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地下鉄東山線「本山」駅から徒歩3分にある「Sissi Flower Design(シシーフラワーデザイン)」は、本場ドイツの理論をベースにしたフラワーショップです。
フラワーデザイン・フラワーアレンジメントの起源は古く、エジプト時代にさかのぼります。当時は宗教的行事の際に祭壇を飾る装飾として用いられていました。
その後、ローマ時代にはリースやガーランドなどは頭や体など装飾品として親しまれるようになり、イタリアルネッサンス期を経てヨーロッパ全土の一般庶民の生活に取り入れられるようになります。
今回、お話を伺った代表・尾崎暖志(おざき ひろし)さんは、ヨーロピアンフラワーデザインの巨匠である方に理論を学んだ後に、「Sissi Flower Design」をオープンされました。そんな尾崎さんに、お店のこだわりや、想いをたっぷり伺ってきました。
Sissi Flower Designとは?
階段を上った一階部分にあるエントランス。チョコレートを想わせる扉の色と、あたたかみのあるライトが印象的で、海外の街角に迷い込んだような感覚になります。
ガラスの奥にはカラフルなお花がチラリと見えて、ワクワク感が高まります。
ショップカラーであるネイビーの壁にずらりと並ぶ生花は、重厚な雰囲気の中に人のあたたかみを感じさせます。
また、幅の広い丁寧に使い込まれたフローリングと、心地よさそうなスツールがあるバーカウンターは「ドイツのお屋敷にある一室」のよう。
中段には、ドイツのデザイナーの花瓶も。
徹底的な品質管理を行っているというお花たち。水の鮮度が分かりやすい透明なグラスをチョイスしています。
ブーケづくりはエンターテイメント
今回は、ブーケを制作する様子を見せていただきました。すべてのお客様に一定のクオリティーを保障するため、3つの視点で基準を設けているそう。
それは、時間・色彩・お花の特徴の組み合わせ。特に、今回見せていただいたブーケ制作の実演では、速さに驚きました!
Sissiでは受注からお渡しまでを基本10分で終えることが基準になっています。お花をブーケに組むのと同時に、右手では葉や茎を処理も行います。
シャッターでとらえられないスピードで、ブーケが出来上がっていきます。お花の種類ごとに葉や茎の処理が若干異なりながらも、同じペースでお花を机からとり、ブーケに組んでいく作業が続きます。
スパイラルと言われるらせん状に組まれた状態です。左手の1点で支えられる、おさまりの良い組み方。
ブーケ全体の形を見ながら、飛び出た部分は切って仕上げます。
フランス製のラッピングで包んで完成です。