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「VR」というとスマホを使ったものが有名ですが、実は高性能なPCを使った「VR」は、自動車業界などでも精密なシミュレーション機器として利用されています。実物と同じ大きさの空間や物をコンピューターでつくり出して疑似体験できるため、実物と同じように大きさや広さを確認することが可能です。そんな最先端技術の「VR」を、東海エリアでもいち早く家づくりに導入したワンダーホーム。同社は、愛知県日進市・名古屋市東部で、注文住宅を手がけている住宅会社です。
▶︎ワンダーホームの家づくりの記事はこちら
https://life-designs.jp/webmagazine/wonderhome/
「家づくりにVRを取り入れるってどんな感じなのだろう?」と疑問に思いますよね。今回は同社のモデルハウスにお邪魔し、実際にVRを体験させていただきました。その様子とともに、疑問を解決していきたいと思います。
そもそもVRとは
VRとは「Virtual Reality」の略で、一般的に「仮想現実」と訳されます。主にコンピューターや電子技術を用いて、人間の感覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感を刺激し、あたかも現実かのように体感させる技術を指します。
家づくりに導入する場合は、設計CADでつくったプランが、そのままバーチャル・モデルハウスとなります。プランに入り、その中を歩きながら体験できるのです。
VR導入のきっかけ
ワンダーホーム住宅コンサルタントの藤井さん
まずは、どうしてワンダーホームが、家づくりにVRを導入したのか、そのきっかけをお伺いしました。
藤井さん:「きっかけは、展示会の体験ブースです。想像以上にリアルだったので、これならお客様に喜んでいただけるのではと思いました。最初は私一人で体験させていただいたんですけど、後日他のスタッフも連れていきました。みんな「これは良い!」と同意見でしたね。価格は少ししましたが、実体験でとてもよかったので、絶対にお客様の満足度が上がると信じて導入を決めました。
今までは、紙面上の平面図やパースでしか間取りを見ることができませんでした。ですがVRなら、間取りの中に自分が立って、歩いてみたり、ドアを開けてみたり、実物と同じ大きさの空間や物をコンピューターで作り出して疑似体験が可能です。実物がなくても実物と同じように大きさや広さの確認ができます。」
さらに、こちらのVRでは、実在のメーカー製品のキッチンや建具のデータが使用できるので、お客様が選んだ物をそのままVRで確認できます。色のバランスや大きさなどはなかなか図面上ではイメージしにくいので、うれしいですよね。
実際にVRを体験してみました!
VRは、ワンダーホームのモデルハウスで体験できます。
ワンダーホームの「VRを使った家づくり」は、モデルハウスで体験できます。実際に体験されたお客様からは「思っていたよりもリアルに近い」「これなら間取りで失敗することはなさそう」と大好評だそう。
そこで今回は、「操作は難しくない?」「本当にリアルなの?」そんな疑問にお応えするべく、Life DesignsスタッフがVRを体験してみました。その様子をご紹介していきます。
左:コントローラー 右:ヘッドセット
VRにはこちらの機械を使用します。右側が頭に装着するヘッドセット。眼鏡を掛けたままでも装着は可能です。左側がコントローラー。手に持つことで、直感的な操作ができます。
ヘッドセットを装着する際には、こちらのアイガードマスクを先につけます。洋服の試着の際のマスクのような働きをします。女性の方も化粧がヘッドセットについてしまうことはありませんので、ご安心ください。
ヘッドセットを装着していきます。想像よりもずしっと重かったです。VRは歩いたり、しゃがんだりしますので、しっかりとベルトで調整していきます。
続いて、コントローラーを装着します。
準備完了です。目の前のモニターにはパソコンと同じ画面が見えています。
VRを立ち上げます。これまで建設したモデルハウスなども選択できます。今回は、別のモデルハウスのプランを選択しました。同じ場所にいながら、さまざまな種類のプランを体験できるのもVRの魅力の一つ。間取りの打ち合わせの時には、自分の設計中のプランをVRで確認できます。(最終の図面確認の際に行われます)
こちらPCの映像と同じものが、ヘッドセットのモニターに表示されています。
さっそくVRスタートです。目の前には仮想空間が広がり、自分自身がすっぽりと入り込んだような感覚です。360度パノラマビューで見渡すことができます。想像以上のリアルさに驚きでした。
操作はコントローラーを使って行います。画面に表示される青い矢印の場所へと、移動します。最初は少し難しいなと感じましたが、慣れればスイスイと操作できるようになりましたうよ。ゲームが好きな方は、特に操作の飲み込みが早いのだとか。
ヘッドセットのモニターにはとてもリアルな室内が見えています。座る、見上げる、覗き込む、しゃがむなど、自分の目線・動きに連動したVR体験ができるので、実生活を想定したスケール感までしっかりと把握できます。
なんと、ドアを開けることもできます。手に振動が伝わり触っている感覚がありました。
ドアをどちらの方向に開くようにするのか、引き戸の方が開けやすいのかなど、図面上ではなかなか決められないですよね……。実際に開け閉めしているかのように体験することができるので、「もっとこうすればよかった」という後悔や見落としを防げそうです。
実際のモデルハウス内にセンサーが設置されているので、壁など障害物にぶつかりそうになったら、モニター内に青いネットのような壁が出現します。この先は行ってはいけませんという警告です。これならヘッドセットをつけたままでも、壁にぶつかるのを防いでくれます。