家族で行こう。陶磁器の産地・愛知県瀬戸市にある「愛知県陶磁美術館」で、やきものを学ぶ!つくる!使う!
目次
西館:100点以上の陶磁のこま犬コレクション
続いては、歩いて5分ほどの距離にある西館へ。
こちらでは、「愛知県指定有形民俗文化財」である陶磁のこま犬が、常時100点ほど展示されています。やきもののこま犬は瀬戸・美濃を中心とした地域で多くつくられていました。最も古いものは、14世紀の瀬戸の古窯から出土したものといわれています。
最も盛んに製作されたのは江戸時代。神社に奉納され、本殿の内部や軒下に並べて置かれていたといわれています。熊野神社・白山神社・秋葉神社など山岳信仰として発達した神社で、陶磁のこま犬は山への信仰を表した祈りの形ではなかったかと考えられています。この習慣は瀬戸・美濃という地域のみでみられるものです。
獅子のようなもの、犬や猫のようなもの、沖縄のシーサーのようなものまで、こま犬にもさまざまな種類があったことがわかります。
南館:「もっと伝えたい、愛知のやきもの」
続いて、西館のすぐ隣にある南館へ。
こちらは2016年2月に常設展「もっと伝えたい、愛知のやきもの」としてリニューアルオープンしました。子どもでも楽しくやきものを学べるよう、説明にはふりがながふってあり、内容もわかりやすくまとめられています。縄文時代から現在までの、愛知県におけるやきものの歴史を学ぶことができます。
ぜひお子さんと一緒に訪れてみてくださいね。