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【スウェーデンの暮らし】フィンランドとはまたちょっと違う?スウェーデンのサウナ事情

海外

スウェーデン
2021.10.01

新谷 友海

スウェーデン在住

【スウェーデンの暮らし】フィンランドとはまたちょっと違う?スウェーデンのサウナ事情

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スウェーデンの文化で無くてはならないものの1つ「サウナ」。それは、日本で人々がリラックスや普段の喧騒から離れ癒しを求めて温泉に行くそれと同じ。スウェーデンでは、日本人にとっての「温泉」がまさにサウナと同様の文化になっており、サウナの中でリラックスしたり、汗をかいたりして、さまざまな健康効果を促進します。

サウナはスウェーデン全土にあり、一般的にスウェーデン語で「Bastu」と呼ばれています。この言葉は「Badstuga(浴場コテージ)」から来ています。サウナはジムやヨガスタジオ、プールなどに設置されているほか、一般家庭や別荘にある所も少なくはありません。スウェーデン人にとってサウナはとても身近なものなんです。

ちなみに北欧のサウナといえば、皆さん良くイメージされるものの1つにこちらのヴィヒタと呼ばれる白樺の葉の束があると思いますが、こちらはフィンランドで使われるものでスウェーデンでは使われていないんです。

ヴィヒタにはミネラルやアミノ酸がバランス良く含まれているので、サウナでヴィヒタで身体を叩いたりする事で、血流が促進され美容効果や薬効があるとされ、フィンランドではなんと2000年以上前から親しまれているそうです。

こちらはサウナのあるキャビンの入口の写真。ドア横に置かれた白樺のカゴが北欧らしいと言えますね。薪が入っています。

ちなみにスウェーデンで公共のサウナに入る前には、サウナを清潔に保つためにも必ずシャワーを浴びてから入ります。また、ほとんどのサウナにはウォータークーラーと蛇口が設置されていますが、やはり自分のドリンクを持参するのが良いですね。

サウナの中では裸になる人が多く、座る時などに必要なタオルを持っていくだけです。水着を着ないでサウナに行ったほうが衛生的だと、フィンランドでは言われているそう。

「裸」は羞恥の対象では無く、どんな体型やサイズであっても、スウェーデンでは誰もが平等です。ですからサウナで裸の人がいても気を遣ったりする必要はありません。

しかしながら、勿論男女混合のサウナや海外からのお客さんも多い公共のサウナでは水着の着用をお願いしている所も多いので、水着にタオルを持参するのが良いでしょう。または、身体を隠せる大きなタオルが1つあれば安心ですね。

サウナの中では、気持ちのいい場所を見つけて熱で筋肉をほぐし、毛穴を空けて、気道を落ち着かせます。まさに極上のリラックススペース。

熱気は上へとあがっていくので、サウナは高い位置に座るほど熱くなります。15分ごとにサウナから出て冷気を浴びるのが好きな人もいますが、そのタイミングはもちろんお好みで。

湿度を上げる為にカップ型の木のスプーンを使って熱い石に水をかけます。これをすると、ジュッっと一気に熱気がサウナ内に充満して、湿度が上がり汗をさらにかきやすくなります。

スウェーデンのサウナは、このようにどれほど小さな設備でも段になって座れるようになっています。より熱いのを好む方は、是非上段へ。

ここで、スウェーデンでのサウナの歴史をご紹介しましょう。

1800年代までのスウェーデンのサウナ文化は、フィンランドのサウナ文化とよく似ていました。しかしその後、サウナは不道徳なものとなり「汗をかくことは汚いこと」だと考えられるようになったのだそう。

1900年代の終わりになると、サウナは再び人気が出てきました。それは、スウェーデンの人々が国全体の衛生状態を改善したいと考えたからです。そこから村のサウナが作られ、1930年にはスウェーデンの「Folkbad(大衆浴場)」が11月の最終日を「サウナの日」と発表しました。

1970年代に入ると、サウナは再び流行らなくなったそうです。それでも多くの建築家はサウナを念頭に置いて家づくりをしていたので、今でも木で造られた小さな部屋があるアパートもあります。元々はサウナだったんですね!

家で好きな時にサウナが入れるなんて、最高ですよね。リモートワークなどで疲れた後に、目を閉じてサウナに入るとどれほど気持ちが良いか想像に容易いです。実際に筆者のスウェーデン人の知り合いの家にもサウナがある家庭が何軒かあります。

こちらもスウェーデンの典型的なサウナです。サウナに入った後にすぐに冷たい湖へ飛び込めるようになっています!

調べたところ、スウェーデンのサウナに関しいくつか興味深い意見があったのでご紹介します。

例えば一般家庭のサウナの部屋のすぐ隣には、カーペットが敷かれた2つ目のリビングルームが多くにあるという事。そしてサウナとシャワーは隣り合っていますが、ドアで繋がってはいません。サウナの中には排水口がないところもあるので、サウナ部屋の中では水は使えないという事です。

また、洗濯物を乾かすためだけに使われているサウナを見たことがあると言う人も。「私たちのマンションには99戸のアパートがありますが、意外にも多くのアパートにサウナが付いています。この建物は1981年に建てられたもので、特にここはスウェーデンに住むフィンランド人のためのエリアなどではありませんでした。」とのこと。これはもしかすると、スウェーデン式のアパートだったところに、サウナの文化の無い移民の家族が多く住んでいるのかもしれません。せっかくサウナがあるのに洗濯物専用とはちょっと勿体ないですね!

また、新しい家を買った人の中には、前の家のオーナーのスウェーデン人家族が作ったサウナがあったという人も。前のオーナーが家の中にサウナを作った人もいれば、庭にサウナの別棟を建てた人も。家の中であれ庭であれ、サウナが好きな時に入れるのはやはり羨ましいですね。

また、サウナに入ってから冷たい湖に飛び込むのが定番。水辺に建てられているサウナも珍しくないんです。スウェーデンではスパや公共の事務やプールにもサウナがついている所も多く、サウナからそのままプールへ飛び込んだりするそう。

ちなみに、何故北欧の人々はサウナの後に冷たい湖に飛び込むの?と気になる方、いらっしゃるのでは無いのでしょうか?サウナで温まった後に冷たい湖だなんて、ちょっと勇気がいりますよね。

その理由は、人間の血管は、温められると一時的に拡張してどんどん体外へ熱を放出しようとするそうで、そこで冷たい環境に身を置くと、血管が再収縮して熱が体内に閉じ込められ結果的にぽかぽかと大変心地の良い身体が温かい状態を長時間保ち続けることができるそうです。その効果として、身体がリラックスし、脳はクリアで体は軽くなるといういわゆるサウナ用語で「整う」、心身がリセットされた状態になれるんですね。

湖の傍でなくとも、こんな環境であれば真冬にサウナから外に出てマイナス10度以上の外気に触れるのも同じ効果を得られるでしょう。

いかがでしたでしょうか?スウェーデンのサウナ事情。フィンランドのサウナとはまたちょっと違った文化、是非スウェーデンにお越しの際はスウェーデンサウナを体験してみて下さいね。

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新谷 友海

スウェーデン在住

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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