆専門店山田珈琲の極上豆・ラスティコ専用ブレンドで淹れた「スペシャルティコーヒー」は、香り豊かで微かな酸味が程よい本格的な味わい。雑味が無くすっきりと飲みやすいので、どんなパンとも相性抜群で何杯でも飲みたくなるおいしさです。
テイクアウトに付いてくるパンも、もちろん焼きたてでボリューム満点。モチモチのベーグルサンドに、クルミたっぷりのデニッシュやコーンパンなど、どれもおいしくて満足すぎるパンがぎっしりと入っていました。
ラスティコ4の近くには日中友好庭園や岐阜公園もあります。天気がいい日には散策したり歴史に思いを馳せたりして、青空カフェを楽しんでみてはいかがでしょうか。