今を生きる人の生活に密着した「万松寺」。古きを残し、新しいカタチを取り入れた新旧融合のお寺
目次
御朱印や御守はどんな種類がある?
万松寺では通常の御朱印をはじめ、限定御朱印、オリジナルの御朱印帳や御守など、さまざまな種類がとりそろえてあります。それぞれご紹介しましょう。
豊富な御朱印に戦国武将ならではの御朱印帳も
御守や御朱印は正面入り口の横に併設されたこちらの札処で受付しています。
御朱印のデザインは片面と見開きタイプがあり、記帳と書き置きタイプがあります。書き置きタイプはカラー半紙のタイプでカラフルですね。
こちらは本尊の十一面観音の見開きの御朱印(1,000円)。金色の文字が神々しいですね!
こちらは通常の書き置きタイプの御朱印。右が身代不動明王、左が白雪稲荷の御朱印。(各300円)
黒地に白龍のイラストと金色の文字がカッコイイこちらの御朱印は、見開きの白龍御朱印の書き置きタイプ(1,000円)
写真は9月の期間限定の仏画シリーズの御朱印。透かしの和紙にイラストされた十一面観音と台紙の後光が2枚重ねあわせることでできあがるという、ちょっと珍しい御朱印。
限定御朱印は事前に予約がいるものもあるので、WEBサイトなどで要チェックを!
虎の猛々しいイラストがカッコイイ御朱印帳や徳川・織田家の両家紋が入った御朱印帳なども万松寺ならでは。(各2,000円)
御守もずらり!可愛いきつねの絵馬も
御守も数多くとりそろえてありますが、中でも特に人気なのは、信長の命を救ったという身代不動明王の御守(500円)
そのほか、おみくじで大吉が5回出ると、限定の御守もいただけますよ!
白雪稲荷の絵馬やマスコットもかわいいですね。
入口には白雪稲荷の絵馬がずらり。大須商店街という、お店が建ち並ぶ場所だからこそ商売繁盛の願掛けにも一層熱が入るのかもですね。
信長の命を救った身代わり餅とは?
不動堂でも説明しましたが、信長の命を救った当時の干し餅を再現したものが現代版の「身代わり餅」。つぶつぶの食感が残るきなこ餅は、一口サイズで食べやすく、6個入りの1袋が300円と購入しやすいのも嬉しいですね。1箱(4袋入り)だとさらにお得に!
ニーズにあわせたさまざまなスタイルの納骨堂
万松寺で一番驚いたのが、こちらの「水晶殿」と名づけられた納骨堂。とても納骨堂とは思えないきらびやかな造りは、納骨堂のイメージとはおよそかけはなれています。
一体なぜこのようなデザインなのでしょうか……
お話を伺うと、お参りされるときに少しでも気持ちが明るくなるようにという住職の想いが込められているそう。確かにこの空間に入ると一瞬納骨堂ということを忘れさせてくれる……そんな気持ちにさせてくれます。
入口で認証すると納骨している箇所が光る仕組みに。
エントランスはまるでお洒落な高級バーのような雰囲気。
そのほか、自然光が差し込む木のぬくもりが感じられる仏壇タイプの納骨堂も。ニーズに応じたスタイルの納骨堂が選べるのも嬉しいですね。
「今を生きる」人のための活力あるお寺を目指す
現在四十二世の大藤(だいとう)住職はとてもパワフルな方で、本職の僧侶以外にも鍼灸師の免許を持ち、自身で鍼灸治療を行ったり、活動のひとつとして「大人の寺子屋」にて、法話なども定期的に開いています。
その軸には、「生きる人のための寺として、生活に関わるサポートができる寺」という想いがあり、実際「大人の寺子屋」での活動や、また新設された白龍館の2階の白龍ホールは緊急災害時に避難所として活用できるようにもなっています。
戦国時代はお寺は金持ちの象徴……ということのようでしたが、今では葬儀や法要以外にもこうしたきっかけの場がたくさん提供されています。決して特別な場所ではなく、気軽に立ち寄ってみると、新たな発見にも繋がるかも知れませんね。