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【スウェーデンの暮らし】同棲婚。スウェーデンのサンボ制度と、小さな教会の結婚式

海外

スウェーデン
2020.10.10
新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

【スウェーデンの暮らし】同棲婚。スウェーデンのサンボ制度と、小さな教会の結婚式

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スウェーデンの結婚式。前回、新郎新婦とその家族でテントから何からすべて自分たちで準備する手作りの結婚パーティーの準備編をお送りしました。今回は、平野の中にポツンと建つ小さな教会で執り行なわれた結婚式の様子をご紹介したいと思います。

前日夜に雨が降るかも?とちょっと心配な予報があったのですが、当日は抜けるような青空に恵まれ皆式をとても楽しみにしていました。

こちらは式が行われる教会からの景色。周りには何もありません!小高い丘の上に建つ小さな教会。周りは広い広い平野が広がります。街から車で15分ほど。新郎と新婦は同じ地元の出身ですので、地元にある思い入れのある教会を選んだそうです。新婦の祖父母が眠り、本人が赤ちゃんの頃に洗礼を受けた教会でもあるそう。

こちらがその、平野の小高い丘にポツンと建つ教会。うっすらと、ピンク色なのがわかりますか?ヨーロッパの歴史ある教会と言えば、建物自体はポップなカラーの印象は無いですよね!スウェーデンをはじめ、北欧の建物は割とパステルカラーの可愛らしい色合いのものも多いんですよ。以前ご紹介した事のあるUppsala(ウプサラ)という街にあるウプサラ城もなんとピンク色!いつかの機会にまたご紹介したいと思います。

式の時間が近づき、教会の外には招待客がぞくぞくと集まって来ています。静かな教会の中へ入ると、牧師さん達が準備をしていました。牧師さん達がこの写真で運んでいるのは、新郎新婦の子どもたちの席です。

実は今回式を挙げるカップルは、サンボ(Sambo)と言うスウェーデンの同棲婚カップルの関係を長年続け、子どもを3人もうけています。一番上の子は、もう14歳。

サンボは結婚しているカップルと社会的・法的にほぼ同じ扱いをされるので、スウェーデンには結婚しないでサンボのまま子供を育てるカップルが大変多くいます。

こちらは日本とだいぶ違いますよね。日本で結婚というと、家と家……という部分も大事になってきますが、スウェーデンではあくまで個人と個人。そして婚姻関係がなくとも社会的・保証的にも同じ扱いを受けられるので、「結婚するメリットとは?」の方をむしろ考えてしまいます。婚姻している関係と、サンボのままでの関係の差は、サンボの場合は別れる事になったり死別した時に遺言状に書いていなければ資産分与がされないという点が大きいでしょう。それ以外は、両親が結婚していようがしていまいがほぼ変わりありません。もちろん、同性カップルでも変わりありません。

両親がサンボの関係というのも全く特別な事では無いので、子どもたちにとっても「親が結婚してないか……」など、そんな思いを持つこともありません。

さて、式の準備はもう後は新郎新婦が入場してくるのみ。

教会ではこのように讃美歌の本が各席に置かれており、奥に掲げてある数字(201、200)というのは「今日は201番、そして200番の歌を歌いますよ」というサインです。

教会の中はこんな感じです。ごくごく、規模の小さな丘の上にポツンと建つ教会。歴史の感じられる建物です。招待客達が中に集まってきました。

さあ新郎新婦の入場です!

3人の子どもたちも一緒に。こちらのカップルは先にも書きましたが一番上の子が14歳ですので、もう長い間サンボの関係。花嫁の方は結婚したかったけれど、花婿の方がのり気では無かった……そんな関係でしたので、花嫁にとってこの日は大変嬉しくより一層忘れられない日となった事でしょう。

招待客はごくごく仲の良い友人たちと親族のみでしたので、終始笑顔の溢れるとてもあたたかい雰囲気の中、式は執り行われました。

誓いの言葉、そして讃美歌を歌うときも、もちろん子どもたちも一緒に。

彼らの結婚式に参加してみて、「子どもが大きくなってから結婚式をするのもとても素敵な事だなぁ」と強く感じました。子どもたちにとっても記憶に残りますし、一緒にこうやって式に参加し、メンバーの一員となり、そして一緒の記念写真が残るということは、また子どもが生まれる前に挙げる式とも違った思い出深さがある事でしょう。これも、結婚していなくても、結婚しているのとほぼ変わりのない社会的立場である「サンボ制度」という関係があるからこそかもしれませんね。

式はだいたい15分ほど。終了し、新郎新婦、もとい家族全員で神父と教会を後にします。

教会を出てからのアフターセレモニー。招待客一同でシャボン玉を持ち、新郎新婦の登場とともに一斉にシャボン玉を吹きます!写真ではちょっと見にくいのですが、沢山のシャボン玉が舞っているのがよく見るとわかりますよ。

もちろん、子どもたちも一緒にシャボン玉で祝福です。

式が終わった後は、花嫁花婿と招待客が各々の時間を楽しみます。こちらは親友の1人とハグをする花嫁。顔は見えませんが、2人共とても幸せそうな様子が伝わってきますよね!

さて最後の最後はかっこいいフォードのクラシックカーの登場です。

新郎新婦はこのフォードに乗って、一足先に街へと帰っていきました。

最後に新郎新婦が去った後に教会の前で談笑をする招待客一同。長い友人と親族だけですので久しぶりに会う顔ぶれに話がはずみます。本当に良い天気に恵まれて良かったです。

スウェーデンでの同棲婚カップルの15年ごしの結婚式。いかがでしたでしょうか?子どもたちと一緒に、そしてごくごくささやかに執り行われ大変あたたかい式となりました。

さあこの後はいよいよパーティーです!前回ご紹介した、新郎新婦と家族みんなで用意したパーティー会場は果たして大丈夫でしょうか?深夜まで続くスウェーデンの結婚パーティーの様子、次回ご紹介したいと思います。

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新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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