パンの製造・卸売業の「株式会社 小麦家」が手掛ける初の直営店「Bakery&Café ESPRIT(エスプリ)長良店」。
2019年10月のオープンから、実力がクチコミで広がり、ファンもどんどん増え、今やメディアからの取材殺到の人気店です。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
おいしいだけじゃなくカラダ想いのエスプリのパンは、素材へのこだわりはもちろん、小麦家の「食べて健康になる」という考えを念頭に作られたヘルシーパンばかり。
今回は、訪れる人をトリコにするエスプリの魅力に迫ってみました。
岐阜市長良公園の東側、公園駐車場前を通ってすぐの交差点角。
お店に足を一歩踏み入れると「いらっしゃいませ!」と明るい声が飛び交い、スタッフさんが笑顔で出迎えてくれます。店内もスタイリッシュで、ワクワクしてきます。
良質&新鮮な旬の素材を生かした
120種類以上のパン
広い店内には、多彩なアイデアを形にした多種多様なパンがずらり。新鮮な旬の素材を臨機応変に扱い、その日だけの特別なパンが登場したりと楽しみも満載で、毎日通いたくなります。
どのサンドも、たっぷり挟まれた素材たちが絶妙にマッチ。一口食べた瞬間、トリコになってしまうこと間違いなし!
各務原のエスプリ2号店「ESPRIT KPB」で、子どもたちに大人気のパンも購入できます。
バラエティーに富んだパンやサンド系類、焼き菓子などがたくさん並んでいて、どれにしようか迷い過ぎてしまいます。
テイクアウトは「T」、イートインは「E」の料金になります。プライスカードには原材料も書いてあるのでアレルギーがある方も安心して買えますよ。
パンが焼きあがると「〇〇パン、焼きたてです。ぜひどうぞ!」と、大きな声で知らせてくれます。そんな声を聞いたら、すぐ食べたくなりますよね。
お客様もスタッフも笑顔になれるパン屋に
パンをおいしく食べてもらうために、次々と新しい技術の開発をするなど、才知に長けるオーナーシェフの吉村さん。
– パン職人になりたいと思ったのは、いつ頃からでしょうか。
吉村さん:「父がパン職人だったので、2歳くらいから自宅の工房で遊びながら育って、小学生の高学年には、いっぱしのパン職人になっていました(笑)。本場で修業をして、家業を継ぐのも自然な流れでした。
ただ、23歳で家業を引き継いだ時は、本格的なバゲットが認められていない時代。「本物の美味しいバゲットを多くの人に食べてもらい!」と強く思い、食パンメーカーだった家業を変革して、本場のバゲットを広めるために試行錯誤を重ねました。認められるまでは本当に大変な毎日でした。」
– パンメーカーに加えて、パン屋を開こうと思ったきっかけは何でしょうか。
吉村さん:「パン屋は10年ほど前から開きたいと思っていました。この物件に出会えたことが実現に繋がりました。
毎年、多くの人がパン業界に入ってきますが、修行や日々の忙しさで離職率が高いのが現実です。だから、誰もがいきいきと働けるサスティナブルなパン屋さんを作ろうと考えました。」
吉村さん:「楽しみながら働ける環境では、良いスタッフが育ち、接客サービスの向上にも繋がります。より良いお店にするために、お客様はもちろん、スタッフの意見もどんどん取り入れて、パンを通してみんなが笑顔になれるように日々追求しています。」
– エスプリのコンセプトを教えてください。
吉村さん:「強いて言えば”日常の中のプチ贅沢”でしょうか……。材料には生産者の顔が見える良いものを使うのでコストは高くなりますが、健康と幸せなおいしい時間を提供できればと思っています。」
– パン職人として大切にしていることは何ですか。
吉村さん:「シンプルに言うと…、圧倒的においしいこと、健康にいいこと、世の中に優しいことです。
小麦本来の甘みや旨味を最大限に引き出すために、自家製培養酵母や低温長時間熟成発酵など、製法もこだわっています。1日の栄養摂取量を考えて使ったり、新鮮な旬のものを取り入れたりして、パンを食べることで健康へ導き、食の視点からSDGsにもいろいろ貢献したいと思っています。」