岐阜から全国へ。30年後も愛されるおやつ作り「大地のおやつ 」(山本佐太郎商店)
目次
パッケージデザインに想いを込めて
大地のおやつシリーズはどれも大切なストーリーがあり、パッケージデザインにもとことんこだわっています。デザイン面についてもお聞きしました。
山本社長:「パッケージのデザインは、おやつの良さが伝わるように、イラストレーターさんと相談してつくっています。どのお菓子にも大切なストーリーがあるので、そんな僕らの想いをパッケージに表現してくれたのが、2人のイラストレーターさんです。三重県出身の矢田勝美さんと、伊賀市在住の田槙奈緒さん。このお2人にイラストをお願いしています。
イラストが出来上がり、印刷会社にこの色でお願いしますと言っても、その通りにならないことがよくありました。ですので、パッケージが出来上がると、印刷工場まで直接色を確認しにいくんです。印刷をしたときは納得していても、いざ店頭で並べたときに暗く見えたらまた色味を明るくしてもらいます。僕たちはそこまで徹底して、伝えることを大事にしてます。」
それぞれにストーリーがあるおやつ
一つひとつ想いが込められている「大地のおやつ」。今回は、その中からピックアップし、ストーリーと合わせて商品をご紹介します。
ツバメサブレ
ツバメサブレは、滋賀県日野町の農家「大地堂」が育てたディンケル小麦に出会ったことで誕生しました。ディンケル小麦とは小麦が品種改良される前の古代小麦です。
この小麦を栽培しているのが「大地堂」の廣瀬さんです。2005年に栽培をはじめ、2007年に収穫に成功されました。特徴としては、通常の小麦よりも香り高くしっかりとした味わいがあると言われています。また、ビタミン・ミネラル・アミノ酸・食物繊維が豊富に含まれているのも大きな特徴。ツバメサブレでは、ディンケル小麦の石臼挽き全粒粉を使用し、さくっと焼き上げています。焼菓子シリーズの中でもまっちんさん渾身の力作だそう。
3じのビスケット
3じのビスケットはおいしい揚げビスケットが作りたい。そんな想いから開発をスタート。使用している原材料は、北海道産小麦粉をベースに風味豊かな石臼挽き小麦ブランを加え、他は粗糖、米油、自然塩、天然重曹のみです。
ビスケットの多くには、ショートニングが使われているのが一般的ですが、こちらのビスケットは一切ショートニングを使用していません。大量生産で利益を確保するメーカーは、日持ちができ、加工がしやすく、低価格などといった理由でショートニングを使用しがちです。しかし、まっちんさんはこのショートニングを絶対に使わないことを前提とし、試行錯誤を繰り返して完成したのが『3じのビスケット」』です。イラストに描かれている女の子が3時のポーズをしているものかわいらしくてほっこりします。ツバメサブレと同様高い人気があります。
ともだちビスケット
生地のおいしさをそのまま生かしたシンプルな味わいの『ともだちビスケット』。お子さんも年配の方も、みんなが安心して食べられる、より日常に溶け込むお菓子を、より気軽な価格でとの想いから誕生したビスケットです。
ひとりのじかんに。 いつでもそばに。そんな想いを込めて 『ともだちビスケット』と名付けられています。サイズは小さなお子様でもお友だちと分けやすいように小さめにつくられています。
ご紹介した商品以外にもたくさんの魅力的なおやつがあるのでぜひ食べてみてくださいね。
長く愛されるおやつ作りを目指して
現在は全国で300店舗以上で取り扱いのある『大地のおやつ』。「今後は、大地のおやつが購入できるショップやカフェ、まっちんのお菓子作りを間近で見られる場所、地域の人が気軽に訪れる場所をつくっていきたい」と笑顔で語ってくださった山本社長。
今回取材させていただき、もともと好きだった『大地のおやつ』がより一層大好きになりました。思わず手に取ってしまうかわいらしいパッケージに加えて、使用している素材はすべて安心して食べられるものばかり。親から子へ受け継いでいきたい大切なおやつです。
大地のおやつをお近くのライフスタイルショップで見かけたらぜひ手にとって見てくださいね。一口食べた瞬間、思わず笑みが溢れてきます。