【スウェーデンの暮らし】PÅSK ~スウェーデンのイースター(復活祭)~

2019.4.3
スウェーデンの暮らし

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

 

 


PÅSK(ポスク)。PÅSKとは、スウェーデン語でイースターのことです。毎年春になるとPÅSKが近づき、街はPÅSKムードが漂います。お店は黄色を中心としたパステルカラーに彩られ、さまざまなPÅSKグッズが店頭に並びます。今がまさに、その時期なんです。



私が日本に住んでいた10年以上前は、イースターといえば日本ではまだそこまで馴染みの無い日の1つでしたが、今はどうでしょう……?





今年のPÅSKは4月21日。年によって、3月だったり4月だったり、毎年開催日が変わります。何故かというと、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」がPÅSKの日になるからです。

PÅSKはキリストの復活祭で、復活にちなんだ卵や鶏、ヒヨコのグッズが多く並びます。キリスト教ではとっても大事なイベントの1つです。


 

PÅSKグッズははっと目の覚めるような黄色がメインで、とっても春らしいカラーが多いので、街がPÅSK一色になるこのシーズンは待ちがとても鮮やかになります。


こちらのお店でもメインのディスプレイが鶏や卵のPÅSKを象徴するものに変わっています!長い長い冬を越えた後に見るビタミンカラーの黄色は、皆の心に元気をくれます。



スウェーデンの暮らし

 

他のお店でも、PÅSKに因んだ鶏やひよこ、そしてウサギのグッズがたくさん。どれも春らしいビタミンカラーです。見ているだけで、心が躍ります。


雑貨屋さんだけでなく、服屋さんにもビタミンカラーの服が並びはじめるので、日も長くなり暖かくなりはじめた今の気分に本当にぴったりです。


イースター


カフェに足を運んでも、この通り。



ショーケースの上にはPÅSKならではの水仙の花、ひよこ等が可愛らしく並んでいます。水仙の花はPÅSKを象徴する花として、この時期花屋さんでも道端でも大変よく目にします。鮮やかな黄色がPÅSKにピッタリです。


ショーケースにはこんなに可愛らしいニワトリケーキも。


緑色をしたスウェーデンを代表する定番のケーキ「Prinsesstårta(プリンセストータ)」のアレンジバージョンです。黄色いマジパンでスポンジと生クリームを包んでいます。今の時期しかお目にかかれません!


そしてその横には、Påskägg(ポスクエーグ ※イースターエッグ)が。


イースター



イースターエッグは皆さんもよくご存知だと思います。スウェーデン人はGodis(グーディス ※キャンディー)が大好き!どこのスーパーやコンビニ、映画館へ行ってもGodisの量り売りがあるほど。その種類も相当なものです。



調べによると、スウェーデン人が1年にGodisやチョコレートなどの甘いものに使うお金は年間日本円にして3万円以上。1人当たり、15キロものGodisを1年で食べているそう!驚きの消費量ですよね。



この時期になると、そのGodis売り場の横に空のイースターエッグが置かれ、各々でGodisを詰められるようになっています。お店のレジカウンターに「ご自由にどうぞ」と小さなイースターエッグに入ったGodisが置かれたりするのも、今のシーズンです。

 



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そしてこちらは街のメイン広場で準備中だった、大きな大きな木に飾り付けられた子どもたちの作ったPÅSKのメッセージカード。



GLAD PÅSK(グラードポスク※ハッピーイースター) 」と書かれていますね。Elmaちゃんの書いた、かわいらしいハート付きのメッセージカードです。



イースター

 

こちらにもPÅSKと書かれたカードが。こうやって子どもたちの間で色々な催し物が出来るのもPÅSKの楽しみの1つといえます。


イースター


PÅSKMAT(ポスクマート※イースターの料理)といえばやはり復活祭に因んだ卵が多いです。このような卵をたっぷりと乗せたSmörgås(スモルゴス※スウェーデンのオープンサンドイッチ) をよく見かけます。目にも鮮やかでおいしいですね。



イースター


テーブルコーディネートにも水仙の花の黄色を生かして。


他にも可愛らしい黄色いひよこをモチーフにしたチョコレートやスイーツなどが並びます。



イースター

Photo: mindasvarld

 

最後にスウェーデンならではのPåskkärring(ポスクシェリング)をご紹介したいと思います。



スウェーデンの古くからの言い伝えで、PÅSK直前の木曜日に「Blåkulla(ブラキュラ)」へほうきに乗って飛んでいき、そしてPÅSKの日曜日に戻ってくるという魔女がいます。その魔女のことをPåskkärringと呼び、そのコスプレを大人や子どもたちがするのです。



Blåkullaとは、魔女だけが魔法のほうきで飛んでいける悪魔が裁判をやる島のことだそう。



イースター
Photo: mindasvarld


Påskkärringは赤いほっぺにそばかすがトレードマークです。とっても可愛らしいですね!


他にも街を上げて、「どこかにイースターエッグを隠してあります。見つけた人が貰えます!」なんていう催しをすることも。以上、スウェーデンのイースターPÅSKのご紹介でした。

 

【profile】新谷 友海
愛知県稲沢市出身。2007年より在瑞。日本でプロボーカリストとして活動した後、現在は子育てをしながらスウェーデンでボーカルインストラクター、ピアノ講師、デザイナー、イラストレーター、ライターとして幅広く活躍中。日本人の目線で見たスウェーデンのリアルな暮らしをお届けします。けします。