目次
創業昭和5年、父子三代続く工務店「富田製材」。岐阜県美濃加茂を中心に、地域に愛され支えられ、本物の木の家をつくり続けています。今回は、築30年の建売住宅を建て替えられたFさんに、富田製材で建てたお家の魅力についてお伺いしてきました。
今から約5年前、富田製材との出会い
落ち着いた和風の外観。玄関部分の一部だけ張り替えられた壁がアクセントになっています。
ご主人、奥様、娘さんの三人家族のFさん。以前は築約30年の建売住宅に住まわれていたそう。水回りなどが不便になってきたことから、最初はリフォームを検討されていました。しかし、安心して老後を暮らすために思い切って建て替えを選択されました。
ー 富田製材を知ったきっかけを教えてください
「富田製材さんのことは、5年前くらいにいろいろと住宅会社を探していたとき、インターネットでたまたま見かけて知りました。ホームページをみたときに、建てられた方のきっかっけなどが載っていて、惹かれたのを覚えています。でもその頃は、本格的に建て替えをすることは考えていなかったので、家づくりの話自体が流れてしまいました。」
やんわりと空間を仕切る柱の向こう側には、愛犬と小鳥のペットスペース。家族もストレスがなく、訪れた人もくつろげる空間に仕上げる工夫がところどころに。
ー 他にも工務店さんやハウスメーカーさんは行きましたか?
「大手のハウスメーカーさんへ3件〜4件、地場の工務店さんも3件ほど行きました。いろいろみさせていただいたんですけど、やっぱりどこかに富田さんのことがあって。あとは縁ですね。私の姉妹が富田製材さんの本社がある富加町に住んでいて、「もしかして近くに富田製材さんってない?」って聞いたところ、「いい感じだよ」とおすすめしてくれたこともあり、話だけでもきいてみようかなってなりました。たまたま近くで、現場見学会があったので、そちらを見せてもらいました。そしたら、やっぱり素晴らしくて。高いのかなぁというイメージだったんですけど、お話を聞いてみると、やれないことはない金額だったこと、間取りも私たちの希望をしっかり反映してくれて。他の会社さんもいろいろと見させていただいましたが、やっぱり値段と物のバランスって大切で、いくら良くてもすごい高いと無理ですよね。その辺のバランスを考えたときに、富田製材さんがベストでした。」
ー スタッフさんの印象などはいかがでしたか?
「社長さんも物腰柔らかく、優しい話し方で安心しました。事務員さん、大工さんも皆さんいい方でした。きっと社長さんの指導というか教育がしっかりされているんだなぁと思いましたね。」
ではここからは、お家のこだわりポイントについてお話を伺いました。
一番のこだわりは、開放的な吹き抜けリビング
こうしてスタートしたFさんのお家づくり。以前の建売住宅は、各居室が壁で仕切られた閉鎖的な空間だったそう。だからこそ、今回のお家づくりでは、開放感を大切にされたと言います。
ー お家のこだわりポイントを教えてください
「一番のこだわりは、憧れだった吹き抜けのリビング。ソファに座ると、2階の天井まで見えて、すごくいい気分なんです。息苦しくない感じ。吹き抜けなので、ちょっと冬場は寒いんですけど、断熱がしっかりしているので、前の家のように暖房をガンガンたくということはなくなりました。あと、私個人としては玄関部分が広々していて、とても気に入っています。
ー ご主人のこだわりポイントも教えてください
「主人のこだわりは書斎ですね。前の家には、書斎がなかったんです。そんなに広くはないですが、机と本棚があって、本を読んだりと、自分の空間を楽しんでいるようです。」
開放的なリビング吹き抜け。対面式キッチンも、奥さまが叶えたかった憧れのひとつです。
奥さまお気に入りの玄関。天井を間接照明で照らすことで、勾配屋根の木目の良さが引き立ちます。
大工さんのアドバイスで、より良い家づくりに
落ち着いた雰囲気の和室。小縁と天井にあしらわれたあじろが高級感を漂わせます。入り皮の変木とケヤキの板でできた吊り床。材種もご夫婦でセレクトした思い出深い空間。
ー お家づくりの思い出を教えてください。
「いろいろありますが、工事中に大工さんが声かけしてくれたことですかね。「ここはこの方が使いやすいですよ」と、大工さんが自分で住むならこうするよというアドバイスをたくさんいただきました。例えば、押入れの高さは、棚の下に収納を入れたかったので、もう少し高く希望していたんです。でも、「布団を入れるときにこれからしんどくなりますよ」って言ってもらって。そのときはわからなかったんですけど、大工さんの提案通りにして、今はそうしてよかったなぁって思っています。大工さんも、職人さんも、みなさんが住みやすいように、提案してくれましたね。社長さんの想いが、現場にも伝わっているのだと思いました。」
ー 現場にもよく足を運ばれましたか?
「近くに家を借りていたので、ほぼ毎日現場には行っていました。暑い時期に工事をしていたので、飲み物の差し入れを持って。気になるところがあったりすると、「これはどうなりますか?」って大工さんとお話したりしていましたね。」
住んで実感する、心地良さ
障子は壁の中に引き込めるようになっているので、窓からの視野も広がります。
自然素材や断熱など、室内の住み心地には特にこだわっている富田製材。住んでから一年のFさんに、実際の住み心地を聞いてみました。
ー 住み心地はいかがですか?
「空気が綺麗で、とても気持ちが良いですよ。夏場も昼間はエアコンをかけないで扇風機だけですし、冬場も昼間はエアコンはかけてません。前の家だと、居間から台所に行くと、寒いなぁということがよくあったんですけど、そういうのもないです。あとは、吹き抜けになっているので熱が2階まで行き渡り、寝るときに使っていた電気毛布も、ここ一年は使っていないですね。」
フローリングはカバ桜。お家に入った瞬間、木の香りに包まれました。
ー 天然素材のお家はいかがですか?
「無垢の木の家はいいですね。うちは犬と小鳥がいるので、コーディングした無垢フローリングにしましたが、色も良いし気に入っています。接着剤なども自然のものを使っているので、シックハウスなどのように具合が悪くなることもなったですね。犬たちも気に入ったのか、初日からぐっすり寝ていましたよ。」
地場の工務店だからこその安心感
住んでから一年になるFさん。気になるアフターメンテナンスなどについても、教えていただきました。
ー アフターメンテナンスはいかがですか?
「どうしても無垢なので、反ったりしなったりすることはあるんですよね。2階の襖がしなって、破けてしまったんですけど、すぐ対応してくれました。ちゃんとわかってる人がいてくれるので、電話したらすぐにどの場所かわかってもらえる。そういうのすごいなって。大きい会社だから良いんじゃなくて、小さい会社だからこその良さもあると思います。私たちの年代だと、どうしても見栄みたいのがあって、大手でつくるっていうのがありますが、私は大きい、小さいじゃなくて、納得できるところがいいなって思っていました。だから富田さんにして、本当によかったと思っています。」
ー 最後に、富田製材とのお家づくりはいかがでしたか?
「富田製材さんとお家づくりをして、知らないことをいっぱい教えてもらいました。和紙クロス(木のチップが入っているクロス)なんかも知りませんでした。この障子なんかも、「太鼓ばり」といって木が出ていないんですよね。カーテンをつけなくて良いので、スッキリしてお掃除もしやすいですよ。そういうのって提案していただかないとわからない。建ててから、こうすればよかったなっていうのは正直あります。けど、それは住んでみて、気づくこともあるので、あって当たり前だと思うんです。それに、地場の工務店さんなら、相談しやすいから後からでもお願いできるかなって。一つずつ納得して家づくりができたので、とても満足していますよ。思い切ってお願いしてよかったです。」
終始笑顔でお話をしてくださったFさん。表情からも、お家づくりに心から満足されているんだなと感じました。こうして、一人ひとりのお家づくりに真剣に向き合っているからこそ、富田製材は、親子三代に渡って、地域の人々に愛され続けているんだと思います。どんなデザインかはもちろん大切ですが、どんな人が、どんな想いで家づくりに携わっているのかも、とても大切なポイントなのではと、気付かされました。