名古屋で初めて自家焙煎を導入した老舗喫茶店「コーヒーハウスかこ 花車本店」

全国的にもモーニングや喫茶文化が盛んな街として親しまれている名古屋市。名古屋のモーニングや喫茶店ならここ！と連日大人気のお店が「コーヒーハウスかこ 花車本店」です。

幅広い世代に支持されており、コーヒーはもちろん、オリジナルトーストメニューなどを提案しています。コーヒーに対するこだわりや、想い、トーストメニューなどのご紹介をします。

1972年創業。
名古屋の喫茶文化を牽引するお店。

名古屋駅の近く「柳橋」交差点近くにある「コーヒーハウスかこ 花車本店」。1972年に創業した喫茶店で、風情ある佇まいが特徴です。

名古屋で初めて自家焙煎を導入した喫茶店で、雰囲気の良さにも心惹かれます。レトロモダンなステンドグラスや、出窓がとても印象的です。

店内に足を運ぶとテーブル席が2席とカウンターのみ。小さな喫茶店ながら、朝からたくさんのお客様で賑わっています。

昔ながらの照明や大きな古時計など、歴史を感じるインテリアにも心和みます。

良質な生豆と新鮮さにこだわるコーヒー

「コーヒーハウスかこ 花車本店」の最大の魅力が、名古屋で初めて自家焙煎を導入したお店ということ。当時では珍しい“自家焙煎”に今でも力を入れています。

生豆を厳選したり、銘柄指定はもちろんですが、体に良くない欠点豆（虫食い豆や発酵豆などのこと）を、焙煎前に一粒一粒丁寧に人の手で取り除くハンドピックをおこないます。

コーヒー豆は焙煎後2〜3週間で劣化すると言われています。こちらのお店では、「新鮮なうちに飲んでほしい」との想いで、毎日丁寧に焙煎し、淹れたてを提供しています。

店主が丁寧に淹れるコーヒーはどれも香り豊か。85度くらいのお湯をリズミカルに注ぎながら豆の膨らみ、香りを一つひとつ感じながら淹れていきます。

初めて自家焙煎コーヒーを導入する際は、仕入れがとても大変だったそうです。しかし「喫茶店はコーヒーを楽しむ場所。だからこそコーヒーには人一倍こだわりたい！」という店主の願いもあり、自家焙煎コーヒーをお客様に提供することができたそうです。

店内では、コロンビア・スプレモを主体にブラジルやグアテマラなどを配合したブレンドからストレートコーヒーなどさまざまなコーヒーを味わうことができます。

自家製フルーツコンフィチュールにも注目！

「コーヒーハウスかこ 花車本店」のおすすめが、自家製フルーツコンフィチュール。創業当時からつくられており、その味わいは絶品。契約農家などから仕入れている果物と砂糖のみを使って煮詰めて仕上げている一品です。

全18種類あり、定番のものから季節の果物を使ったフルーツコンフィチュールを用意しています。

人気ナンバーワンなのが「オレンジマーマレード」。創業当時からつくられているものです。オレンジの風味が広がり、リピーターの方にも大人気の商品です。

創業から“手作り”にこだわっており、マーマレードをつくる際も手づくりしたいと思っていた店主。そこで当初は、市販で販売されいるジャムの瓶の裏側を見てつくってみたりと挑戦を重ねていったそう。

そして考案したのが、果物本来のおいしさを引き立てるため、グラニュー糖とレモン果汁のみでつくりあげたこちらのオレンジマーマレードでした。

一度は食べてほしい！豪華トーストに心躍る！

「コーヒーハウスかこ 花車本店」の大人気メニューがこちらのトースト「シャンティールージュスペシャル（700円）」です。名古屋名物の小倉トーストに、オリジナルのフルーツコンフィチュールをトッピングしています。

取材日は、イチヂク・カボス・オレンジ・ブルーベリーバナナアールグレイのフルーツコンフィチュールがトッピング。手作りホイップクリームと自家製あんことバターのハーモニーが口いっぱいに広がります。ここへ訪れた際は必ず食べていただきたい一品です。

ボリュームも満点！小腹が空いた時やモーニング時にもおすすめですよ。そのほかに、クリームチーズを使ったトーストや、最近では、手作りホイップクリームと自家製あんこ、フレッシュバナナを使った小倉バナナサンド（600円）もおすすめです。

コーヒーハウスかこ花車本店から歩いて2〜3分程度の場所に位置する柳橋店でも、シャンティールージュスペシャルを提供しています！

おいしいコーヒーを楽しんでもらいたいと、自家焙煎にとことんこだわる老舗喫茶店。モーニングはもちろんですが、ランチメニューなどもあるので、いろんなシーンで利用することができますよ。また、2022年は50周年を記念し、元旦7時から営業するそうです！

写真 / 前沢美憂（株式会社鈴木写真館）