童話の世界に浸りながら、スペシャリティなコーヒーを堪能できる「Story Coffee(ストーリーコーヒー)」

童話の世界に浸りながら、スペシャリティなコーヒーを堪能できる「Story Coffee(ストーリーコーヒー)」

今回ご紹介するのは名古屋・星ヶ丘エリアに昨年の秋にオープンした複合施設「NISHIYAMA NAGAYA(ニシヤマナガヤ)」の1階に店を構える、スペシャリティコーヒー専門店「Story Coffee(ストーリーコーヒー)」です。

NISHIYAMA NAGAYA(ニシヤマナガヤ)

星ヶ丘駅から徒歩約15分ほど離れた場所にある西山商店街に並んでいるのが、植物に囲まれナチュラルテイストで開放的な外観の「NISHIYAMA NAGAYA」。

Story Coffeeのほかにも焼き菓子専門店やお花屋さんが入ったおしゃれなスポットです。

まるでおとぎ話の世界
童話をモチーフにした可愛らしい演出

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

店主の内海さんは童話の世界観が好きで「ものがたり(Story)」という言葉を用いた「Story Coffee」という店名に決めたそうです。そんな店内には、童話の本がいたるところに飾ってあり、おとぎ話に登場するウサギや鍵、壁掛け時計などがノスタルジックな世界観を演出しています。

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

店内に並ぶ童話全集や不思議の国のアリスの児童書など

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

ウサギの執事が出迎えてくれます。

まるでおとぎの国へ迷い込んでしまったかのような空間。コーヒーを飲みながら、隠れたウサギを探すのも楽しみのひとつです。

より多くの人に
コーヒーの美味しさを届けていきたい

Story Coffeeで提供しているコーヒーは、名古屋市中川区にあるスペシャリティコーヒーを取り扱う「Jimlan Coffee(ジムランコーヒー)」から仕入れた珈琲豆を使用しています。高品質なコーヒーを最上級の淹れ方でいただくことができます。

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

店主の内海さんにお話をお伺いしました。

– なぜコーヒー店をはじめようと思ったのでしょうか。

内海さん:「19歳のころ何がしたいか全く決まっていなくて、いい仕事がないかなと思いながらお店を探していたときに、たまたま地元の近くで発見したジムランコーヒーさんに入ってみたんです。そこでコーヒーを飲んだらめちゃくちゃおいしくて……。こんなにおいしいコーヒーがあるのかと衝撃を受けました。ジムランコーヒーさんのおかげでコーヒーのおいしさを再認識することができ、自分も周りの人にコーヒーのおいしさを伝えていきたいと思ったのがコーヒーを仕事にしたきっかけです。」

ジムランコーヒーとの出会いが内海さんの人生を変え、自分の店を持つという目標を掲げることに。その後はリスペクトしているジムランコーヒーでコーヒーの淹れ方を学びつつ、アルバイトとしてカフェを転々とし腕を磨いていったそうです。

– どのようにしてNISHIYAMA NAGAYAでお店を持つことになったのでしょうか。

内海さん:「たまたまジムランコーヒーさんと繋がりがある方がいらっしゃって、ニシヤマナガヤプロジェクトで『コーヒー店を出したい人を探している』というお話をいただきました。一人で営業できるようなお店の規模で条件もとてもよかったので、ぜひチャレンジしてみたいと思い飛び込ませていただきました。」

高品質なスペシャリティコーヒーを
こだわりのネルドリップで。

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

Story Coffeeで味わうことのできるコーヒーはネルドリップ式のもの。

ネルドリップというのは、ネルと呼ばれる布のフィルターを使用してコーヒーを淹れるドリップ方法のことをいいます。一般的な主流だとペーパーフィルターを使うことが多く、布フィルターを使ったドリップ方法はかなり珍しいため、コーヒー好きからは根強い人気があります。

なぜネルドリップにこだわるのか、内海さんに詳しく教えていただきました。

内海さん:「ペーパーフィルターの場合、紙が水に濡れると油をはじいてしまって油分が下まで落ちてきません。すると、液体の中のコーヒーオイルが少なくなってしまいます。コーヒーオイルはコーヒーの風味を左右する大切な役割を果たしています。

また、紙のほかに金属フィルターも存在します。一般的にフレンチプレスなどが有名かと思いますが、この方法だと油分以外にも余計な微粉が入ってしまいます。すると、舌触りの悪いコーヒーに仕上がるのです。」

そこで紙と金属の中間に値するのが、布フィルター。

微粉は落とさず、油分は落とす……。つまり、布フィルターは紙と金属のいいところを兼ね備えているんです!

そのかわり布フィルターは扱い方が大変むずかしく、好んで使用しているお店は少ないそう。それでも、一番美味しく落とすことのできる方法でおいしいコーヒーを提供したいという想いから、Story Coffeeでは手間をかけたネルドリップ式にこだわっているんだとか。内海さんのコーヒーに対する熱い想いを感じることができました。

Story Coffee自慢の
スペシャリティコーヒーをご紹介!

ここでStory Coffeeのラインナップをご紹介します。

コーヒーの種類は6種類。そのうちのどれか1種類を日替わりコーヒー(¥500)としてお値打ち価格でいただくことができます。

・エチオピア イルガチェフェ 中煎り(Hot/Cold) ¥520
フルーティーな柑橘系の風味を感じられる甘酸っぱい味わい。酸味のあるコーヒーがお好きな方に好まれるコーヒーです。

・インドネシア マンデリン 中煎り(Hot/Cold) ¥520
力強いコク・苦味があり、酸味も持ち合わせている野性的な味わい。好き嫌いが分かれるかとは思いますが、男性におすすめの強めなコーヒーです。

・コスタリカ ドニャ・イレアナ 中煎り(Hot/Cold) ¥520
今回筆者がいただいたコーヒーはこちら。
甘みが強めですが酸味・苦味がさりげなく存在する、バランスのとれた味。最初口にふくんだ瞬間は酸味を感じ、後味にカカオのようなビターな風味を味わうことができます。ほうじ茶のような香ばしい香りも特徴的。

・ホンジュラス エル・ロブレ農園 中煎り(Hot/Cold) ¥520
ナチュラルフレーバーの風味が爽やかな酸味の効いたコーヒー。好みがはっきり分かれやすく、強めの酸味がお好きな方におすすめ。

・ダークビューティー 深煎りブレンド(Hot/Cold) ¥500
焙煎をしっかりさせた唯一の深煎りブレンド。コクがあり苦味が強いため、ミルクや砂糖を入れて飲むとチョコレートドリンクのような深い味わいを楽しめるコーヒー。

コスタリカ ドニャ・イレアナ 中煎り(Hot) ¥520

コーヒーを飲みすすめると、カップには隠れていたアリスが姿をあらわします。

そのほかにもカフェインレスのコーヒーやカフェオレ、紅茶なども取り揃えています。めずらしいものだと、バタフライピーのミルクティーなども用意しているそう。

また、珈琲豆の販売も行っているので、お気に入りのコーヒーをおうち時間で楽しむこともできますね!

どのコーヒーを選んでいいかわからないという人も心配いりません。内海さんはとても紳士的にコーヒーの説明をしてくださるので、好みを相談しながらイチオシのコーヒーを選んでみてください。

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

Story Coffeeは、毎週金・土限定で夜カフェを営業しています。

Story Coffee(ストーリーコーヒー)

夜カフェでは、コーヒーリキュールを使ったカクテルを楽しめます。コーヒーカクテルは、アイルランド風コーヒーとベイリーズコーヒーの2種類。

アイルランド風コーヒーは、アイリッシュウイスキーをエチオピア産のコーヒーで割ったもので、生クリームではなくふわふわに泡立てたミルクをのせたカクテルです。

ベイリーズコーヒーは、深煎りブレンドのダークビューティーとクリームリキュールを合わせたほろ苦い大人な風味を味わうことができるカクテルです。

週末の夜にふらっと1杯、おいしいコーヒーカクテルで大人なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

コーヒーはテイクアウトも可能です。

内海さんのネルドリップで淹れたこだわりのスペシャリティコーヒーは、NISHIYAMANAGAYA
に訪れる人たちの癒しの味となっています。洗練された味わい深いコーヒーもあなたもぜひ試してみてください。コーヒー本来のおいしさを再発見できますよ!

 

スポット詳細

【Story Coffee(ストーリーコーヒー)】
住 所 :〒465-0085 愛知県名古屋市名東区西山本通2-23
     NISHIYAMA NAGAYA 1階
営業日 :火〜土曜日、日曜隔週
営業時間:火〜木曜日は10:00〜19:00(L.O.18:30)
     金・土曜日は10:00〜22:00(L.O.21:30)
     日曜日は11:00〜18:00(L.O.17:30)

https://www.instagram.com/storycoffee.scs/
https://nishiyamanagaya.com/

名古屋生まれ、名古屋育ち。大学ではメディアプロデュースを専攻しデザインや広告について学びました。グルメやアート、ファッションに敏感で、趣味はイラストを描くこと・花束を作ること・映画を見ること。喫茶店やカフェめぐりが好きで、毎日1杯以上コーヒーを飲むのが日課です。グルメを中心に隠れた東海地方の魅力を発信していきます。

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