目次
2019年1月2日(水)から名古屋で開催されている「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきました。見応えたっぷりの展覧会でしたので、みどころをピックアップしてご紹介していきます!
本展は、ウィリアム・モリスの壁紙デザインを中心に、19世紀に興隆期を迎えた英国壁紙デザインの変遷をたどります。英国有数の壁紙会社・サンダーソン社が所蔵する貴重な壁紙やモリスの版木など約130点が日本で初めて紹介されています。
本展は、松坂屋名古屋店・南館7階にある「松坂屋美術館」で開催されています。国内外の絵画や博物、工芸、アニメーションなど幅広いジャンルの展覧会を数多く開催しています。ショッピングとともに気軽に立ち寄れる美術館です。
ウィリアム・モリスとは
《ピンパーネル(るりはこべ)》1876年(印刷)©Morris&Co.
ウィリアム・モリス(1834-96)は、19世紀イギリスを代表する思想家、詩人、そしてデザイナー、工芸家でもあった人物です。産業革命により大量生産品があふれた時期、彼は時間をかけたていねいな手仕事を愛し、自然の美しさを讃えた生き生きとしたデザインを生み出しました。
モリスの壁紙づくりのきっかけは、彼が結婚を機に新居となるレッド・ハウスを建設したときのことです。自身の目指す快適な生活空間には、家具や壁紙が欠かせないものだと気づき、木版によるうつくしい壁紙を生み出しました。壁一杯に広がる草花のデザインは、100年以上たった今でも人々を魅了し続けています。
第1章「ウィリアム・モリス以前」、第2章「ウィリアム・モリスとモリス商会」、第3章「アーツ・アンド・クラフツ運動」の3部構成で、英国壁紙デザインの変貌を辿っていきます。