何度かご紹介しているスウェーデン中北部の港町Hudiksvall(フディクスバル)。そこから車で北へ30分、30キロほど行ったところにあるゲストハーバーのStocka(ストッカ)という場所をご紹介します。
中北部の小さな小さな田舎の港。辺りの家もまばらですが、のんびりとした時間が流れるとても気持ちの良い場所です。写真はStockaに建つ家々が見えてきたところ。写真に見えている海はスウェーデンの東側、フィンランドと面しているボスニア湾です。
スウェーデンでは、海や湖のある街ではボートも1つの足。または夏の娯楽の1つ。ここStockaは、ボートが立ち寄って給油ができるブースが用意されている他、シャワーブースとwifiも完備されています。
港には小さなマーケットや、ちょっとしたアクティビティが毎週末開催されており地元の人が集まっています。写真に写っている看板には、アート販売会の文字が。後にご紹介しますが、港からすぐに古い造りのアットホームなレストランもあります。家から足を運んだり、ボートの旅の途中に立ち寄ったり、夏にはとてもオープンな場所となります。夜には音楽のライブなども行われています。
こちらでは小さな子と犬がばったり。微笑ましいシーン。犬の散歩で来ている人も多かったです。海もすぐで、長閑で良いですね。
ここでは地元の人たちの久しぶりの出会いも。写真右奥では先ほどの看板のアート販売会をしており、右側では手づくりの民芸品などを売っています。ふらっと立ち寄って色々と見れるのが良いですね。
お店に置いてあったものの1つ、スウェーデンらしいヘラジカのチーズスライサー。チーズをスライスする度にスウェーデンを頭に浮かべられるのでお土産にピッタリです。
ちなみにスウェーデンではチーズを良く消費するので大きなチーズの塊をスライスしてサンドイッチなどと一緒に食べます。ですのでチーズスライサーも一家にひとつ。必需品です。
こちらは珍しいテフロン加工されたチーズスライサー。テフロン加工がしてあるので、穴が沢山開いていて崩れやすくちょっと湿っているチーズでも綺麗にスライスができるそう。とても使いやすそうですね。
こちらは近くでとれた魚の加工品が置いてあります。サーモンにニシンに。遊びに来てちょっとした買い物が出来るのも良いですね。
タイヤのブランコで遊んでいる男の子の向こうにある赤いスウェーデンの伝統的な家屋、こちらがStockaゲストハーバーのレストランCafé och Restaurang Måsenです。中が古い造りになっていて、なかなか現地に来ないと見られないような内装でしたのでご紹介します。
中は自然の光だけなのでちょっと暗めですが、見て下さいこの手づくりのランプシェードにミニカーテンの数々。パッと見て古いものだなとわかります。きっとこのレストランは50年前も、その前も今と同じ内装だった事でしょう。
スプーンやフォークはこちらからセルフサービスで。
昔ながらのスウェーデンの別荘はこんな感じの雰囲気とインテリアですので、海の旅路の途中ちょっと別荘へ寄って食事を頂くようなイメージで食事をいただけます。写真に写っている物の半分以上が年季の入った手づくり品です。
ランチに頂いたのはこちら。スウェーデンならではのイワシのフライ。バターたっぷりで揚げてあるので味わい深くクリスピーです。クリーミーなマッシュポテトを添えて。
こちらもスウェーデン料理の定番Lövbiff。薄切りの牛肉ステーキで、欧米などではすぐ焼き上がる事からミニッツステーキ、キューブステーキなどと呼ばれている物です。こちらもバターで揚げた風味深いフライドポテトと一緒に。
ランチは98クローナ、現在のレートで約1,300円。スウェーデンのレストランではイートインで食べるとその分の税金が加算される値段なので、お持ち帰りにすると安くなって70クローナ(約900円)です。スウェーデンの外食は、お持ち帰りがお得です。
Café och Restaurang Måsen
Strandvägen 20, 820 74 Stocka
https://cafemasen.com/
Stockaにある看板には、スウェーデン語はもちろんのこと、英語(イギリス)、ドイツ語、フランス語での表記もあるので、スウェーデンから以外のお客さんや立ち寄る方も少なくないという事でしょう。田舎の小さな、海の窓口です。
いかがでしたでしょう、スウェーデン中北部の小さな小さいなゲストハーバー。冬になると海が凍りゲストもあまり来なくなりますが、今の季節はピークで賑わっているStockaです。